「ベッドの傷が気になるけど、DIYでの修理は難しそうだから」とベッドの修理を諦めていませんか?
ほとんどの方がベッドは買い替えるか、専門の業者に依頼して修理してもらっているでしょう。難しそうに見えるベッドの修理ですが、傷や凹み程度のダメージであれば、DIYで簡単に修理できますよ。
そこで今回は、ベッドをDIYで修理する方法と自分で修理するときの注意点について紹介していきます。是非参考にしてみてください。
どのくらいのダメージで修理が必要?
まずは、修理が必要なベッドの状態について順番に見ていきましょう。
ベッドフレームの傷、ひび、凹み
ベッドフレームに傷やひび、凹みがあった場合、受ける負荷が上手く分散されずに劣化が早まったり、予期せぬケガに繋がったりする危険性があります。
ベッドフレームは、ベッドの基盤となる大切な部分です。フレームに傷やひびが付いているのを見つけたときは、なるべく早く修理するようにしましょう。
きしみ
寝返りを打ったときなどに、頻繁に軋んで音が鳴ると気になって安眠できませんよね。
軋んで音が鳴るのは、ネジなどの金具のゆるみや木材の劣化が原因です。うるさいだけだから、と放置せずにしっかりと修理しましょう。
床板の歪み、割れ
床板は、マットレスを支える大切な部分です。床板がゆがんだり割れたりしていると、マットレスの機能が十分に発揮されなくなってしまいます。
マットレスの機能が十分に発揮されないと睡眠の質にも影響がでてしまうので、放置せずに早めに修理しましょう。
DIYで修理できないベッドのダメージ
DIYでの修理は、あくまでも補強や傷の修復程度のものです。壊れた部分を完全に元に戻せるわけではありません。
そのため、ベッドフレームに大きなひびが入っていたり、完全に割れてしまったりする場合は、DIYでの修理はできません。
ベッドフレームの大きなひびや割れがあると、ベッドの強度も下がってしまいます。無理にDIYで修理しようとせずに、専門の業者に修理を依頼しましょう。
上記以外でも、修理が難しいと感じた場合は無理せずに専門の業者に修理を任せましょう。
ベッドフレームに使われている主な素材
使われている素材によって、修理の方法や必要な道具が異なります。修理を始める前に、まずは修理するベッドフレームにどんな素材が使われているのかしっかり確認しましょう。
- 木材
- 金属
- 合皮
ベッドフレームに使われている主な素材は上記の3種類です。自分の使っているベッドフレームの素材に合わせて、修理する方法や道具を用意するようにしましょう。
次からは、ベッドフレームに使われている素材ごとの修理方法と必要な道具について紹介していきます。
ベッドフレームをDIYで修理する方法:木材の場合
ベッドの木材を修理するには、市販されているイージーリペアキットを使うのがおススメです。
- 付属しているホットナイフ(黄色い本体)の電源を付ける
- ホットナイフでリペアスティックを溶かして穴を埋める
- 余計な部分を削り落とす
イージーリペアキットを使うことで、簡単に傷や凹みが修理できます。また、キットには色の異なるリペアスティックが4つ付属されており、色を組み合わせることで木材の色を再現することが可能です。
文章だけでは分かりにくい、という方のためにイージーリペアキットの使い方についての動画も紹介します。こちらも参考にしてみてください。
ベッドフレームをDIYで修理する方法:金属の場合
金属製のベッドに付いた深い傷や凹みを修理するには、接着パテを使うのがおススメです。
- 金属表面の汚れや錆を拭き取る
- サンドペーパーで表面をザラザラにする
- 接着パテを練る
- 傷や凹み部分に接着パテを埋め込む
- 固まるまで10分程待つ
また、接着パテを使うほどではない浅い傷には金属テープを使用する方法もあります。
金属テープは、深い傷や凹みに使ってもあまり効果がありません。傷や凹みの程度によって、接着パテか金属テープのどちらを使うか選びましょう。
ベッドフレームをDIYで修理する方法:合皮の場合
合皮製ベッドに付いた傷や凹みの修理には、貼るレザー生地を使うのがおススメです。
傷や凹みに貼り付けるだけで、簡単に傷や凹みを隠すことができます。黒以外にも、白や赤などの別の色もあるため、自分が使っているベッドの色に合ったものを購入しましょう。
また、合皮製のベッドの基礎は木材で作られていることがほとんどです。そのため、貼るレザーでは隠し切れないような深い傷やえぐれには、上記で説明したイージーリペアキットが併用できます。
イージーリペアキットで傷やえぐれを埋めた後で、傷跡を隠すように貼るレザーを貼りましょう。
ベッドのきしみをDIYで修理する方法
ベッドがきしんで音が出てしまう場合、原因は主に3つあります。それぞれの原因と対策について詳しく見ていきましょう。
ネジや接合部分のゆるみ
ネジや接合部分がゆるんでいると、ベッドの部品同士が擦れてしまうため音が鳴るようになります。
ドライバーを使って、緩んだネジや金具をしっかりと締め直しましょう。六角レンチで留められているベッドもあるので、道具を用意する前に自分が使っているベッドを確認しましょう。
ベッドフレームの劣化
ベッドフレームが劣化してくると、使われている木材や金属などが重力を支え切れずにたわんでしまうため、音がでる場合があります。
傷や凹み、えぐれもベッドフレームの劣化に繋がります。傷や凹みなどがある場合はすぐに修理するようにしましょう。
床とベッドに隙間がある
ベッドを長期間同じ場所に置いていると、床が歪んでしまうことがあります。床が歪むとベッドと床に隙間ができてベッドが安定しないため、使うたびにきしむような音がするようになります。
こまめにベッドの場所を移動させるか、床にマットなどを敷いて床とベッドの隙間をなくすようにしましょう。
床板をDIYで修理する方法
床板に歪みや割れがあった場合、床板に釘やネジなどで横木を追加するだけで簡単に補強することができます。
横木を固定するのは金槌でも可能ですが、電動ドライバーがあればよりスムーズに取り付けができますよ。
また、追加する横木はホームセンターやネットなどで購入できます。一部のホームセンターでは、木材を指定したサイズにカットしてくれるサービスも行っています。
ホームセンターに行く前に床板のサイズを測っておくと、スムーズに木材の購入ができますよ。
すのこタイプの床板は買い替えることも可能
ベッドに使われているのがすのこタイプの床板であれば、ベッドの床板自体を買い替えてしまうという方法もあります。
すのこタイプの床板は、ベッドフレームに固定されていません。そのため、床板の交換は道具を使わず簡単にできます。
床板を買い替える場合、ベッドのサイズをしっかり測って購入するすのこのサイズと合っているか確認しましょう。
合っていないサイズのすのこを購入してしまうと、ベッドに使えないため注意しましょう。
ベッドをDIYで修理する方法まとめ
修理が難しいと思われがちなベッドの修理ですが、傷や凹み程度の修理であればDIYで簡単に行うことができます。
ベッドに傷や凹みがあると、ベッドの受ける負荷が偏ってしまい劣化が早まってしまいます。傷や凹みなどを見つけたら、早めに修理するようにしましょう。
ただし、フレームにひびや割れがあった場合、DIYだけで完全に修理することはできないので、無理せず専門の業者に修理を依頼しましょう。
無理して自分だけで修理をしようとすると、ベッドが壊れてしまったり、思いもよらぬケガをしてしまったりします。決して無理しないようにしましょう。