「観葉植物を置いてから部屋に虫が出てしまった」と頭を抱えている方は多いのではないでしょうか。
虫が湧いてしまったときに、どのように対策すればよいのか分からないと不安ですよね。
そこで今回は観葉植物から虫が湧いてしまう原因や対策、育て方について解説していきますので、お悩みの方は是非最後までご覧ください。
アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20190953270post-23388.html
観葉植物を置くと部屋に虫が出る?
観葉植物を室内に置く場合、部屋に厄介な虫たちを湧かせなくすることはできるのでしょうか。
結論からお伝えすると、観葉植物の育て方や水やり、対策次第で、観葉植物初心者でも部屋に虫を湧かせず育てることができます。
部屋に虫を湧かせないためにも、次は観葉植物のどこに虫が湧いてしまう原因があるのか、原因別で詳しく見ていきますので、観葉植物を置いている方は必ずご覧ください。
観葉植物を置くと部屋に虫が湧く原因
観葉植物から虫を湧かせなくすることもできるとお伝えしましたが、そもそも観葉植物を置くと部屋に虫が湧いてしまうのはどのような原因があるのでしょうか。
主な原因として考えられることは大きく分けて3つありますので詳しく見ていきましょう。
- 部屋の湿度が高い
- 観葉植物が乾燥している
- 水が汚れている
部屋の湿度が高い
虫が湧く1つ目の原因として考えられるのが、部屋の湿度が高い場合です。
観葉植物に水をあげすぎていると、部屋の湿度が高くなり、虫が発生しやすくなります。
部屋自体の換気が悪かったり、受け皿に水が残っていても観葉植物の回りの湿度が高くなり、虫が湧きやすいので、注意しましょう。
観葉植物が乾燥している
虫が湧く2つ目の原因として考えられるのが、観葉植物や土が乾燥してしまっている場合です。
湿度の高い環境を好む虫もいれば、反対に乾燥している植物に集まる虫もいます。
そのため、冬場の時期は、観葉植物の葉が乾燥しないように注意しましょう。
水が汚れている
虫が湧く3つ目の原因として考えられるのが、観葉植物回りの水が汚れている場合です。
特に受け皿の水が汚れている場合や、水アカがついている場合、その環境を好んで虫が寄り付く場合があります。
水が溜まっていて、水アカがついた受け皿は交換、メンテナンスを行い常に清潔な状態を保ちましょう。
こんな虫に要注意!部屋に湧きやすい虫
観葉植物から虫が湧いてしまう原因について見ていきましたが、特に観葉植物に湧きやすく、厄介な虫の特徴を2つ紹介しますので、観葉植物からこのような特徴の虫が湧いていないか確認してみましょう。
- キノコバエ
- チョウバエ
キノコバエ
キノコバエは1~2mmのコバエで、腐葉土に含まれる肥料を餌にしています。
また土の中に卵を産みつける習性があり、観葉植物の土でも産みつけて増えていきます。
そのため、キノコバエが数匹でもいたら、土の中に卵を産みつけられているかもしれないので注意しましょう。
チョウバエ
チョウバエは1~5mmのコバエで、受け皿の水アカや汚れた水に卵を産みつける性質があります。
汚れたまま受け皿を放置しているとそこからチョウバエが発生する原因となるので注意しましょう。
観葉植物や部屋に虫を湧かせないための対策法
観葉植物にどんな虫が湧きやすいのかお伝えしましたが、このような厄介な虫を湧かせないためにはどのような対策をすればよいのか気になりますよね。
そこで次は観葉植物から虫が湧かせないための対策法を3つ見ていきましょう。
- 風通しの良い場所に置く
- 虫の湧かない土に変える
- 水やりの頻度に気を付ける
風通しのよい場所に置く
虫を湧かせないための1つ目の対策法は、観葉植物自体を風通しのよい場所に置くという方法です。
風通しの悪い壁際や家具の間に置いてある場合は、少しでも観葉植物との間隔を開けて風通しを良くすることを心がけましょう。
虫の湧かない土に変える
虫を湧かせないための2つ目の対策法は、観葉植物の土を加熱処理された無菌の土に変えるという方法です。
腐葉土は植物にとって沢山の栄養が含まれていますが、虫にとっても沢山の栄養が含まれています。
土から虫を増やさないためにも、腐葉土からピートモスと呼ばれる加熱処理された土に変えるのがおすすめですよ。
水やりの頻度に気を付ける
虫を湧かせないための3つ目の対策法は、水やりの頻度に気を付けるという方法です。
水をあげすぎてしまったり、水が少なくて乾燥してしまったりすると虫が湧く原因となるので、頻度に気を付けて水やりをする必要があります。
ただ、時期によっても適切な水やりの頻度が変わりますので、次は時期別に観葉植物の適切な水やりの頻度を見ていきましょう。
時期別の適切な水やりの頻度は?
観葉植物から虫を湧かせないためには水やりの頻度がとても大事とお伝えしましたが、時期によってどのくらいの水を与えるのがちょうど良いのでしょうか。
そこで次は時期別の水やりの頻度について詳しく見ていきましょう。
春の水やりの頻度は?
春は気温が上昇し、植物も大きく育つ時期なので、日が昇る前の朝方に1日1回水やりをします。
全体に水が行き渡るように水をまき、1時間程度空けて受け皿に水が貯まっていたら、必ず受け皿の水を取り除きましょう。
夏の水やりの頻度は?
