ソファのバネが壊れてしまったら、どのような修理ができるのか、全く見当もつかずにお困りだと思います。
なかには、一度修理を諦めて、バネが壊れた状態のソファをそのまま使っている人も多いのではないでしょうか?
今回は、ソファのバネが壊れてしまったとき、DIYで修理できるのか、またプロへ修理を依頼する場合のポイントについてご紹介しています。
記事の後半では、修理費用やソファの買い替えのアドバイスもご紹介しています。バネが壊れたソファでお困りの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
(トップ画像出典:https://www.pexels.com/photo/woman-sitting-on-red-hanging-bench-1440396/)
修理方法を確認する前に…ソファのバネの種類を知ろう
ソファのバネが壊れたら、まずはどんなバネが壊れたのか把握しておきましょう。バネの種類は大きくわけて2種類あります。
- S字バネ
- コイルスプリング
それぞれのバネの特徴と、壊れたときの症状を確認してみましょう。
S字バネ
S字バネが壊れた場合、ソファの裏側から確認することができます。
座った瞬間に「ボンッ!」という大きな音が鳴った場合、S字バネが折れてしまった可能性が高いでしょう。
コイルスプリング
コイルスプリングが壊れた場合、ソファの座面側から確認することができます。
ソファの座面がでこぼこで、見た目が悪くなっていれば、コイルスプリングが壊れてしまった可能性が高いでしょう。
次の項目からは、それぞれのバネの種類ごとに、
DIYで修理ができるのか・プロへ修理を依頼する場合のポイントについて、ご紹介します。
ソファのS字バネはDIYで修理できる?
まずは、S字バネの対処方法についてご紹介します。突然バネが壊れてしまうと、まずは自分で修理ができないか気になりますよね。
結論からお伝えすると、S字バネはDIYで「修理」することはできません。ですが、一時的に応急処置をする「補修」であれば、DIYで対処することができますよ。
DIYでの補修方法<S字バネ編>
DIY補修に必要な道具は、「瞬間接着剤」と、荷造りに使われる「PPバンド」です。
補修方法は、壊れたS字バネの周りにPPバンドを張り巡らせます。ポイントは、バンドの留め具部分に瞬間接着剤を使うこと。補修後のバンドが緩まないようになります。
<プロへ修理依頼するポイント>S字バネが壊れた場合
S字バネを元通りに修理したい場合は、プロへ修理を依頼しましょう。
S字バネの修理は、壊れた部分を新しいバネと取り換えて、他のバネも問題ないかまで確認してくれます。
また、バネの修理と同時にウレタンの交換が必要になることもあります。ウレタンは空気中の水分によって”加水分解”という劣化が始まり、触るとボロボロと粉っぽく崩れてしまうのです。
クッション材には様々な種類があり、種類によってソファの硬さを調整できます。
現在のソファの座り心地に納得しているか、改めて確認しておくといいでしょう。
プロへ修理依頼する前に…修理業者のデメリットを把握しておこう
ソファのバネを交換・補強する場合、大規模な修理になるため、費用が多くかかってしまうことを考慮しておきましょう。
業者の中には、見積もりだけ無料で行ってくれるところも多いですが、目の前に業者がいると「やはり修理は結構です」と言える人は少ないでしょう。
実際に電話やメールで依頼する際に、修理をお願いするか迷っているということを一言追記すると、後で断りやすくなります。
また、家具が壊れた際には「修理をする」か「買い換えるか」「レンタルする」で迷われることが多いかと思います。以下の記事でそれぞれ3つについてメリット・デメリットをまとめたので、併せてご覧ください。
コイルスプリングは2種類に分けられる
記事の前半部分で、”バネの種類は2種類に分けられる”とご紹介しました。
そのうちの1つが「コイルスプリング」ですが、形状によって、さらに2種類に分けられます。
- コイルスプリング
- ポケットコイルスプリング
コイルスプリング
コイルスプリングは、金属製のコイル同士を繋げています。座ったときに、全てのバネが連動する仕組みのスプリングです。
ポケットコイルスプリング
一方、ポケットコイルスプリングは、金属製のコイルが1つひとつ袋に入って独立しています。
バネは体重のかかる部分しか動かないので、座ったときに、「フィットしている」と感じやすいスプリングです。
座面がでこぼこになっている場合は、「ポケットコイルスプリング」が壊れている可能性が高いでしょう。
コイルスプリングはDIYで修理できる?
