長年使っている革張りの椅子を、ボロボロのまま使っていませんか?
革張りの椅子は高級感があり人気の家具ですが、修理となると扱いづらいイメージがあって、布張りの椅子のように、自分で修理しようとは思いづらいですよね。
今回は、表面の傷が目立つようになってしまった革張り椅子の修理方法・革の種類ごとのおすすめ対処法についてご紹介しています。
また、それぞれの修理方法に費用がどれくらいかかるのか、目安の金額もご紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。
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「修理」とは、問題を根本から解決すること。
革張り椅子の表面がボロボロになったり、破れてしまった場合、あなたはどんな対処方法を選びますか?
「修理」とは、問題を根本から解決することをいいます。革張りの椅子なら、破れが一切ない、新品同様の状態に仕上げる方法です。
一方、「補修」をして革の破れを隠す方法もありますが、こちらはあくまでも一時的に問題を解決する方法です。
補修を選んでも、将来的には必ず修理が必要になります。革の表面に大きな傷があるなら、始めから修理をしたほうが快適に椅子を使うことができますよ。
革張り椅子の修理は「張替え」で解決できる!
破れたりボロボロになった革張り椅子を修理するには、革を新しく張替えます。古い革を外して、新しい革に張替えれば、原因を根本から解決することができますよね。
革張りの椅子は、一部だけが破れているからといって、パッチワークのように破れた箇所だけを張替えることはできません。
椅子全体を張替えるか、パーツが分かれる椅子は破れたパーツごとに新しい革に取り換える必要があります。
次の項目からは、張替え方法の種類について詳しくご紹介します。
革張り椅子の修理方法は2通り
革張り椅子の修理方法は「DIY張替え」「プロへ張替え依頼」の2通りあります。
同じ張替えでも、あなたが張替えるか、張替えのプロへ依頼するかの違いです。
<修理方法①>DIY張替え
1つ目の修理方法は、「DIY張替え」です。材料を一から揃えて、自宅で張替え作業ができます。
ネット通販では、材料や工具一式を揃えられる「DIY張替えキット」も販売されています。
<修理方法②>プロへ張替え依頼
2つ目の修理方法は、「プロへ張替えを依頼」する方法です。自宅の椅子を修理店まで郵送で送ると、後日張替えられた椅子が届くシステムです。
郵送のための送料を負担する必要があるため、自宅から近い修理店を選ぶことがポイントです。
次の項目では、それぞれの修理方法に対応している革の種類を解説していきます。
合皮?本革?椅子の修理方法は革の種類で決めよう
それぞれの修理方法は、全ての革で対応している訳ではありません。
革の種類は大きくわけて「本革」「合皮」の2種類に分けられますが、革の種類ごとに修理方法が異なります。
本革 | 合皮 | |
DIY張替え | × | 〇 |
プロへ張替え依頼 | 〇 | 〇 |
本革の場合は、プロへの張替え依頼が必要です。合皮の場合は、どちらか好きな修理方法を選んでくださいね。
もしも、手持ちの椅子が、本革と合皮どちらの張地を使っているのか判断できない場合は、以下のポイントを確認してみましょう。
- 【本革】・・・繊維質。断面が毛羽立っている。
- 【合皮】・・・スポンジのよう。断面に毛羽立ちはない。
合皮の椅子の修理なら、革をDIYで張替えできる
先ほどのチェック項目を確認して、「合皮の椅子を自分で修理する!」と決めた場合は、自分の手で張替えを行うDIY張替えができます。
DIY張替えは、座面が取り外せるタイプの椅子なら、張替えが初めての人でも挑戦しやすい方法です。力が必要な場面も特にありませんので、女性一人でも問題なくチャレンジできますよ。
揃える材料や工具が分からない…という人は、ネット通販で購入できる「DIY張替えキット」を購入してみてくださいね。
本革の椅子の修理は、プロへ張替えを依頼しよう
本革の椅子を修理する場合、DIY張替えは全く向いていません。なぜなら、本革の材料費が高額なため、自分で張替えをして失敗すると、材料費が大きな負担になることがあるからです。
本革は、革の硬さや厚さが様々で、思ったような加工ができなかったり、革の表面に傷が入っていることもあり、合皮と比べて椅子の張地に最適な革を選ぶのが難しくなります。
初心者が気軽に挑戦できるような素材ではありませんので、本革の椅子と分かった時点でプロへの張替え依頼を考えてみてくださいね。
プロへ修理を依頼すると、内部パーツの劣化状態も分かる
長年使用した椅子は、革だけが劣化している訳ではないかもしれません。
椅子の内部には、ウレタンというクッション材が入っています。ウレタンは”加水分解”といって、水分と反応してポロポロと崩れてくるようになります。
本体が木製の椅子なら、目立った傷があったり、一部欠けていたりすることもあるでしょう。プロへ張替えを依頼する際に、補修もしくは修理として対応もらえることがあります。
革張り椅子の修理料金の目安は?
ここまで、革の種類ごとの張替え方法をご紹介しましたが、修理料金の目安についても気になりますね。
椅子のつくりや使う張地によって料金は前後するため、今回は参考までにダイニングチェアを1脚修理した場合の料金をご紹介します。
- DIY張替え・・・約4,000円~
- プロへ張替え依頼・・・約2,000円~(生地代・加工代・送料別)
プロへ修理を依頼する前には、一度見積もりをしてもらうことがおすすめです。店舗によっては、写真を添付して見積もりが依頼できるサイトや、自宅へ見積もりに来てくれる出張相談もあります。
ただし、先ほどご紹介したように、実際に張替えなければ分からない内部パーツの劣化があるかもしれません。
見積もり料金から追加費用がかかるかどうかも、一緒に確認しておくと安心ですよ。
張替えのタイミングで素材を変えてみることもおすすめ
本革は本革、合皮は合皮…と、同じ素材で張替えることだけが正解ではありません。
例えばこちらの方は、本革のお手入れが面倒に感じたため、本革→合皮へ革の素材を変えて張替えたようですよ。
あなたの好きな素材を使えば、椅子が新品同様になるだけでなく、手持ちの椅子に、より愛着が生まれることでしょう。
1つの椅子を長く使っていきたいなら本革、お手入れが面倒なら合皮、座り心地を重視したいなら布地を選ぶといいですよ。
まとめ
今回は、革張り椅子の修理方法・革の種類ごとに適した張替え方法についてご紹介しました。
革張りの椅子も、布張りの椅子と同じく、新しい革へ張替えることができるんですね。
布張りの椅子なら、自分で張替えが出来そう!と、比較的すぐに対処することができますが、革張りの椅子がボロボロになったり、破れてしまうと、どうすべきか分からずそのまま使ってしまう事が多いと思います。
革張り椅子を張替えたい場合は、まず革の種類を確認しましょう。その後、「DIY張替え」「プロへ張替え依頼」のどちらか適切な方法で、素敵な張地を選んであげてくださいね。