ソファを購入した後、次第に汚れや傷が目立ってきて、困っていませんか?
きっと、初めてソファを購入した人なら「自分でソファを修理すれば、費用がお得になりそうだけど…業者へ依頼する違いって何なんだろう?」と、一度は疑問に思うのではないでしょうか。
この記事では、ソファの張替え修理を自分で行う場合・プロへ依頼した場合の手間と費用についてご紹介しています。
記事の後半では、どちらの修理方法があなたにおすすめなのか、確認できるようになっています。ぜひ参考にしてくださいね。
(トップ画像出典:https://www.pexels.com/photo/apartment-comfort-contemporary-couch-260046/)
自分でできるソファ修理「張替え」をしよう!
”修理”とは、原因を根本から解決することをいいます。ソファの表面が汚れてきたり、傷や破れがひどい場合には、ソファの古い張地を取り外して、新しい生地と取り換える「張替え」で対応することが基本です。
ソファの張替えは、プロへ依頼するだけでなく、自分で行うこともできますが、素材によっては自分で修理することが難しいソファもあります。
詳しい張替え方法をご紹介する前に、次の項目で修理ができるソファ・できないソファを確認してみましょう。
ソファの修理が自分でできるもの・できないものがある
ソファの生地は大きくわけて「布地」「合皮」「本革」の3種類です。あなたが持っているソファは、自分で修理ができるソファでしょうか。
自分で修理ができるのは「布地」と「合皮」のソファ
「布地」もしくは「合皮」のソファの場合、自分で張替え修理ができるソファとなります。
自分で張替える場合、ソファカバーが取り外しできる「カバーリング」タイプのソファなら、カバーを新しく取り換えるだけで、ソファが新品同様に生まれ変わりますよ。
張替え用の生地は、好みの生地を自分で選べます。お部屋のインテリアに合わせて自由度が高い張替えができる素材です。
自分で修理ができないのは「本革」のソファ
「本革」のソファの場合、自分では張替え修理ができません。ソファの汚れや傷が気になってきたら、プロへ張替え修理を依頼する必要があります。
本革は革によって厚さや硬さが違ったり、表面に傷や汚れもあります。そのため、革を選ぶ時点で、初心者にはとても難易度が高い素材になんです。
本革のソファは自分で修理しようとせずに、革の特性をよく知っている職人へお任せしたほうが、確実に張替え修理ができて安心ですよ。
あなたのソファは合皮?本革?素材の見分け方
合皮と本革の違いは、革に詳しい人でも表面を見ただけではなかなか判断がつきにくい素材です。まずは、合皮と本革の違いから理解していきましょう。
- 合皮・・・ビニールレザーとも呼ばれ、人工的に作られた素材
- 本革・・・動物の皮を加工している素材
合皮は人工的につくられた素材、本革は動物の皮からできた素材、と覚えましょう。
合皮と本革の見分け方
合皮と本革のソファを見分けるには、”ソファの表面を指で軽く押してみる”ことがポイントです。
指で押したとき、生地全体が沈むようなら、本革のソファの可能性が高いでしょう。
一方、指の周りに大きなシワができる場合は、合皮のソファの可能性が高くなります。
ソファの修理を自分で行う手間は?
ソファの張替え修理を自分で行う場合、「思ったよりも手間がかかるようなら、プロへ修理をお願いしようかなぁ」と、あなたは考えていませんか?
確かに、ソファ自体サイズが大きい家具なので、実際に修理を経験した女性は「男手が欲しい」と話しています。女性一人では大変な作業になると感じたようですね。
○総評○
男手が欲しい。
生地はラグじゃない方が楽。
タッカーはダイソーで十分!(出典「自分でやるソファーの張り替え方 ~その2~」:https://ameblo.jp/borracha-madre/entry-11776565990.html)
また、修理にかかる時間ですが、ソファが2~3人掛けの場合、張替え修理が一日で終わるとは考えないほうが良いでしょう。
まとまったお休みが取れる日に挑戦するか、作業を少しずつ進めた場合でも、1週間程度は張替えの期間を見ていたほうが良さそうです。
自分でソファ修理をするための道具・修理方法
それでは、実際に自分でソファの張替え修理を行うための道具や修理方法についてご紹介していきます。
ソファの生地が「布地」と「合皮」のソファは、こちらの方法で張替え修理に挑戦してみてくださいね。
- 新しい生地
- ラジオペンチ
- ハンマー
- 縫い針
- 糸
- ハサミ
- タッカー(ホビーホッチキス)
- ソファの古い生地をはがす
- 新しく用意した生地を、古い生地の大きさに合わせて、ハサミでカットする
- タッカーや縫い針を使って、新しい生地をソファ本体に留めていく
- 完成!
布地のソファも、合皮のソファも、張替えの流れはどちらも同じです。張替える生地によって、針や糸を革用に変えたり、工夫してみてくださいね。
ソファ修理を自分で行う費用
ソファの修理を自分で行った場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
今回は、実際に自分でソファの張替え修理を行った人のサイトから、目安の費用をご紹介します。
合皮のソファ(3人掛け)の場合
3人掛けの合皮ソファなら、約2万円で張替え修理ができるようですね。もちろん、合皮の価格によっても費用は前後します。
張替え修理の費用 【17,500円】 |
生地代 | 材料費 |
12,000円 | 5,500円 |
(参考文献「ソファ張替DIYに挑戦」:https://blogs.yahoo.co.jp/horihara888/10257350.html)
布張りのソファ(3人掛け)の場合
タッカー(ホビーホッチキス)や縫い針など、ある程度道具が揃っていれば、生地代と縫い糸代だけで、約5,000円で張替え修理ができるようです。
張替え修理の費用 【4,500円】 |
生地代 | 材料費(縫い糸代のみ) |
4,320円 | 180円 |
(参考文献「DIYでソファの張り替え! 好みの布に張り替えてお気にりのソファを長く使う」:https://limia.jp/idea/170656/)
購入した生地が余ったら、クッションを作ったり、ソファよりも小さい椅子の張り替えに挑戦してみるのもおすすめです。
ソファ修理をプロへ依頼した場合の手間は?
