「絨毯に飲み物をこぼしちゃった!」「いつの間にかシミができてる!シミ抜きってどうやればいいの?」と、困っていませんか?
大切な絨毯にシミができると、いつまでも気になりますし気分も沈みますよね。
そこで今回は、絨毯のシミ抜きについて汚れ別に徹底解説します。実は、汚れに合わせてシミ抜きの方法も変わるのです。
間違った方法で処理すると汚れが広がってしまう可能性があるため、是非参考にしてみてくださいね。
絨毯の汚れは”その時に落とす”ことが大切
絨毯を汚してしまった場合、まずは素早く応急処置をして汚れを落とすことを考えましょう。汚れは時間が経ってしまうと落としにくくなってしまいます。
用意するものは、ティッシュ、ぬるま湯、、スプレーボトル、タオル、中性洗剤など家にあるものでばかりです。スプレーボトルはなくても問題ありません。
- ティッシュで水分や、おおまかな汚れを取り除く。(こすって広げないよう注意)
- ぬるま湯をスプレーボトルに入れる。
- スプレーをしてタオルでたたくように汚れを吸い取る。(汚れが広がらないように注意)
- それでも取れない場合は、ぬるま湯に中性洗剤を少量混ぜ、3の作業を繰り返す。
- 中性洗剤を使った場合は、洗剤が残らないようぬるま湯だけで3の作業をする。
スプレーボトルがない場合は、あらかじめタオルにぬるま湯を含ませ、叩くようにするといいでしょう。
行う前に洗濯表示を確認し、水や洗剤を使用しても問題ないか確認しましょう。
シミ抜きする前に知っておきたい注意点
先ほどは絨毯に汚れが付いたばかりの応急処置を紹介しました。ここからは、すでに時間が経過してシミになってしまった場合の対処法を紹介していきます。
まずはシミ抜きを始める前に、シミ抜きを行う上での注意点を把握しておきましょう。
シミ抜きの方法を間違えると、汚れがひどくなってしまったり、絨毯をダメにしてしまったり、逆効果になる可能性があります。
そもそも水や洗剤を使用してもいい素材か
そもそも水や洗剤を使用しても問題ない素材の絨毯かを確認しましょう。洗濯表示を確認したり、目立たない絨毯の端でテストしたりするといいですよ。
もし水や洗剤を使ってはいけない絨毯の場合は、購入したお店やクリーニング店などのプロにお任せしましょう。
シミ抜きに使った洗剤を残さない
シミ抜き後に洗剤が残ってしまうと、逆に汚れの原因になってしまいます。
「洗剤は多い方がいい」とたくさん使用してしまうと、洗剤が残る原因になりますので、よく水で薄め、シミ抜き後は湿らせたタオルでよく洗剤をふき取りましょう。
漂白剤は使わない
漂白剤を使ってしまうと、絨毯の色が変わってしまう可能性があります。使わないようにしましょう。
ムリせずプロに任せることも考える
どうしても取れない場合や、シミが頑固な場合は、ムリに自分でやろうとせずにプロに任せることを考えましょう。
ムリに自分でやってしまうと、せっかくのお気に入りの絨毯逆に汚れてしまう可能性があります。
絨毯のシミ抜きを始める前に シミの種類を確認
シミ抜きの最初のステップとして、「何によってできたシミか」を確認することが大切です。汚れの特徴で染み抜きの方法を変えることで、より確実にシミを落とすことができます。
逆に、間違った方法で処理をすると汚れが広がってしまう可能性があるので、次に紹介するどのタイプの汚れがついたのかを確認しましょう。
絨毯につくシミは大きく「水性」「油性」「その他」の3つに分類できます。それぞれの分類は以下の通りです。
水性 | コーヒーやジュース、牛乳などの飲み物、醤油やソースなどの調味料、血液 |
油性 | ミートソースやチョコレート、口紅などの油を含むもの |
その他 | 土・泥、ガム |
シミの原因を確認したところで、それぞれのシミ抜きの方法を紹介していきます。
絨毯のシミが水性の場合のシミ抜き方法
まずは水性のシミのシミ抜き方法から紹介していきます。水性のシミは油分を含まないので比較的落としやすいです。
- 表面にまだ汚れがあればティッシュでできるだけ吸い取る
- ぬるま湯で濡らしたタオルに中性洗剤を1~2滴つける
- 叩くように拭き取り、シミをタオルに移す
- 洗剤を残さないように水拭きする
雑巾をこするように動かすとシミが広がることがあるので注意してください。
また、牛乳や血液によるシミの場合は、冷たすぎる水や熱いお湯を使うとタンパク質が凝固して取れにくくなってしまうので、30度程度のぬるま湯にしましょう。
