ソファに座ったとき、「座面が深く沈みすぎるな」と感じたら、ソファに底抜けが起きているかもしれません。
底抜けを感じるソファをそのまま使い続けると、ソファの骨組みごと壊れる恐れもあるため、大変危険です。ソファの底抜けを感じたら、DIYですぐに対処してみませんか?
この記事では、ソファの底抜けを感じる原因3点と、それぞれの原因別に、DIYでの修理方法についてご紹介しています。
また、記事の後半には、プロへ修理依頼する費用についても紹介しています。ぜひ、あなたのソファ修理のための参考にしてくださいね。
(トップ画像出典:https://www.pexels.com/photo/person-girl-window-child-139106/)
ソファの底抜けは、自分で修理できる?
ソファは本来リラックスするための家具です。座ったときに底抜けを感じてしまうと、「なるべく早く修理したいなぁ」と思いますよね。
ですが、すぐにプロへ修理を依頼するのではなく、まずは自分でソファの修理ができないか、あなたは気になっていませんか?
ソファの底抜けを修理する方法は1つではありません。まずは、ソファの底抜けがどんな原因で起きてしまっているのか、確認してみましょう。
修理の前に、ソファの底抜けが起きた原因を確認しよう
ソファの底抜けの原因として考えられるのは、大きくわけて3つあります。それぞれの原因を確認してみましょう。
1.スプリングが原因
ソファの底抜けを感じる1つ目の原因として、スプリングが切れていたり、折れていたりする場合があります。
スプリングとは、座面でバネの役割をするパーツです。ソファを支える”S字バネ”と呼ばれるパーツが折れたままだと、座るたびに折れたバネでフローリングが傷つく原因にもなってしまいます。
2.骨組みの折れが原因
底抜けを感じる原因の2つ目として、ソファの骨組みとなる木のパーツが、一部折れている場合があります。
骨組みが折れると座り心地が悪くなるだけでなく、ソファがいつ壊れてもおかしくない、危険な状態となります。骨組みの折れは、なるべく早めに対処したほうがいいでしょう。
3.クッション材の劣化が原因
底抜けを感じる原因の3つ目として、ソファのクッション材が劣化している場合があります。
クッション材が劣化すると、座面の弾力が無くなるだけではありません。座ったときに、内部のバネをお尻で直に感じてしまい、痛くて座っていられない状態になります。
ここからは、ソファの底抜けを感じる原因ごとに、DIYでの対処法をご紹介します。
ソファの底抜け修理法①スプリングが折れている
- PPバンド
- 瞬間接着剤
スプリング(S字バネ)が折れてソファの底抜けを感じる場合は、PPバンドと瞬間接着剤を使って修理することができます。
PPバンドとは、荷物の梱包に使う道具です。ホームセンターやネット通販で気軽に入手できるので、ソファのDIY修理に初めて挑戦する方にもおすすめです。
PPバンドの留め具部分に瞬間接着剤を使うことで、PPバンドの緩みを防ぐことができます。
ソファの底抜け修理法②ソファの骨組みが折れている
木のフレームが折れている場合、ソファのDIY修理はかなり難しい状態となります。
ですが、「なんとか自分で対処したい!」と考えている方のために、実際に、座面下の骨組みを修理した方の手順を、参考までにご紹介します。
- 骨組み用の木材
- ハンマー、釘など、骨組みを取り付けるための道具
はじめに、座面の下で折れてしまった骨組みは、全て取り外しましょう。その後、新しい木材を準備して、代わりとなる骨組みを取り付けていきます。
(修理方法の参考:http://ameblo.jp/branch-style/entry-12164261888.html)
ソファの底抜け修理法③クッションが劣化している
- ウレタン
- ボンド
- ハサミ
- カッター
- マジックペン
- 定規
クッションの劣化が原因でソファの底抜けを感じる場合、内部のクッションを入れ替える必要があります。
ソファのクッション材には、羽毛が使われていることもありますが、ほとんどのソファに使われている素材はウレタンです。
ウレタンは加水分解といって、空気中の水分が原因で、時間の経過とともに、ボロボロと粉状になってしまう性質を持っています。
カバーリングタイプのソファであれば、簡単にクッション交換ができますが、ソファの張地を一度剥がす必要があるタイプもあります。
ソファの底抜けをプロへ依頼する場合、修理費用はどれくらい?
