布張りソファを長く使っていると、ソファの張地が破れてしまい、自宅に人を招くことができない状態になっていませんか?
日頃からソファをきれいに使っていても、ペットが爪とぎに使ったり、何度も座ることで摩擦で擦り切れてしまったり、ソファの布地はいつか必ず劣化してしまいます。
この記事では、布張りソファを修理・補修する方法3通りと、詳しい対処方法をご紹介しています。
また、記事の後半では、もう1つの対処法として、修理をせず新しくソファを買い替える場合の、参考価格もご紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://unsplash.com/photos/ALpEkP29Eys)
ソファを修理する前に…「修理」と「補修」の違いは知ってる?
布張りソファの修理方法を知る前に、「修理」と「補修」の違いについて、あなたはご存知ですか?
「修理」という言葉には、原因を根本から解決するという意味があります。
一方、修理と似た「補修」という言葉には、原因を一時的に解決するという意味があります。
あなたがお持ちのソファを「修理」したいのか、「補修」したいのか、まず初めに明確にしておくと、ソファをどう対処すべきかがわかりやすくなりますよ。
最も手軽な”補修”方法は、ソファカバーを使う方法
最も手軽に挑戦できる「補修」方法は、ソファカバーを使った方法です。
ソファカバーは、ネット通販やインテリアショップで購入できます。ソファの上からカバーをかぶせるだけで、ソファの傷や破れを一時的に目立たなくすることができます。
価格が安いものだと、2,000円程度で購入することができるので、補修費用も比較的安く済ませることができますね。
急な来客があるときや、修理をする暇がないときに、おすすめの補修方法です。
布張りソファは、生地の”張替え”で修理できる
破れた布製ソファを「修理」する方法は、ソファの布を張替える方法です。
ソファの張替えとは、古い張地をはがして、新しい張地をソファに固定することをいいます。
ダイニングチェアなどの椅子の張替えとは違って、ソファの張替えはサイズが大きいぶん、体力を使います。実際に、女性一人でソファの張替えを行った方は、「男手が欲しい」と感じたようです。
(参考:https://ameblo.jp/borracha-madre/entry-11776565990.html)
そのため、ソファをDIYで張替える場合は、複数人で挑戦するか、男性と一緒に作業を行うほうがおすすめです。
布張りソファを修理しよう!張替えに必要な道具とは?
布張りソファの修理を始める前に、必要な道具を揃えておきましょう。ソファの素材が布ではなく革製であっても、張替えに必要な道具は同じですよ。
- 新しい生地
- ラジオペンチ
- ハンマー
- 縫い針
- 糸
- ハサミ
- タッカー(ホビーホッチキス)
これらの道具名を見て、あまり馴染みのない道具はありませんでしたか?
ここからは、普段からDIYをする方でないと分かりにくい「タッカー」と「ラジオペンチ」という道具について、道具の解説と、使い方もご紹介します。
タッカーとは?
タッカーは、張地をソファの骨組みへ固定するために使います。文房具のホッチキスと同じ仕組みで、ソファへ押しあてながらハンドルを引くと、中の芯が押し出されます。
力のない女性でも問題なく使うことができるため、見た目や名前以上に使いやすい道具です。100円ショップで購入することもできます。
ラジオペンチとは?
ラジオペンチとは、先端がピンセットのように細くなったペンチのことをいいます。古い張地をはがす時に、タッカーの針を外すために使う道具です。
タッカー同様、ラジオペンチは100円ショップでも購入できます。張替え費用をなるべく抑えたい場合は、ホームセンターやネット通販よりも、手頃な価格の100円ショップを利用するといいでしょう。
布張りソファの修理方法【張替え手順を解説!】
ここからは、実際にソファを張替えるための詳しい手順をご紹介します。
- ソファの古い張地をはがす
- 新しく用意した生地を、古い生地の大きさに合わせて、ハサミでカットする
- タッカーや縫い針を使って、新しい生地をソファ本体に留めていく
- 完成!
