夏の暑さを和らげてくれるクーラー。しかし、「冷えすぎるから苦手」「電気代が気になる」などの理由から、「クーラーなしで夏を乗り切りたい!」と考えている人も多いでしょう。
そこで今回は、クーラー(エアコン)を使わずにできる夏の暑さ対策を7つ紹介します。本記事を読んでもらえれば、冷房に頼りすぎることなく、夏場を涼しく快適に過ごせるようになるでしょう。
「なるべくクーラーは使いたくない」「エアコンを使うことができない」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/24308413#goog_rewarded)
夏場をクーラーなしで過ごすなら暑さ対策が必須
猛暑日の増加に加えて、全体的な気温も上昇傾向にある日本の夏。クーラーなしで過ごすとなれば、夏バテや熱中症を防ぐためにも暑さ対策は欠かせません。
意外だと思うかもしれませんが、熱中症は「住居」で発症する人の割合が最も多いです。外気温が高くなると、思いのほか室温も上昇するので、室内だからといって油断しないように気をつけましょう。
クーラーなしでも暑さ対策はできますが、あまりにも気温が高い日や体調が優れないときは、無理をせずにクーラーを使うようにしてください。
クーラーを使わずにできる夏の暑さ対策7選
ここからは、クーラーを使わずにできる夏の暑さ対策を紹介していきます。本記事で紹介する方法は以下の7つです。
- 窓を開ける
- 扇風機を使う
- 打ち水をする
- 遮光アイテムを使う
- ミントの香りを嗅ぐ
- 夏野菜を食べる
- 直接体を冷やす
上記の対策を行えば、室温や体感温度を下げることができるので、夏の暑い時期も快適に過ごしやすくなります。
以下では、それぞれの暑さ対策について詳しく解説しているので、ぜひ1つずつチェックしてみてください。
クーラーなしの夏の暑さ対策①窓を開ける
家の中にいて暑いと感じたときは、窓を開けて換気をしましょう。室内にこもった熱気を逃がせば、部屋の温度が下がって涼しさを感じることができます。
換気をする際は、対角線上にある2ヶ所の窓を開けると、風の通りが良くなって効率良く熱気を逃がせるのでおすすめです。窓が1ヶ所しかない場合には、玄関のドアを開けたり、換気扇を回したりすると良いでしょう。
ちなみに窓を開けて換気をすれば、部屋にこもった熱気に加え、生活臭や湿気も逃がせます。生活臭は不快感、湿気はカビやダニの原因になるので、夏を快適に過ごすためにも定期的に換気を行いましょう。
クーラーなしの夏の暑さ対策②扇風機を使う
クーラーを使わずに涼をとるなら、扇風機を使うのがおすすめです。体に風を当てれば涼しさを感じられ、外に風を送れば部屋にこもった熱気を逃がせるので、クーラーなしで過ごすときにとても頼りになります。
扇風機はクーラーほどの冷却効果はないですが、程良く体を冷やせるので、特にクーラーの冷えが苦手な人にうってつけのアイテムと言えるでしょう。
もし「涼しさが物足りない」と感じたときは、扇風機の前後に濡れタオルや保冷剤など冷たい物を置くと、クーラーのような涼しい風を作ることが可能です。
なお、扇風機はクーラーよりも消費電力が少なく、1ヶ月の電気代が10倍以上の差が出ることもあります。そのため、夏の節電対策として利用するにも扇風機はおすすめです。
クーラーなしの夏の暑さ対策③打ち水をする
夏の暑い時期は、屋根・外壁・ベランダなどに熱がこもるため、室温が上がりやすくなります。そこでおすすめしたいのが打ち水です。
打ち水を行うと、水が蒸発する際の気化熱の働きによって周囲の温度が下がります。さらに水がかかった面の温度が下がり、その場を通る風も冷やされるので、効率的に部屋を涼しくすることが可能です。
また、打ち水をした場所は気圧が上がり、空気が流れることで風が発生する効果も期待できます。水を撒くだけで夏の暑さが和らぐので、ぜひ1度試してみると良いでしょう。
打ち水を行うタイミングは、気温が低い朝方や気温が下がり始める夕方がおすすめです。この時間帯であれば、水がすぐに蒸発するのを防げるため、打ち水の効果を高められます。