ここまで、ソファの底抜けをDIY修理する方法3通りをご紹介しました。もしも、プロへ底抜け修理を依頼した場合、修理費用はどれくらいになるのでしょうか。
今回は、底抜けを修理する目安の費用を見つけることができませんでしたので、参考までに、ソファ専門店『NOYES』のサイトから、ソファの修理費用についてご紹介します。
修理内容 | 費用 | |
ソファの張替え | 3人掛けソファ(1800㎜〜2000㎜) | 8~16万円程度 |
2人掛けソファ(1400㎜〜1800㎜) | 7~13万円程度 | |
1人掛け(1000㎜くらい) | 6~10万円程度 | |
バネやウエービングベルトなど、消耗品の交換 | 4~8万円程度 | |
クッション材のみの交換 | サイズによって異なりますが、3人掛け座面で3~6万円程度 |
プロへ修理を依頼した場合、修理費用とは別に、修理店までソファを送るための送料や、職人の加工費が必要になることもあります。
送料を安くするためには、なるべく自宅から近い修理店を選びましょう。また、見積もりの時点で、ソファの状態を細かく伝えることも、修理費用をなるべく正確に知るためには重要です。
プロへ修理を依頼すれば、同時にソファのメンテナンスもできる!
プロへソファの修理を依頼すると、底抜けの修理だけでなく、ソファ全体のメンテナンスまで行ってくれるんですよ。
例えば、S字バネが折れてしまった場合、他のバネが問題ないか点検をしたり、ソファの骨組みや周りのパーツに問題がないか、修理と同時に、プロの目で確認してもらうことができます。
もしかすると、底抜けが原因で、ソファの他のパーツに影響が出ているかもしれません。「今あるソファを大切に長く使いたい!」と考えている時は、ソファの底抜け修理はプロへ依頼するほうがおすすめですよ。
DIY修理とプロへの依頼、おすすめはどっち?
DIYでの修理方法と、プロへ修理を依頼する場合についてご紹介しましたが、どちらの方法で修理すべきか、あなたは今、迷っていませんか?
修理方法を選ぶときには、「手間」と「費用」のどちらを優先させたいか、考えてみるといいでしょう。
もしも、なるべく「手間」をかけたくない!と思うのであれば、ソファの修理をプロへ依頼するほうがおすすめです。
一方、なるべく「費用」をかけたくない!と思う場合は、DIYで修理するほうが、修理費用をなるべく抑えることができますよ。
ソファを長く使うためのコツとは?
ソファの修理がうまくできたとしても、また同じようにソファの底抜けを感じるようになれば、改めて修理をする手間が面倒ですよね。
ソファをより長もちさせるためには、ソファに座る位置を決めてしまわないことが大切です。座面の同じ場所へ座り続けていると、一定の場所に負荷がかかるため、ソファの劣化が早まる原因となります。
普段から、「まんべんなく座ろう!」と意識することも良いですが、ソファへ座るたびに意識するのは少し大変ですよね。そこでおすすめしたいのが、お部屋の家具の配置を変える方法です。
ソファの定位置というと、いつもテレビの前に座ってしまってはいませんか?ソファもしくはテレビの位置を移動するだけで、意識せずとも座る位置を変えることができますよ。
まとめ
今回は、ソファの底抜けを感じる原因別に、DIYでの修理方法についてご紹介しました。
底抜けを感じる原因は、大きく分けて3つあります。DIYでの修理が難しい原因もありますので、自分で対処しようとする前に、自分で修理ができそうか判断してみてくださいね。
もしも、DIY修理が難しそうと感じる場合は、プロへ底抜け修理を依頼しましょう。修理費用はDIY修理よりも必要になりますが、自分で道具を集める手間が省け、確実に修理を行うことができます。
本革製のソファや、思い入れのあるソファをお持ちの場合は、自分では何も手をつけず、そのままプロへ修理を依頼するほうがおすすめですよ。