山で飲むコーヒーは最高です。自分の脚で登り、最高の景色とともに楽しむコーヒーの味は格別でしょう。せっかく飲むなら、本格的に淹れたコーヒーが飲みたいですよね。
登山では荷物をできるだけ軽くするのが推奨されています。そのため、本格的な道具を持っていくのは難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、山でも本格的なドリップコーヒーを楽しむための道具の選び方を解説します。筆者が毎月登山に行き、実際に使用している道具も紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
山でコーヒーを楽しむ道具はコンパクトで軽量なものを
山でドリップコーヒーを楽しむためには、できるだけコンパクトな道具を選ぶのがおすすめです。
登山のときはコーヒーの道具以外にも、水や食料、着替えなど揃えるべきものが多くあります。そのため、コーヒー道具は少しでもコンパクトなものを選びましょう。
また、軽量な素材のものを選ぶのも重要です。登山では荷物が重いと、疲れが溜まりやすいだけでなく、バランスを崩して怪我をするおそれもあります。
コーヒーの道具の素材はさまざまな種類があるため、軽量で持ち運びしやすいものを選ぶのをおすすめします。
ガラス製の道具はNG
ガラス製の道具を持っていくのは絶対にやめましょう。登山時は多くの振動や衝撃があるため、ガラス製だと簡単に割れてしまいます。
見た目はおしゃれですが、重たさや割れるリスクを考え、登山に持っていくのはやめましょう。
筆者も実際にガラス製のサーバーを持っていったことがありますが、登っているときの振動で割れてしまいました。
山頂でコーヒーを淹れるときに非常に困りましたし、割れたサーバーの処理も大変でした。登山には割れない素材でできた道具を持っていきましょう。
【厳選】登山でドリップコーヒーを楽しむおすすめ道具と選び方
登山でドリップコーヒーを楽しむには、最低でも4つの道具が必要です。選び方のポイントとともに紹介します。
- ドリッパーは組み立て式か折りたたみ式でコンパクトに
- かさばるケトルはなるべく軽量なタイプを
- コーヒーミルを使うなら細身で軽量なタイプを選ぶ
- サーバーは割れないものか直接マグカップに淹れる
ドリッパーは組み立て式か折りたたみ式でコンパクトに
ドリッパーは組み立て式か折りたたみ式のものを選ぶと、平らになるためコンパクトに持ち運べます。
商品によって組み立てたときの形が異なるため、実際にサーバーやマグカップにバランスよく載せられるかを確認しておきましょう。
筆者も実際にHARIO(ハリオ)のフラットドリッパーを使用していますが、シリコン製でお手入れもしやすいためおすすめです。V60ドリッパーと同じ構造で、本格的なドリップコーヒーを楽しめます。
かさばるケトルはなるべく軽量なものを
本格的なドリップコーヒーを淹れるためには、お湯を細かく注ぐのが重要です。
しかし、登山で本格的なケトルを持っていくのはおすすめしません。なぜなら、自宅で使うようなケトルはかさばり、重いためです。
筆者のおすすめはプラスチック製のケトルや、鍋に引っ掛けて細くお湯を注げるようにするツールです。
特に珈琲考具の引っかけてドリップは、鍋やシェラフに引っかけるだけでお湯を細く注げるようにできる逸品です。
ケトルをコンパクトにすると、コーヒー道具を登山に持っていくハードルがぐっと下がるため、とてもおすすめです。
コーヒーミルを使うなら細身で軽量なタイプを選ぶ
登山にコーヒーミルを持っていく場合は、細身で軽量なタイプを選びましょう。さらに、ハンドルの取り外しができるタイプであればよりコンパクトに持ち運びが可能です。
筆者も実際にHARIO コーヒーミル・スマートGを使用していますが、ボディがプラスチック、ミル刃がセラミックのため非常に軽量です。
挽き加減も調節が可能で、気分に合わせて味わいを変えられるのも嬉しいポイントです。
また、道具をよりコンパクトにしたい場合は、コーヒーを粉の状態で持っていくのをおすすめします。
朝自宅でコーヒー豆を挽き、密閉できるキャニスターに入れて持っていけば、鮮度をあまり落とさずに山頂でコーヒーを楽しめます。コーヒーミルとコーヒー豆の分荷物がコンパクトになりますよ。
サーバーは割れないものかマグカップに直接淹れる
2人分のコーヒーを淹れる場合はサーバーを用意しましょう。サーバーは、割れない素材かつコンパクトなものをおすすめします。
筆者も使用しているcera COFFEEの割れないコーヒーサーバーは、トライタンという丈夫な樹脂でできており、金づちで叩いても割れません。
そのため、登山中の振動や衝撃で割れる心配がなくなります。また、サーバーの口から底まで同じサイズなので、スタッキングしやすいのも特徴です。
1人分のコーヒーを淹れるのであれば、マグカップに直接淹れるのもおすすめです。
お気に入りのマグカップにコーヒーをドリップする瞬間は、なんとも気分が上がりますよ。
おすすめはsnow peakのシングルチタンマグです。チタンでできており、50gと軽量でありながら丈夫で長く使えます。使い込むたびに味が出できて愛着も湧きますよ。
軽量さを求めるならドリップバッグコーヒーもおすすめ
「ドリップコーヒーがおいしいのはわかるけど、やっぱり荷物を減らしたい……」という方には、ドリップバッグコーヒーがおすすめです。
ドリップバッグコーヒーは1杯分のコーヒー粉がフィルターに入った状態の商品で、カップとお湯さえあれば簡単にドリップコーヒーが楽しめます。
コーヒーミルやドリッパーが必要ないため、少ない道具でコンパクトに本格コーヒーを楽しみたい方におすすめです。
【まとめ】コンパクトな道具を揃えて山頂でおいしいコーヒーを楽しもう
本記事では、山で本格的なコーヒーを楽しむのに必要な道具について、おすすめ商品も合わせて紹介しました。
道具は最低限かつ割れない素材で揃えてみてください。コンパクトに収められれば、他の登山道具の邪魔にはなりません。
山頂のいい景色を見ながら飲むコーヒーは最高です。ぜひ本格的なコーヒーで、素敵な思い出を作ってみてください!