ストレス社会と言われる現代。忙しい日々を過ごしているあなたは、「中々ストレスを解消できない…」と悩んでいるのではないでしょうか。
ストレスを発散できないまま溜め込んでしまうと、心や体に異常をきたす可能性があります。本記事を読んでもらえれば、ストレス解消のポイントがわかるので、あなたの辛い状況もきっと改善できるでしょう。
今回は、ストレスを上手く解消できない人がやるべきこと、そして手軽にできる効果的なストレス解消法を紹介します。いち早く元気な自分を取り戻すためにも、ぜひ参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/24195756)
【基礎知識】ストレスを感じる仕組みとは?
あなたは人がどのようにしてストレスを感じるのかを知っていますか?その仕組みを理解しておけば、効果的にストレスを減らしていくことが可能です。
そもそもストレスとは、外部からの刺激(ストレッサー)によって生じる緊張状態のことを指します。外部からの刺激には以下のようなものがあり、それらを受けることで私たちはストレスを感じます。
環境的ストレッサー | 天候の変化、周辺環境の騒音など |
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身体的ストレッサー | 怪我、病気、睡眠不足など |
心理的ストレッサー | 経済的な不安、仕事の悩み、将来への不安など |
社会的ストレッサー | 職場の人間関係、友人とのトラブルなど |
(参照:『みんなのメンタルヘルス総合サイト(厚生労働省)』 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/first/first02_1.html)
ご覧の通り、日常生活の中にはストレッサーになるものが溢れています。嫌なことや辛いことはもちろん、就職や結婚などの嬉しいことも外部からの刺激であるため、ストレスの原因になります。
つまり、私たちは何かしらの変化や出来事が起きるたびに、少なからずストレスを感じているのです。
全てのストレッサーを避けることはできないので、幸せな日々を送るにはストレスと上手く付き合っていく必要があります。
ストレスを上手く解消できない人の特徴
ストレス社会の中で生きる私たちは、日常的に外部からの刺激を受けていますが、どのような人がストレスを溜め込みやすいのでしょうか。
以下のような人たちは、ストレスを上手く解消できない傾向にあるので、自分に当てはまるものがあるかチェックしてみましょう。
- 性格が真面目
- 思ったことを言えない
- 自分に自信がない
性格が真面目
性格が真面目な人ほど自分を追い込んだり、周りの目を気にしたりする傾向があります。そのため、常に心や体に負担をかけてしまい、ストレスを溜め込んでしまう人も少なくありません。
真面目なのは良いことですが、「必要以上に自分を追い込まない」「周りからの評価を気にしすぎない」など、心身への負担を減らせるように柔軟性を身につけることが大切です。
思ったことを言えない
あなたも思ったことを伝えられず、ストレスを感じた経験があるのではないでしょうか。自分の意見が言えないということは、言い換えると我慢する状況が続くということなので、ストレスは溜まっていく一方です。
我慢するにも限度はあるので、今のうちから少しでも思ったことを言えるように努めていきましょう。
自分に自信がない
自分に自信がない人は、物事をネガティブに捉えたり、過度に気を遣ったりする傾向があります。必要以上にストレスを感じてしまうため、「中々ストレスが減らない…」と悩んでしまう人も多いです。
自信のなさが原因でストレスが溜まっている人は、「自己肯定感を高める」「小さな成功体験を積み重ねる」といった方法で、少しずつ自信をつけていきましょう。
中々ストレスを解消できない人がやるべき2つのこと
ここからは、本題であるストレスを解消するためにやるべきことを紹介していきます。
中々ストレスを解消できずに悩んでいる人は、以下の2つのことから始めてみましょう。
- 原因を把握する
- 自分の考えを改める
上記の2つのことをやるだけで、今あるストレスを取り除いたり、余計なストレスを溜めないようにしたりできます。