ソファの張替えをプロへ依頼する場合、「自宅で張替えてもらう」か、「ソファを送って修理店で張替える」か、どちらか2通りの方法での対応となります。
ただし、自宅で張替えてもらう「出張その場で修理」という業者のなかには、悪質な修理店もいるようです。1つの例をご紹介します。
下記は事例の1つなのですが、とある歯科医院さまが待合室のソファの張替えを、
出張その場で修理 という広告を出されている業者さんにお願いしたところ、
あまりもの酷さに改めて弊社へご相談された品物です。
ご覧のように、単にビニルレザーを上からかぶせ、ホチキスや鋲で留めただけという
極めて悪質な修理の一例です。 一部はがして見ますと、元の椅子の張りの上から
そのまま被せただけという事が分かります。現場での椅子の張替えの場合は、現場で採寸の上、
弊社工房にて張替えのためのビニルレザー、布地等を元の張られているものと
同じに材料を裁断加工、ミシン掛けしたものを現場ですぐに作業が出来るように
十分な下準備が必要です。ですので、拝見したばかりのソファをいきなり現場で十分な下準備なしの
張替えはありえない無理なことになります。(出典「お気をつけください! ”出張その場で修理”」:https://yamakoo.exblog.jp/12767454/)
修理店へソファを送る手間が面倒だから…といって、「出張その場で修理」のようなサービスを選ぶと、悪質な業者に当たった場合、ソファの仕上がりに影響が出るかもしれません。
通常、ソファの張替えから納品までは、2~3週間ほどかかります。待ち時間を優先して「訪問修理」を選ぶか、ソファの完成度を選んで「修理店へソファを送る」かは、あなたが好きな方法を選んでくださいね。
ソファ修理をプロへ依頼した場合の費用
ソファの張替え修理をプロへ依頼すると、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
今回は、ソファの張替え修理を行っている『NOYES』のホームページから、修理の参考価格を確認してみましょう。
修理内容 | 費用 |
3人掛けソファ(幅1800〜2000mm) | 8万円〜16万円程度 |
2人掛けソファ(幅1400〜1800mm) | 7万円~13万円程度 |
1人掛けソファ(幅約1000mm) | 6万円~10万円程度 |
バネやウエービングベルトといった消耗品の交換 | 4万円~8万円程度 |
クッション材のみの交換 | サイズによって異なりますが、3人掛け座面で3~6万円程度 |
(出典:https://www.ny-k.co.jp/service/repair/price.html)
実は、ソファの張替え修理をプロへ依頼すると、長年使ったソファほど、内部のパーツが破損・劣化していることが多く、張替え費用だけでは済まないことが多いんです。
ソファの張替え修理は、パーツ交換の費用まで考えて、予算を決めると安心かもしれませんね。
「自分で修理」と「プロへ依頼」結局、どっちがおすすめ?
ここまで、ソファの張替え修理を自分で行う場合・プロへ依頼した場合の手間と費用についてご紹介しました。
あなたは今、「自分で修理」と「プロへ依頼」のどちらで対処すべきか迷っていませんか?
おすすめの修理方法は、価格と質、どちらを選ぶかで決まります。それぞれ、おすすめできる人の特徴をご紹介しますので、あなたに近い方法でソファの張替え修理を検討してみましょう。
「自分で修理」がおすすめな人
- 猫ちゃん・ワンちゃんが爪で引っかく
- 小さな子供がいて、ソファをよく汚してしまう
- お部屋のDIYが好き
ソファの生地が汚れやすかったり、傷つきやすい環境の場合、張替えの修理回数も自然と多くなりますよね。
張替えの頻度が高くなりそうな場合は自分で修理するほうが、修理費用がお得になりおすすめです。
「プロへ依頼」がおすすめな人
- 張替えの質を重視したい
- 忙しくて自分で張替える時間がない
- ソファ内部の修理もしてほしい
自分で修理をすると、仕上がりのクオリティや対応できる内容にどうしても限度があります。価格よりも質を重視したいなら、プロへ修理を依頼しましょう。張替えの完成度も高く、ソファの寿命も長くなりますよ。
1つのソファを長く使いたい、こだわり派の人は、プロへ修理を依頼するほうがおすすめです。
まとめ
今回は、ソファの修理を自分で行う場合と、プロへ依頼する場合の手間と費用・おすすめの張替え方法をご紹介しました。
家具のなかでも大きいサイズとなるソファは、女性一人で張替えに挑戦するのはとても大変な作業になります。
自分で張替え修理を行う場合は、ゆっくり時間がとれる日や、複数人で張替えができる環境であれば、初めての人でも上手く仕上がるかもしれませんね。
修理費用よりも、ソファの仕上がりの質を選びたいこだわり派の人なら、プロへ修理を依頼しましょう。ソファの内部が劣化していないか、確認してもらうことができますよ。