新しいソファの張地は、古い張地を型紙代わりにしてカットします。そのため、①でソファの張地をはがす時には、破れないよう慎重に作業を行うようにしましょう!
布張りソファをプロへ張替え依頼する修理費用
ここまで、布張りソファをDIYで補修・修理する方法をご紹介しましたが、プロへ張替えを依頼した場合、どれだけ費用がかかるのかも気になりませんか?
今回は、椅子やソファの修理を行っている「Repairchair」のサイトから、参考までに、布張りソファの張替え費用をご紹介します。
ソファの大きさ(布製) | 修理費用 |
1人掛けソファの総張替 | 50,000~80,000円 |
2人掛けソファの総張替 | 100,000~14,000円 |
3人掛けソファの総張替 | 150,000~200,000円 |
(参考:https://psgdra.com/price/)
ソファの張替えをプロへ依頼すると、上記の費用だけでなく、工場までの送料や、職人の加工費が追加で必要な場合があります。
修理内容やソファの大きさにもよりますが、張替え料金の予算は、10~20万円ほどで、少し多めに考えておくといいですよ。
布張りソファの張替え修理では、素材を変更することもできる
プロへ修理を依頼する場合も、DIYで修理を行う場合も、今あるソファの張地に飽きてきたら、張替えと同時に、違う素材のソファへ変更することもできます。
例えば、布張りソファを使ってみて、ホコリやゴミが目立って使いづらいと感じたら、ソファの張地を合皮や本革に変更してみましょう。
革張りソファのなかでも本革ソファは、定期的なメンテナンスを行う必要がありますが、うまく使えば一生モノにもなる素材です。
また、張替えの時に、購入時に迷っていた生地に変更してみるのもいいかもしれませんね。張地を変更したい場合は、可能かどうか、修理店へ相談してみてください。
布張りソファは修理せず、新しく買い替えるのも一つの手!
布張りソファがボロボロになったら、今あるソファを修理することだけ考えがちですが、新しいソファを購入するという手もありますよ。
参考までに、使いやすい大きさとして人気な3人用ソファの価格を、日本の大手家具メーカー『大塚家具』のサイトで調査してみました。
その結果、安いソファだと、5万円から購入することができるようです。修理費用と比べて考えると、買い替えたほうがお得になるかもしれませんね。
あなたにおすすめの対処方法とは?
ここまで、破れた布張りソファの対処法を4通りご紹介しましたが、あなたは今、どの方法を選ぶべきか、迷っているところではありませんか?
そこで、対処法4通り分のメリット・デメリットを表にまとめてみました。それぞれ見比べて、あなたに合った方法でソファの破れを直してくださいね。
対処法 | メリット | デメリット |
ソファカバーを使う | 短時間で補修が終わる | あくまでも一時的な補修となる |
DIYで張替える | 修理費用が安く済む | 張替えの手間が大変 |
プロへ張替え依頼をする | 修理の手間がかからない | 修理費用が高額になる可能性あり |
新しいソファに買い替える | 修理より安く済む場合もある | 思い入れのあるソファには向いていない |
もしも、あなたが今お持ちのソファが、思い入れのあるソファや、高級メーカーのソファであれば、プロへ張替えを依頼する方法が最もおすすめですよ。
まとめ
今回は、布張りソファが破れてしまったときの修理・補修方法や、おすすめの対処方法を合わせて4通り分ご紹介しました。
ソファの素材には、大きく分けて「布」と「革」がありますが、布張りソファはDIYで修理する場合、最も扱いやすい素材です。
サイズが大きいぶん修理の手間はかかりますが、手先が器用な方は、DIYでの修理にチャレンジしてみるといいかもしれませんね。
また、ソファを修理するだけでなく、新しく買い替えるのも一つの手です。先ほどご紹介した対処法一覧を見て、あなたに合った方法で、ソファの破れを直してあげましょう。