夏は朝から気温が高いので、朝方と夕方ごろに1日2回水やりをしましょう。
また、夏場は他の季節よりも特に土が乾燥しやすいので、こまめにチェックし、観葉植物や土が乾燥している場合は水やりの頻度を上げて、観葉植物を枯らさないように注意が必要です。
秋の水やりの頻度は?
秋の水やりは基本的に春と同じように1日1回の間隔で問題ありません。
10月~11月になったら徐々に水やりの頻度を落とすことで、観葉植物が冬を越すための準備ができますので、様子を見ながら水やりの頻度を落としていきましょう。
冬の水やりの頻度は?
冬は植物にとって水は必要最低限で済むので、水やりの頻度を落とし、週1~2回を目安に与えましょう。
特に冬場は湿った土が凍結してしまい、根腐れを起こすリスクがあるので、週1~2回の頻度でも土が湿っている状態が続く場合は、更に水やりの間隔を空けておくのがベストですよ。
簡単に使える虫対策グッズは?
ここまでお読みいただいた方の中には、「より簡単に対策できる方法ないの?」と気になっている方もいらっしゃいますよね。
そこで次は筆者おすすめの簡単に使えて、効果抜群の虫対策グッズを2つ紹介します。
- ハッカ油
- お酢トラップ
ハッカ油
ハッカ油には防虫効果があり、ハッカ油を成分に含むスプレーを散布するだけでも、観葉植物に寄り付く虫全般に効果があります。
またハッカ油の爽やかな匂いが、部屋に更なる癒しをもたらしますので、一石二鳥と言えますね。
お酢トラップ
お酢トラップは、臭いが強く甘いものが好きなコバエの習性を利用したグッズです。
お酢トラップは簡単に自作することが出来、ペットボトルの底を切り、その中にお酢と数滴の食器用洗剤を入れるだけで完成です。
観葉植物の近くに置くだけでトラップの中に吸い寄せられるので、コバエに悩んでいる場合は特におすすめですよ。
虫が湧きにくい観葉植物の育て方
虫を湧かせないための水やりの仕方についてお伝えしましたが、それ以外にも観葉植物から虫を湧かせないための育て方のコツがあります。
次は虫を湧きにくくする観葉植物の育て方のコツを2つ見ていきましょう。
- 木酢液を散布する
- 葉っぱやホコリはたまる前に取り除く
木酢液を散布する
木酢液は酢酸が含まれたフェノールやアルコールなどを主成分とした液体で防虫効果があります。
木酢液を200~500倍に希釈して霧吹きで1日に1回観葉植物に散布すると防虫効果が期待できます。
希釈しても薫製のような独特の臭いが強いので、散布する際は屋外で散布するか、換気しながら行いましょう。
葉っぱやホコリはたまる前に取り除く
観葉植物の枯れ葉や、葉についてしまうホコリは、虫たちの格好の住みかとなってしまいます。
毎日の手入れの際に枯れ葉は必ず取り除き、葉についているホコリは、水やりの後に柔らかい布で拭き取っておきましょう。
部屋に虫が湧いてしまったときの対処法
ここまで虫を湧かせないための方法を見ていきましたが、虫が湧いてしまった場合の対策はどのようにすれば良いのか気になりますよね。
そこで次は部屋にキノコバエやチョウバエなどの厄介な虫が湧いてしまったときの対処法を2つ紹介します。
- 殺虫剤
- 水に沈める
手っ取り早いのは殺虫剤
観葉植物についてしまった虫を一番手っ取り早く駆除する方法は殺虫剤を使う方法です。
ただペットを飼っている方や、赤ちゃんがいる方、アレルギーを持っている方は体調を崩すかもしれませんので、殺虫剤を使用する際には注意が必要です。
観葉植物を水に沈める
殺虫剤を使用せず虫を取り除く方法としては、観葉植物全体を水に沈めるという方法がおすすめです。
観葉植物を鉢から取り出して、全体を水に沈めることで、葉や茎、根につく虫を溺れさせて一気に取り除くことができますよ。
虫が湧きにくいだけじゃない!おしゃれな観葉植物
ここまでお読みいただいた方の中には「観葉植物を置きたいけど、虫を湧かせないためにはこんなにも手間がかかるのか」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで虫が湧きにくく、手入れが簡単な初心者向けの観葉植物を2つお伝えします。
- ガジュマル
- サンスベリア
ガジュマル
ガジュマルは沖縄地方に主に分布する常緑高林で、基本的には日光に当たる場所に置いておくと、水やりさえ怠らなければ簡単に育てることができます。
サンスベリア
サンスベリアはアフリカ原産の乾燥にとても強く、世界一丈夫な植物と呼ばれるほど生命力があります。
またサンスベリアは空気清浄効果のある植物としても知られていて、置いておくだけでも部屋の空気を綺麗にしてくれます。
まとめ:部屋に虫が湧かない観葉植物は?
今回は観葉植物から虫が湧いてしまったときの原因と、対策、育て方、水やりの頻度について解説いたしました。
観葉植物を置いて部屋に虫が湧いてしまったという方は、是非今回紹介した対策法や手入れを行っていただき、厄介な虫を撃退しましょう。
また観葉植物を置いてみたいけど、部屋に虫が湧いてしまうのが怖いという方は、ガジュマルやサンスベリアなどの虫が湧きにくい観葉植物を選ぶのがおすすめですよ。
是非、今回の記事を参考にして、自分に合う観葉植物を選んでいただき、虫が沸かないように毎日の手入れと対策をしていきましょう。