https://twitter.com/wanntarubox525/status/1145702338922856449
ここからは、「ポケットコイルスプリング」の修理についてご紹介します。
S字バネの場合と同様、スプリングが壊れた場合も、DIYで修理することはできません。ですが、DIYで「補修」をすることは可能です。
スプリングが壊れて最も困るのは、”座面の座り心地が極端に悪くなること”ですよね。そこで、ベッドの「敷きパッド」を使って、座面のカバーを新しくつくり、表面のでこぼこをごまかしていきます。
DIYでの補修は、全てのソファで対応できる方法ではありません。ソファの座面が外れるタイプ・カバーの取り外しができるカバーリングタイプのソファであることが条件です。
<プロへ修理依頼するポイント>スプリングが壊れた場合
スプリング自体を修理したい場合は、S字バネ同様、プロへ修理を依頼しましょう。
プロがスプリングの修理をする場合、まずは”修理ができるかどうか”を確認します。ポケットコイルスプリングの修理ができる場合は、新しい袋にバネを入れ直して、座面に取り付けます。
万が一、プロから”修理ができない”と判断された場合、新しいコイルスプリングと交換することも可能です。もしくは、スプリングを無くして、ウレタンだけの座面にすることもできますよ。
座面のパーツをウレタンだけに変更した場合、座り心地が固くなります。金属製のバネを使った時と比べて、弾力性が少なくなるためです。
固めの座り心地が好きな方なら、スプリングを無くす方法も検討してみるといいでしょう。
壊れたソファのバネ、修理費用はどれくらい?
ここまで、S字バネ・コイルスプリングの修理方法についてご紹介しましたが、バネの修理をプロへ依頼した場合、費用はどれくらいかかるのでしょうか。
今回は、ソファの販売・修理を行っている『NOYES』のサイトから、修理の参考料金をご紹介します。
修理内容 | 料金 |
バネやウエービングベルトといった消耗品の交換 | 4万円~8万円程度 |
クッション材のみの交換 | サイズによって異なりますが、3人掛け座面で3~6万円程度 |
(参考:NOYES「料金・お支払いについて」:https://www.ny-k.co.jp/service/repair/price.html)
内部のクッションを交換する可能性も考えると、ソファのバネの修理は10万円ほど予算があると安心かもしれませんね。
まずは、最寄りの修理店へ見積もりを依頼して、あなたのソファの修理費用を確認してみてくださいね。
バネの修理をせず、新しくソファを買い替える手もある
ソファの修理費用が思ったよりも高額になりそうな場合、新しくソファを買い替える手もあります。
手頃な価格のソファだと、1~2人掛けであれば、2万円で購入できます。3人掛けのソファなら、3万円あれば購入できる価格帯なんですよ。
「でも、古いソファはどうしたらいいの?」と心配な場合も、安心してください。新しくソファを購入する際に、ソファの下取りサービスに対応している店舗を利用しましょう。
ソファの処分だけを依頼しようとすると、意外にも処分費用がかかってしまうものです。なるべくお得に済ませたいなら、ソファの買い替えもぜひ検討してみてくださいね。
ソファのスプリングは、布製を選ぶのもおすすめ
ソファを買い替える際に、1つだけ、ソファ選びのアドバイスがあります。新しく購入するソファは、スプリングが金属製ではなく、布製のスプリングを選んでみてはいかがでしょうか。
金属製のバネは怪我の原因になることもありますし、バネが壊れたまま使っていると、このように、いつの間にかフローリングを傷つけていることもあるんです。
布製のスプリングは「ウェービングテープ」や「エラスベルト」と呼ばれています。
スプリングを金属から布に変更すると、座ったときに音がしない・ソファの軽量化ができるメリットがあります。
新しくソファを購入するときには、ソファの”仕様”欄をチェックして、好みのスプリングを選んでみてくださいね。
【まとめ】バネが壊れたときのソファ修理法
今回は、ソファのバネが壊れてしまったときの修理方法についてご紹介しました。
ソファのバネは、DIYで「修理」することはできません。しかし、応急処置程度の「補修」であればDIYで対応することが可能です。
もしも、バネ自体を修理したい場合は、プロへ修理を依頼しましょう。その際、クッション材のウレタンが劣化していれば、交換する必要があるかもしれません。
住んでいる地域までの配送料やパーツの価格にもよりますが、バネの修理予算として、10万円程度は見ておくといいでしょう。新しくソファを購入する手もありますので、あなたに合った方法を選んでみてくださいね。