革張りの椅子がボロボロになって、困っていませんか?椅子の張地が革素材の場合、張替えをプロへ依頼すべきか、DIYで自力で張替えるか、初めてだと迷ってしまいますよね。
この記事では、DIYからプロへの依頼まで、張替え方法の種類・張替え料金について、初心者でも分かりやすいよう、動画や画像と一緒に解説しています。
革の種類ごとに、おすすめの張替え方法についてもご紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。
(トップ画像出典:https://unsplash.com/photos/4lNn72Zwn_U)
革張り椅子の張替え方法は3通り
革張りの椅子がボロボロになってきたら、新しい椅子を購入する前に、張替えができないか気になりますよね。椅子の張替え方法は、大きくわけて3通りあります。
- 自分で材料を揃えてDIY張替え
- DIY張替えキットを使う
- プロへ張替えを依頼する
始めに張替え方法の種類を知っておくと、あなたの椅子に適した修理方法が理解しやすいですよ。
それぞれの張替え方法については、後ほど詳しくご紹介していきます。
次の項目では、張替え方法の判断で必ず必要な、「革の種類の確認方法」をご紹介します。
「本革」と「合皮」どっち?革の種類で、椅子の張替え方が異なる
革の種類は大きくわけて「本革」「合皮」の2種類に分けられます。種類によっては、DIYでも張替えができたり、逆に、自分で張替えないほうがいい場合があります。
- 本革・・・動物の皮を加工している素材
- 合皮・・・ビニールレザーとも呼ばれ、人工的に作られた素材
革の種類を事前に確認しておかないと、張替えに失敗したときに、取返しの付かないことになってしまう場合があります。
少し面倒に感じるかもしれませんが、椅子の張替えを考えている際は、革の種類まで必ず確認しておきましょう。
本革と合皮を判断するには、革の断面を見てみましょう。革の断面は、椅子の座面を外したり、椅子を裏返せば確認できることがほとんどですよ。
- 【本革の見分け方】・・・繊維質な断面。毛羽立っている。
- 【合皮の見分け方】・・・スポンジのような断面。毛羽立ちがない。
本革と合皮は見分けが付かず、判断が難しい場合もあります。判断が難しい場合は、椅子のラベルを確認したり、購入店へ確認することがおすすめです。
おすすめの張替え方法はどれ?
手持ちの革張り椅子が「本革」「合皮」どちらの革を使った椅子か分かりましたか?
革の種類が分かったら、どの張替え方法が適しているのか確認してみましょう。革の種類別に、対応している張替え方法を表にまとめています。
DIY張替え | プロへ張替えを依頼 | |
本革の椅子 | × | 〇 |
合皮の椅子 | 〇 | 〇 |
あなたが本革の椅子を持っている場合は、必ずプロへ張替えを依頼しましょう。なぜなら、本革自体が高価という点と、プロならば失敗することがほとんどなく、安心できる方法だからです。
一方、合皮の椅子の場合は、どちらか好きな方法で問題ありません。
革の種類と張替え方法が分かったところで、ここからは、先ほどご紹介した3通りの張替え方法について、詳しくご紹介していきます。
【革張り椅子の張替え方法①】自分で材料を揃えてDIY張替え
まずは、自分で材料を揃えて張替える「DIY張替え」の方法についてご紹介します。
張替えに必要な工具を揃える必要があるので、「椅子の張替えは今後も自分でやりたい!」という人におすすめの方法です。合皮の椅子を持っている場合は、ぜひ挑戦してみてくださいね。
- 張替え用の合皮
- 張替え用のウレタン
- タッカー
- かなづち
- ドライバー
- 油性ペン
- ペンチ
- カッター
- はさみ
- 椅子から座面を外す
- ドライバーとペンチを使って、古い合皮とウレタンを外す
- 座面の板を取り出し、座面に合わせて新しいウレタンをカットする
- 張替え用の新しい合皮をカットする
- 座面の板と合皮をタッカーで留める
- 余分な合皮をカットする
- 最後に、座面を椅子に取り付ける
タッカーとは、大きなホッチキスのような道具です。100円ショップで売っているものでも十分ですよ。
【革張り椅子の張替え方法②】DIY張替えキットを使う
