電子レンジを使用していると、「ターンテーブルが回らない」「修理より買い替える方が良いのか」と思う時が来ると思います。
電子レンジはストックを持っておけるものではないため、突然故障した場合どう対処していいか悩みますよね。
今回は電子レンジが調子悪い!という人に向けて、ターンテーブル式電子レンジを修理に出す前の確認ポイントや長持ちさせる方法についてまとめていますので、ぜひ最後まで読んでいってください!
電子レンジのターンテーブルが回らない!使える?修理が必要?
ターンテーブル式の電子レンジを使用する際、回る皿に食品を乗せて温めますよね。あれは、倉内の上部から放射されているマイクロ波を食品にムラなくあてる仕組みです。
回転することで食品を均一に加熱しているのですが、故障によりターンテーブルが回らないとなると、食品の一点にマイクロ波が集まってしまいます。
そのため、電子レンジのターンテーブルが故障により回らなくなった場合、修理や買い替えなどが必要になります。
【絶対ダメ】電子レンジは個人で分解して修理してはいけない!
電子レンジの調子が悪くなれば、修理や買い替えをしなければいけないことはお伝えしました。
しかし、個人で電子レンジを分解して修理しようとしてはいけません。その理由をお伝えしていきます。
感電する恐れあり
電子レンジの中には、感電するほどの電圧を含むコンデンサという部品があります。
電子レンジの電源を切り、コンセントを抜いたとしてもコンデンサには電気が貯まっており、放電しきるまでには時間がかかります。
時間とともに少しずつ放電されていきますが、完全に放電が出来ていない間にうっかり触れてしまうと感電して命に関わる事故につながります。
そのため、個人で電子レンジを修理・分解しようとせず、修理は必ず専門家に任せるようにしましょう。
修理・分解出来なくても、アース線の接続がおススメ
また、電子レンジの修理・分解が出来なくても、アース線の接続をおすすめします。電子レンジが劣化や故障した際、漏電する場合があり、その漏れた電気は電子レンジに蓄積します。
電気が蓄積された状態の電子レンジにうっかり触れてしまうと、感電や火事を引き落とす恐れがあります。
そうならないように、アース線を接続しておけば、電気はアース線を通して屋外へ放電されるため、故障した場合でも感電を防ぐことができます。
しかし、アース線を繋いでいるからといって、個人で電子レンジを分解しないでくださいね。
電子レンジのターンテーブルが回らない!修理前にこれだけ確認!
電子レンジのターンテーブルが回らないと、食品を均一に加熱することができないことは、既にお伝えしました。
そのため、ターンテーブルが故障した場合、修理か買い替えをしなければいけませんが、その前に確認した方が良いポイントが2点あります。
ターンテーブルにのせる食品の重さ
まず1つ目に確認してもらいたいのは、ターンテーブルに重すぎるものをのせていないか、を確認してください。ターンテーブルの上にのせる食品が重すぎると、ターンテーブルが回らないことがあります。
その場合は、食品を小分けにしたり、容器を軽いものに変更したりして、ターンテーブル上の重さを調節しましょう。
ターンテーブルのタイヤの汚れ
2つ目に確認してもらいたいのは。ターンテーブルのタイヤが汚れで固まっていないか、を確認してください。
本来であれば動くはずなのに、こぼした食品が固まってタイヤが動かない場合があります。
その場合は、ターンテーブルのタイヤやその周辺を掃除して、動くかどうかをもう一度確認してみてくださいね。
電子レンジのターンテーブル皿が割れた!修理は無理!どうする?
「電子レンジのターンテーブルの皿を落として、うっかり割ってしまった」なんてことを経験したことはありませんか?
割れたターンテーブルの皿は修理することはできないため、同じ皿を用意するか、代替えの皿を用意するなどの対応が必要となります。
同じターンテーブルの皿を取り寄せる
まだ新しい型であればメーカーから取り寄せることも可能な場合がありますし、インターネットで販売されている場合もあります。
メーカーから取り寄せる場合は、高値であることが多いため、大きな支出となってしまうでしょう。
しかし、同じ皿が手に入れば、皿が割れる前と同じように使用できるため、買い求める価値はありますよね。
代わりのお皿を使用する
古い型であれば、同じ皿が手に入らないこともあります。また、メーカーに皿があったとしても、金額が高く手が出しづらいこともあるでしょう。
そんな時は、他の皿を代わりに使いましょう。割ってしまった皿と近いサイズの耐熱皿を用意すれば、割れた皿の使用時と同じように食品を温められます。
しかし、代わりのお皿では、オートの解凍機能は使えません。なぜなら、電子レンジは付属の皿の重さと食品の重さを計算して、機能する仕組みだからです。そのため、自動ではなく、手動で解凍するようにしましょう。
電子レンジの保証期間はどのくらい?無償で修理できる?
電子レンジの調子が悪くなって、自分では解決できない場合、修理に出す必要がありますよね。
一般的にメーカーでの電子レンジの保証期間は1年間となっています。ゴムベルトやモーターが故障したことに関して明らかな不注意がない場合、保証期間内であればメーカーで無償で修理してもらえます。
保障期間の1年を経過していた場合でも、有償で修理してもらうことは可能です。
また、購入の際に購入店独自の保証サービスに入れる場合もあります。メーカーの保証期間である1年を超えて保証を受けられるものですので、加入している場合はそちらも利用してみてください。
ターンテーブル式電子レンジが故障!修理に出す?買い換える?