どちらもストレスを解消していく上で重要なポイントになるので、次から詳しく解説していきます。
ストレス解消のポイント①原因を把握する
ストレスを上手く解消できない人は、まずストレスの原因を把握することから始めてみましょう。どのような問題においても言えますが、原因さえわかれば最適な対処法を見つけやすくなります。
例えば、テレワークによる1人作業でストレスを感じたとしましょう。この場合、1人で仕事をする不安やコミュニケーション不足がストレスの原因として考えられます。
それならば、「休憩時間にツールを使って会話する」「オンライン飲み会で雑談する」といった方法で対処すれば、仕事への不安やコミュニケーショ不足の状況をなくすことができます。
上記のように、原因を把握した上で最適な手段をとることが、ストレス解消の近道と言えるでしょう。
ストレス解消のポイント②自分の考えを改める
中々ストレスが減らない人は、自分の考えを改める必要があります。今までと同じ考えでは状況を改善するのが難しいので、この機会にストレスへの対応の仕方を考え直してみましょう。
前述したように、私たちの周りにはストレッサーになるものが溢れています。ですので、ある程度の刺激を受けたとしても、割り切れるようにしなければなりません。
例えば、「職場以外で仕事のことは考えない」と割り切るのも1つの方法です。オン・オフの切り替えができないと、余計なストレスが増えますし、より集中してリフレッシュすることができません。
もちろんストレスと向き合うことは大切ですが、考えすぎは心身への負担を大きくするだけです。全てのストレスに対応していてはきりがないので、「考えてもしょうがない」と割り切ることも覚えていきましょう。
自分に合った方法でないとストレスは解消できない
本記事を読んでいる人の中には、既に何かしらのストレス解消法を試している人も多いでしょう。しかし、ストレスを解消できない状況に悩んでいるということは、その方法があなたに合っていないと考えられます。
いくら他の人が絶賛していても、自分に合った方法でなければストレスは解消できません。自分の性格や好きなこと、そしてどのようなときにリラックスできるのかを考えて、最適なストレス解消法を探してみましょう。
次の章では、手軽にできる効果的なストレス解消法を紹介しているので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
ストレスを発散できない人におすすめの解消法3選
ここでは、ストレスを上手く発散できない人に向けて、おすすめのストレス解消法を紹介します。
ストレス解消法には様々なものがありますが、本記事では「1人で簡単にできる」「科学的な根拠がある」という条件を満たしている3つの方法を紹介していきます。
- 適度に運動する
- しっかり睡眠をとる
- 自然と触れ合う
適度に運動する
ストレスを上手く発散できない人は、適度に運動するのがおすすめです。人は体を動かすと、「セロトニン」という神経伝達物質が分泌され、慢性的なストレスや疲労などを抑えることができます。
なお、セロトニンの分泌を促すには「リズム運動」を行うのが効果的です。リズム運動とは、簡単に言えば“一定のリズムを意識した運動”のことで、具体的には以下のようなものが挙げられます。
歩行 | ウォーキング、ジョギング、自転車こぎなど |
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呼吸 | 一定のリズムで行う呼吸(例:坐禅の呼吸法) |
咀嚼(そしゃく) | 無意識ではなく意識的な咀嚼(例:ガムを噛む) |
上記のように、一定のリズムを刻む運動を反復して行うと、セロトニン神経を刺激して分泌が促されます。
特におすすめなのが「歩行」によるリズム運動です。ストレス解消に加えて、生活習慣病の予防や睡眠の質の向上にもつながるので、心身をより良い状態に保つことができます。
セロトニンはリズム運動を始めて5分くらいから濃度が高まり、20〜30分でピークに達するので、毎日「5〜30分」を目安に体を動かすと良いでしょう。
長時間の運動や激しい運動は、セロトニンの機能を低下させるので注意が必要です。
しっかり睡眠をとる