張替えに必要な材料をネット通販で購入できる、「DIY張替えキット」という方法があります。
張替え方法は前章で紹介した①と同じですが、材料を揃える時間がない人や、どんな素材を選べばいいのか分からない人には、おすすめの方法です。
DIY張替えキットには、工具が含まれているもの・工具は別途準備が必要なものの2種類があります。自宅にドライバーやタッカーが無ければ、工具付きのキットを購入するようにしましょう。
座面のサイズが手持ちの椅子に対応しているかどうか、購入前に確認が必要です。
【革張り椅子の張替え方法③】プロへ張替えを依頼する
プロへ張替えを依頼する方法は、本革の椅子を持っている人・張替えの時間がない人におすすめです。
張替え料金とは別に、工場への郵送代がかかるので、依頼先はなるべく自宅から近い修理店を選ぶといいでしょう。
合皮の椅子でも、椅子全体が革張りの場合は、DIY張替えの難易度が高くなります。
少しでも「自分で張替えるのは難しそう…」と感じたら、無理をせず、プロへ張替えを依頼するほうが安心できますよ。
椅子の座面だけ郵送して、革を張替えてくれるサービスもある
プロへ張替えを依頼する場合、やっぱり気になるのは”送料”ですよね。
もしも、座面が取り外せるタイプの椅子を持っている場合は、座面だけを修理店へ郵送して、送料を抑えることができる方法があります。
椅子の裏側のネジを2本~4本外すと、座面が外れる椅子がほとんどです。まれに、椅子に直接座面が貼り付けられていて、取り外しができないタイプもあります。一度、手持ちの椅子を確認してみてくださいね。
座面のみを郵送できるサービスは、全ての修理店で対応しているわけではありません。気になる修理店があれば、一度問い合わせてみるといいでしょう。
3通りの張替え方法の価格を比較!
ここまで、3通りの張替え方法をご紹介しましたが、それぞれの張替えにどれだけ費用がかかるのかも知っておきたいですよね。
張替え用の工具を全て100円ショップで購入した場合の、張替え料金の目安をご紹介します。
- 自分で材料を揃えてDIY張替え・・・約4,000円~
- DIY張替えキット(工具は別途購入)を使う・・・約4,000円~
- プロへ張替えを依頼する・・・約2,000円~(送料・加工代が別途必要)
一見、DIY張替えよりも、プロへ依頼したほうがお得に見えますが、今後も定期的に自分で張替えるとなると、送料・加工代がかからないDIY張替えのほうがお得になりそうですね。
合皮の椅子を持っていて、手先が器用な方は、長期的に見てお得になる「DIY張替え」に、ぜひ挑戦してみてくださいね!
お部屋の雰囲気を変えたいときは、革→布へ張替えも可能
もしも、張替えと同時にお部屋の雰囲気も変えたいときには、革の色を変えることはもちろんですが、張地の素材を変更することもできます。
布張りの椅子なら座り心地が優しくなり、色や柄も豊富です。DIYで張替える場合も、プロへ張替えをお願いする場合にも、張地の素材を変えるかどうか、一度検討してみることがおすすめですよ。
布張り椅子のメリット・デメリット
最後に、布張り椅子が気になる方のために、布張り椅子のメリット・デメリットについてご紹介します。
- 色や柄が豊富で、イメージ通りの生地が見つかりやすい
- 綿や麻など、たくさんの素材から選べる
- ナチュラルテイスト・北欧テイストのインテリアと相性がいい
- 水濡れに弱い
- 革と比べて、ホコリやダニが付きやすい
- 生地によっては表面が毛羽立ったり、毛玉ができることもある
お部屋のインテリアを重視したい場合や、ナチュラルテイストなお部屋が好きな場合は、布張りの椅子へ変更するといいかもしれませんね。
まとめ
今回は、革張り椅子の張替え方法の種類や、張替え方法、それぞれの料金についてご紹介しました。
長期的に見てお得な張替え方法は「DIY張替え」ですが、今後も自分で張替えるかどうかわからない!という時には、プロへ張替えを依頼したほうがいいかもしれません。
プロへ張替えを依頼する場合、張替え費用・修理店までの送料・職人の加工費が必要です。
自分で張替えるよりも割高になってしまいますが、失敗せず確実に張替えたい場合や、本革の椅子をお持ちの場合は、積極的に修理店へ張替えを依頼してみてくださいね。