革製ソファーはできるだけ、1つのものを長く使っていきたいですよね。
新しくソファーを購入しなくても、革を張り替えることで、長い間ソファーを使うことができますよ。
ですが、いざ張り替えについて調べてみると、「修理店の選び方なんて分からないし、費用はなるべく抑えたいなぁ。」と皆さんは思っていませんか?
今回は、張り替えを依頼して後悔しないよう、事前に知っておきたい知識について、ご紹介します!
(アイキャッチ画像出典:https://www.pexels.com/photo/coffee-girl-cafe-flower-92323/)
革製ソファーの「張り替えどき」とは?
革製ソファーの張り替えどきとは、一体どんな時なんでしょうか。以下の状態であれば、ソファーの革を張り替える必要があります。
- 革の破れがひどい
- 合皮のソファーがベタベタしてきた
購入した革のソファーはずっと使い続けたいですよね。経年変化によって、革にツヤ・表情が出てきた頃かと思いますが、状況によっては新しい革への張り替えも考えなくてはいけません。
「なんとかこのまま使っていきたい…!」という気持ちもわかります。お気に入りのソファーのためにも、この機会にぜひ一度、張り替えを検討してみませんか?
合皮ソファーなら、自分で革の張り替えが可能
張り替えで心配なのは、費用面ではありませんか?もし、自宅のソファーが合皮製であれば、革の張り替えを自分で行うことができますよ。
自分でソファーを張り替える場合、新しい革の準備や、揃える道具がありますが、かかる費用は修理店に依頼するより安く済むことがほとんど。
サイズによっては作業が大変かもしれませんが、好みのソファーに仕上げることができるので、DIYが得意・手先が器用な方にはおすすめです。
合皮製ソファーを持っていて、「張り替えの費用を最小限に抑えたい!」という方は、自分でソファーを張り替える方法について、一度調べてみてはいかがでしょうか。
本革ソファーの張り替えは必ず修理店に依頼しよう
本革ソファーの場合、自分で革の張り替えを行うのはやめておきましょう。
合皮はビニール製ですが、本革は動物の皮です。価格を比べると、本革のほうが飛び抜けて高価な素材になります。
そのため、本革ソファーの張り替えに失敗してしまうと、それだけでかなりの出費となってしまいます。合皮と違って、後から似たような本革を探しだすのも一苦労です。
特にお気に入りのソファーであれば、自分では手をつけないことが一番です!本革ソファーの張り替えは修理店へ依頼して、プロにお任せしましょう。
ソファーの革を張り替える方法は2通り
革製ソファーの張り替えには、2通りの方法があります。ご自身のソファーに合った方法を選んでくださいね。
「一部張り替え」
一部張り替えは、ソファーのパーツごとに張り替える方法です。全ての革を張り替えるよりも、費用を抑えることができます。
例えば、ソファーの座面や肘置きの部分といった、比較的ダメージを受けやすい部分だけを張り替えるときに、よく使われます。
「総張り替え」
総張り替えは、ソファー全体を張り替える方法です。面積が広い分、張り替え費用がかかります。
長年使ったソファーでダメージがひどい場合や、個性的な色のソファーは、総張り替えになることが多いようです。
張り替える革の色で、ソファーの印象が変わる
革の張り替えを考えるとき、今とは違った色の革で張り替えを考えてみませんか?
ソファーの色が「ブラックやグレー系」なら落ち着いた印象になりますし、「ブラウンやベージュ系」なら暖かい印象になります。
また、張り替えの際はソファーの色を揃えるのが一般的ですが、あえて一部違った色で張り替えてみるのもいかがでしょうか。
ソファーは大きいので、お部屋のメインとなる色が変わるだけで、一気に雰囲気が変わりますよ。ぜひ、新しいソファーの色についても考えてみてくださいね。
革の張り替えと同時に、ソファーの座り心地も変えられる
ソファーについて、あまり知られていない事の1つが「ソファーの座り心地は変えられる!」ということです。
今使っているソファーは、長時間座るとおしりが痛くなってしまったり、もう少しクッションが硬めだったらいいのになぁ…。と思うことはありませんか?
そんなときは、張り替えのときに修理店へ相談してみましょう!次の項目では、そんなクッションの素材について詳しくご紹介します。
座り心地は、クッションの素材によって違う!
クッションの素材には様々な種類があります。なかには修理店独自で開発した素材もあり、店舗によって取り扱い数が異なります。今回ご紹介するのは、ソファーに使われる主な2つの素材です。
ウレタン
ウレタンは、ソファーで最も多く使われている素材です。座り心地はウレタンの硬さによって様々ですが、「座り心地に弾力がある」のが特徴です。
普段使いのなかでお手入れは不要ですが、10年も経てば「加水分解」といって、時間と共に劣化していきます。そのため、定期的にウレタンの交換が必要です。
羽毛(フェザー)
羽毛の場合、ウレタンと違って「包み込まれるような座り心地」が特徴です。柔らかいソファーが好きな方には、羽毛がおすすめの素材です。
定期的な交換は不要ですが、羽毛はお手入れが必要です。叩いて空気を送り込んであげないと、羽毛がへたってしまいます。
張り替えの際、内部の修理が発生することも
ソファーの中にあるのはクッションだけでなく、様々なパーツからできています。例えば、このようなパーツがあります。
- ソファーの土台になる「木枠」
- 座面を支えるための「バネ」や「ひも(ウェービングテープ)」
これらのパーツは、ソファーを長年使うことで劣化して、座り心地にも影響してきます。劣化したまま使い続けると、ひどい場合、ソファーの革を突き破ってしまうこともあるんです。
だからといって、私たちでソファーの内部までチェックすることはできませんよね。そんなとき、修理店にソファーの張り替えを依頼すると、同時にソファーの点検も行ってくれるんです。とっても助かりますね!
長く使っているソファーをお持ちの場合、張り替えと同時に修理店で点検することで、思わぬ部分の破損が見つかるかもしれませんよ。
修理店へ張り替えを依頼するときの注意点
修理店へ張り替えを依頼するとき、注意点は2点あります。知識として頭にいれておくだけで、張り替えが初めての方でも安心して依頼できますよ。
1つ目は、「追加費用」が発生すること。多いのは、内部に破損が見つかった場合や、ソファーを移動する際の輸送費です。自宅から運び出すのが難しいサイズだと、クレーンで吊り上げる費用が発生するときもあります。
2つ目の注意点は、依頼先の店舗を決めるときの「比較方法」です。合計金額だけを見て比較するのはよくありません。なぜなら、店舗によって価格の出し方が異なるからです。
金額の内訳まで確認して、修理店を決定しましょう。この2点に気をつけることで、事前にトラブルを防ぐこともできます。
まとめ
今回は、革製ソファーを長く使うための方法の1つとして、張り替えについてご紹介しました。
合皮ソファーの場合、自分で張り替えにチャレンジすれば、費用を抑えることができます。本革ソファーの張り替えは、必ず修理店へ依頼しましょう。
張り替えの際は、革の色を変えてみたり、クッション素材を変えることで、より好みのソファーに生まれ変わるかもしれません。
ソファーの張り替え費用は何度もやり直せるような金額ではありません。「依頼してよかった!」と思えるように、様々な視点から、ソファーの張り替えを検討してみてはいかがでしょうか。