ストレスを解消するためには、しっかり睡眠をとることも重要です。睡眠時は起きている間に入ってきた情報を整理し、自分に必要な情報だけを記憶するという作業を行っています。
つまり、人は寝ているときに不要なものや嫌なものを消去するため、ストレスを取り除くことができるのです。反対に、睡眠不足になると上手く情報を整理ができなくなるので、ストレスが溜まりやすくなります。
人によって必要な睡眠時間は異なりますが、一般的には「6〜8時間程度」が目安とされています。「最近、あんまり寝てない…」という人は、しっかり睡眠時間を確保するようにしましょう。
また、睡眠の質が悪いとストレスや疲労を減らすことができません。ですので、「寝る前にスマホをいじらない」「寝酒をしない」というように、睡眠の質を下げないための工夫も必要です。
「寝付きが悪い」「眠りが浅い」という人は、軽い運動や入浴をして気持ちを落ち着かせると、快眠につながりやすくなるのでおすすめです。
自然と触れ合う
中々ストレスを解消できない人は、自然と触れ合う時間を増やしてみると良いでしょう。世界中の大学で自然とストレスに関する研究が行われており、自然にはストレスを解消する効果があることが証明されています。
自然と触れ合うと言っても、わざわざ森や海がある場所に行く必要はありません。近くにある公園や川などで散歩をするだけでも、十分にリフレッシュすることができます。
また、自宅に観葉植物を飾るのもおすすめです。植物は「フィトンチッド」という香り成分を放出しており、その成分にはリラックス効果があるとされているので、ストレス解消に有効と言えます。
さらに視覚的効果として、ストレスや眼精疲労の軽減を期待できるのもポイント。部屋の見栄えも良くなるので、ぜひこの機会に観葉植物を取り入れてみることをおすすめします。
これはNG!おすすめできない3つのストレス解消法
おすすめのストレス解消法を紹介したところで、おすすめできない方法も3つ紹介します。
ストレスが溜まっている人ほどやりがちなものばかりなので、心当たりがある人はすぐにやめるようにしてください。
- やけ食い
- 過度な飲酒や喫煙
- 過度な買い物やギャンブル
ストレスを発散するために、ついついやけ食いをしてしまう人は多いですが、食べ過ぎは体調不良や睡眠の質を下げる原因になります。過度な飲酒や喫煙も同様のことが言えるので注意が必要です。
また、買い物やギャンブルによるストレス解消は、金銭面での負担が大きいのでおすすめできません。さらに「無駄なことをした…」と後悔し、余計なストレスを増やしてしまう可能性が非常に高いです。
上記の方法は新たなストレスを生み出すだけなので、他の方法でストレス解消に努めましょう。
自分でどうにもできないときは専門家に相談しよう
ここまでストレスを感じる仕組みやおすすめの解消法を紹介してきましたが、自分の力だけではどうにもならないこともあります。
「何もやる気が起きない…」「長く不調が続いてる…」という人は、専門家(精神科や心療内科など)に相談することを検討してみましょう。
専門家に相談すれば、自分の気持ちを整理しやすくなりますし、問題解決の糸口が見えてくることも多いです。
過度なストレスは心や体に悪い影響を与えるだけなので、自分でどうにもできないときは迷わずに他の人の力を借りましょう。
まとめ:無理のない範囲でストレス解消に努めよう
今回は、ストレスを上手く解消できない人がやるべきこと、そして効果的なストレス解消法を紹介しました。改めて本記事のポイントを簡単にまとめてみます。
- ストレスの原因を把握することがストレス解消の近道
- 小さなストレスはなるべく気にしないようにする
- 自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切
- 運動・睡眠・自然との触れ合いがストレス解消に効果的
- 自分でどうにもできないときは専門家に要相談
前述したように、生きていく上でストレスは完全に避けることができないので、私たちはストレスと上手く付き合っていく必要があります。
本記事を読んだあなたなら、自分に合ったストレス解消法を見つけ出し、今までよりも快適な毎日を過ごすことができるでしょう。
1日でも早く元気な自分を取り戻せるよう、ぜひ本記事を参考にしながらストレス解消に努めてみてください。