絨毯のシミが油性の場合のシミ抜き方法
続いて油性のシミのシミ抜き方法を紹介していきます。油性のシミは水になじみにくいため、水性に比べると少し厄介です。
用意するものは、ティッシュ、お湯、タオル、中性洗剤と、表面の汚れを落とすためにヘラやスプーンのようなものがあると便利です。
- 表面にまだ汚れがあればティッシュやヘラなどでできるだけ削り取る
- お湯で濡らしよく絞ったタオルで拭き取る
- シミの部分に中性洗剤をかける
- お湯で濡らしたタオルで叩くように拭き取り、シミをタオルに移す
- シミが落ちていなければ3~4を繰り返す
- 洗剤を残さないように水拭きする
お湯が用意できない場合は水にぬらしたタオルを電子レンジで温めて代用することもできます。
その他のものが原因で汚れてしまった場合
続いては、水性・油性に当てはまらないもので絨毯が汚れてしまった場合の対処法を紹介します。
- まずは泥を乾かす
- できるだけブラシで払う
- 中性洗剤を染みこませたタオルでカーペットの汚れを叩き出す
- 水拭きで洗剤を落とす
- 氷などで、カーペットにくっついたガムを冷やす。
- 固まったらヘラなどではがす。
- 残ったガムは洗剤を含ませたタオルで叩き落とす。
- 水拭きで洗剤を落とす
ガムは冷やすことで粘着性がなくなるため、氷や保冷剤などで冷やすことで取れやすくなります。
絨毯のシミの原因が不明な場合のシミ抜き方法
いつの間にか絨毯にシミができており、原因が特定できない場合もあるかと思います。
その場合は、これまでに紹介した方法を「水性」→「油性」の順で落としていきましょう。
- ぬるま湯で濡らしたタオルに中性洗剤を1~2滴つける
- 叩くように拭き取り、シミをタオルに移す
- シミが落ちない場合はお湯や電子レンジでタオルを温める
- シミに中性洗剤をかける
- タオルでシミを叩くように取る
- シミが落ちていなければ3~4を繰り返す
- 洗剤を残さないように水拭きする
それでもシミが落ちない場合は、以下の方法も試してみてください。
どうしても絨毯のシミ抜きができない場合
絨毯のシミがなかなか落ちない場合は、掃除機を使ってシミを落とす方法もあります。
- 表面にまだ汚れがあればティッシュでできるだけ吸い取る
- 汚れの部分に少量の水をかける
- 上から乾いたタオルをかけ、その上からシミを吸い取るように掃除機で吸う
- 2~3を数回繰り返す
こうすることで、絨毯の汚れが吸い上げられてタオルに移り、キレイになりますよ。
注意点としては、掃除機は水を吸うと壊れることがあるので、タオルを2枚重ねにするなどして水を吸わないようにしましょう。
全体的な汚れやシミを落とす場合
絨毯を長く使っていると、全体的に汚れてきたり、汗や臭いなどが気になったり、まるごと手入れをしたい場合の対処法を紹介します。
大きな絨毯でなければ洗濯機で洗える
絨毯がそれほど大きいサイズでなければ、洗濯機やコインランドリーで洗ってシミや汚れを落とすことが可能です。フチについている洗濯表示を確認して、「洗濯機洗い」ができるか確認しましょう。
また、洗濯機が不可でも「手洗い」が可能な場合はお風呂で水洗いするのも手です。先ほど紹介したのシミ抜きを行った後、水洗いすれば全体の汚れが一気に落とせますよ。
絨毯全体の汚れには重曹が便利
絨毯全体の汚れには重曹が便利です。シミや汚れ、匂いを落としてくれますよ。
天然繊維など、絨毯の種類によっては重曹を使わないほうが良い場合もあります。購入元で確認するか、端の目立たない箇所でテストしてから行いましょう。
- 絨毯全体に重曹をふりかけて、ゴム手袋をした手やブラシなどで重曹をなじませる
- 1時間ほど放置する
- 掃除機で吸い取る
こうすることで重曹が汚れを中和し、嫌な臭いをスッキリ消臭してくれます。
大切な絨毯を復活する3つのシミ抜き方法【まとめ】
今回は絨毯のシミ抜きについて汚れ別に徹底解説してきました。この記事の内容をまとめると以下の通りです。
- 汚れは時間が経つと落としにくくなる
- シミの原因によって適切なシミ抜きをすることが大切
- シミ抜き後に洗剤が残ってしまうと、逆に汚れの原因になるので注意
- 掃除機を使った裏技もある
最後までお読みいただきありがとうございました。ご家庭で簡単にできる方法なので是非試してみてくださいね。