集合住宅の場合、ベランダに水を撒くことで室温の低下を期待できますが、隣や階下に住む人に配慮しながら行うようにしてください。
クーラーなしの夏の暑さ対策④遮光アイテムを使う
日射熱(太陽の光によって生じる熱)は室温を上昇させるため、遮光アイテムを使うのも非常に効果的です。
例えば、遮光カーテンは直射日光と熱を遮る効果があるので、普通のカーテンよりも室内の温度上昇が緩やかになります。
また、ベランダに「サンシェード」や「すのこ」を設置して日陰を作れば、照り返しを抑えて部屋を涼しくすることが可能です。
園芸が好きな人は、ゴーヤ・キュウリ・アサガオなどのつる性植物で、緑のカーテンを作るのも良いでしょう。植物には周囲の温度を下げる効果があり、視覚的にも涼しさを感じられるのでおすすめです。
クーラーなしの夏の暑さ対策⑤ミントの香りを嗅ぐ
清涼感のある香りで人気を集めるペパーミント。その香りを嗅ぐだけで体感温度が4℃下がると言われており、厳しい夏の暑さを和らげることができます。
ミントの香りを利用する暑さ対策として、特におすすめなのがペパーミント精油が入ったスプレーの活用です。室内にひと吹きするだけで体感温度が下がるので、非常に便利なアイテムと言えます。
クールダウン効果を持続させたい場合は、長く香りを拡散できるアロマディフューザーを使うと良いでしょう。ミントの香りは、消臭効果やリラックス効果も期待できるので、より快適に夏を過ごすことができます。
クーラーなしの夏の暑さ対策⑥夏野菜を食べる
夏の暑さ対策として、キュウリ・トマト・ゴーヤといった夏野菜を食べるのもおすすめです。夏野菜に含まれる水分やカリウムは、汗で不足しがちな水分を補給し、体をクールダウンさせる効果があります。
旬の野菜には、その時期に必要な栄養素がたっぷり含まれているので、夏バテや熱中症を防ぐためにも夏野菜を意識して食べるようにしましょう。
主な夏野菜の種類をはじめ、それぞれの栄養素や効果について知りたい人は、『カネボウ健康保険組合 健康だより』をご覧ください。
クーラーなしの夏の暑さ対策⑦直接体を冷やす
暑い夏を少しでも涼しく快適に過ごすには、直接体を冷やすのも有効な手段となります。というのは、体の中を循環する血液を冷やすことで、体温を下げられるからです。
冷やす場所としては、首の横・脇の下・脚の付け根など、皮膚のすぐ下に動脈がある部分がおすすめです。その部分を冷やせば、冷却された血液が体中をめぐり、効果的に体を冷やすことができます。
冷やし方は、タオルで包んだ保冷剤や冷却したタオルなどを用意して、体に当ててあげると良いでしょう。他にも冷却シートを貼ったり、手のひらを水に浸けたりするのも効果的です。
高温多湿な夏場は体に熱がこもりやすく、それが原因で体調を崩す人は少なくありません。夏を元気に乗り切るためにも、意識的に体を冷やして熱を放出するよう心掛けましょう。
体の冷やしすぎは、かえって体調不良の原因になるので、自分の体と相談しながら適度に行うようにしてください。
まとめ:しっかり暑さ対策をして夏を乗り切ろう
今回は、クーラー(エアコン)を使わずにできる夏の暑さ対策を紹介しました。改めておすすめした暑さ対策を簡単に紹介します。
- 窓を開けて室内にこもった熱気を逃がす
- 扇風機を使って体を冷やす・部屋の中の熱気を逃がす
- 打ち水で建物を冷やして部屋を涼しくする
- 遮光アイテムを使って室温の上昇を防ぐ
- ペパーミントの香りで体感温度を下げる
- 夏野菜を食べて体をクールダウンさせる
- 直接体を冷やして体温を下げる
上記の対策を行えば、クーラーなしの環境でも部屋の温度を下げたり、夏の暑さを和らげたりすることができます。本記事を読んだあなたなら、きっと暑い夏を元気に乗り切れるでしょう。
とはいえ、年々夏の暑さは厳しくなっており、クーラーなしの生活は危険を伴います。ですので、気温が高い日や体調が優れないときは、無理をせずにクーラーを使うようにしてくださいね。