ここでは、電子レンジが故障した場合、修理に出すか、新しいものを購入するかについて検討する際のポイントを説明していきます。
- 生産終了後から8年を経過しているか
- 修理の保証期間が経過しているか
- 修理費が買い換え金額より安いか
生産終了後から8年を経過しているか
家電により期間は異なりますが、メーカーは製品の生産終了後、一定期間は部品を保有しておく義務が生じています。
電子レンジであれば、部品保有年数は8年と定められています。そのため、8年以内であれば修理するための部品が手に入ります。
言い換えると、8年を超えると、部品が手に入らないかもしれないため、買い換える必要があります。
修理の保証期間が経過しているか
ほとんどのメーカーが保証期間として1年設けています。故障したことに関して明らかな不注意がない場合、保証期間以内であればメーカーで無償で修理してもらえます。
そのため、保証期間内であれば修理してもらうようにしましょう。
修理費が買い換え金額より安いか
保証期間を過ぎていたとしても、買い換えるより安い金額で修理できる場合もあります。
メーカーやプロに修理を委託する際、初めに見積もりをとってもらいましょう。そして、その金額を参考に修理するか、それとも新しいものに買い換えるを検討してみてください。
ターンテーブル式電子レンジは安価なものが多いため、修理よりも買い換える方がお得な場合が多いでしょう。
電子レンジが壊れた!修理依頼は購入店?メーカー?
販売店に修理を依頼したとしても、販売店からメーカーへ修理に回されることがほとんどです。
販売店からは、”メーカーに直接修理依頼をした場合の金額”に「仲介手数料」を上乗せした修理金額を請求されます。
そのため、出来るだけ安く修理をしてもらいたい、と考える場合は直接メーカーへ修理依頼をするようにしましょう。
ただし、保証期間の1年を経過したけれど、購入店独自の保証サービスに加入している場合は、購入店へ持っていきましょう。
電子レンジのターンテーブルの修理をプロに依頼した場合の金額
では、東芝ライフスタイル株式会社を例に、プロに修理依頼をする場合いくらかかるのについて、こちらで説明していきます。
東芝ライフスタイル株式会社のHPによると、ターンテーブルを動かすモーターの交換であれば¥12,000~¥20,000で修理できるようです。
しかし、電子レンジの中にある電子部品を配置するための基盤交換となると、¥17,000〜¥28,000が必要になり、モーター交換よりも高額になっています。参考:東芝ライフスタイル株式会社 出張修理料金概算表
メーカーによって修理金額は異なりますので、お持ちの電子レンジのメーカーのHPを見たり、問い合わせたりして確認してください。
ターンテーブル式電子レンジを長持ちさせる方法
電子レンジを修理に出したり、買い替えたりして、調子が悪い問題を解決できたとしても、また調子が悪くなるかもしれません。
電子レンジの劣化によって引き起こされるものであれば、防ぐことが難しいですが、できる限り電子レンジを長く使用するために必要なことを4点お伝えします。
常に清潔に保つ
まず1つ目は、電子レンジ内を清潔にしておくということです。電子レンジは日頃からこまめに拭き掃除をしておくと、落ちにくい頑固な汚れになってしまうのを防げます。
ターンテーブル式電子レンジでは、ターンテーブルのタイヤに汚れが付着することがありますので、見落とさずに掃除しましょう。
また、庫内が汚れているとその汚れにも電波が反応してしまい、電子レンジの効率が落ちるだけでなく、発火など事故の原因にもなり危険です。
そのため、電子レンジは日頃のお手入れを心掛けていきましょう。
空焚きをしない
次に2つ目は、空焚きをしないということです。電子レンジは「マグネトロン」という真空管から電磁波の1種である「マイクロ波」を出し、食品がそれを吸収することで加熱しています。
しかし、庫内に何もなければマイクロ波を吸収するものがないため、マイクロ波はマグネトロン本体を直撃し、劣化させてしまいます。そのため、必ず倉内に食品がある状態で使用しましょう。
アルミホイルを使用しない
次に3つ目は、アルミホイルを使用した状態で加熱しないということです。
既にお伝えした通り、電子レンジのマグネトロンからマイクロ波を発し、食品を加熱します。このマイクロ波は、金属に当たると、電磁誘導という現象により電流が発生します。
この電流は通常、出口を求めて流れていくのですが、金属であるアルミホイルの尖った部分などがあると、そこを出口とし、一気に放電するのです。
これにより、電子レンジ内で火花が発生してしまいます。そして、その火花はレンジの故障や火災を引き起こすため、使用しないように注意が必要です。
設置場所に気を付ける
最後に4つ目は、電子レンジの設置場所に注意するということです。電子レンジは裏側に熱を逃すための空気孔があります。
もし、その空気孔をふさいでしまうと、熱の逃げ場を失い、電子レンジが熱を持ってしまいます。これは電子レンジの爆発や故障の原因になります。
そのため、電子レンジを長く使うために、説明書に記載された適切な空間を確保して設置しましょう。
ターンテーブル式電子レンジが故障したら【まとめ】
この記事では、ターンテーブル式電子レンジの調子が悪いと感じた時の確認ポイントや電子レンジを長持ちさせる方法について説明してきました。
修理することに決めた場合、電子レンジの個人による修理はとても危険のため、調子が悪いと思ったらプロに修理を依頼しましょう。
色々なメーカーから新しい電子レンジが続々と販売されているため、故障を機に新しいものに買い換えることも検討してみてくださいね!