ラグの臭いや汚れが気になると、「自分では落とせそうにないし、クリーニングに出してみようかな」と考えるかと思います。
とは言え、ラグをクリーニングに出す機会は少ないため、「どのようなサービスがあるのか」「どれくらい料金が掛かるのか」など様々な疑問が浮かぶのではないでしょうか?
今回は、ラグをクリーニングに出す4つのメリットをはじめ、クリーニングの出し方や料金の目安についても紹介します。ラグをクリーニングに出そうか検討している方は、ぜひ参考にしてみたください。
ラグはクリーニングに出した方が良い?
ラグをクリーニングに出そうかと考えると、「そもそもクリーニングに出す必要があるのか」と思うことはありませんか?
今では洗濯できるラグも多く、「掃除機をかけて洗濯すれば問題ないだろう」と考えてしまう方も非常に多いです。
しかし、いくら見た目が綺麗になったとしても、目には見えない「小さな虫」や「ゴミ」などが取り切れていない場合がほとんどです。
つまり、ラグを清潔な状態に保つためには、定期的にクリーニングを利用することがおすすめと言えます。次の章からは、ラグをクリーニングするメリットについて紹介していきます。
ラグをクリーニングするメリット
自宅でも手入れができるラグですが、クリーニングを出すことで以下のような4つのメリットを得られます。
- 臭いや汚れを徹底的に落とせる
- ダニを駆除できる
- カビの発生を防げる
- 長持ちできる
単に臭いや汚れを落とすだけではなく、自分では対処しにくい「カビ」や「ダニ」も防ぐことができます。
こまめに手入れをしていてもカビやダニが繁殖することもあるので、クリーニングをした方がより安心して過ごせるでしょう。次の章では、4つのメリットについて詳しく解説していきます。
ラグをクリーニングするメリット①臭いや汚れを徹底的に落とせる
1つ目のメリットは、蓄積した臭いや汚れを徹底的に落とせることです。
生活の中で利用する機会が多いラグは、以下のような要因で臭いや汚れが溜まっていきます。
- 皮脂
- 汗
- 垢
- 食べこぼし
- 髪の毛・ペットの毛
上記のような付着物は、自宅でもある程度は除去することができます。しかし、クリーニングほど徹底的に除去するのは難しいかもしれません。
尚、「皮脂」や「髪の毛」などはラグの大敵である「カビ」や「ダニ」の好物なので、クリーニングで綺麗にしておけば繁殖を抑制することができます。
また、クリーニングは中々取れないシミも落とせるので、「素材を傷めずに綺麗にしたい」という方にもおすすめです。
ラグをクリーニングするメリット②ダニを駆除できる
2つ目のメリットは、ラグの大敵とも言える「ダニ」を徹底的に駆除できることです。
ダニが好む環境には大きく3つの特徴がありますが、ラグはその特徴に該当しているのですぐにダニが繁殖してしまいます。
- 高温多湿(温度20〜30℃・湿度60%以上)
- 餌(食べこぼし・垢など)
- 潜める場所
「ダニは掃除機をかければ取れるのでは」と思うかもしれませんが、アース製薬の実験によると“生きたダニは掃除機でほとんど吸い上げられない”という実験結果も出ています。
(参考:http://www.danny.press/data/1/)
ダニが大量に繁殖すると、「アトピー性皮膚炎」「気管支喘息」などアレルギー性疾患のリスクが高まるので、クリーニングに出して徹底的に除去しておきたいところです。
店によっては「防ダニ加工」のオプションサービスもあり、ダニの発生を抑制することもできます。
ラグをクリーニングするメリット③カビの発生を防げる
3つ目のメリットは、ラグの不安要素の1つである「カビ」の発生を防げることです。
前章で紹介した「ダニ」と同じように、カビにとってもラグは絶好の住処と言えます。
- 高温多湿(温度20〜30℃・湿度70%以上)
- 餌(食べこぼし・垢・埃など)
カビが大量に発生すると、「アレルギー性肺炎」などの病気を引き起こす恐れがありますが、クリーニングに出しておけばカビの発生や病気のリスクも回避できます。
尚、既に発生しているカビも除去できますが、状態によってはカビの痕が残る場合もあります。(状態がひどい場合は、全てのカビを除去できないこともある。)
カビが発生してから時間が経つと対処するのが難しいので、カビを見つけたら早めにクリーニングへ出すのがおすすめです。
ラグをクリーニングするメリット④長持ちできる
4つ目のメリットは、お気に入りのラグを長持ちできることです。ここまでの内容からも分かるように、ラグをクリーニングに出すことで清潔な状態を保つことができます。
もちろん自宅での手入れも効果的ですが、「毛足が長い」「毎日皮脂や汗が付く」というラグの性質上、どうしても落とし切れない臭いや汚れも出てきます。
蓄積していく臭いや汚れをほかっておくと、居心地が悪くなるどころかラグの寿命も短くなってしまうでしょう。
クリーニングを利用すれば、「臭い」「汚れ」「カビ」「ダニ」の発生を抑制でき、より快適な環境で生活することができます。ラグの寿命も長くなるので、クリーニングに出した方がメリットが多いですね。
ラグのクリーニングはどこでできる?
初めてラグをクリーニングに出すとき、「どこに出せばクリーニングができるのか」と気になるかと思います。
大抵のクリーニング店では「特殊品」という形でラグのクリーニングができるので、住まいの近くにある多くのお店で対応してくれるでしょう。
尚、ラグ・カーペット専門のクリーニング店であれば、ラグに適した方法で洗浄してくれるのでより安心です。
また、クリーニング店によって「防ダニ加工」「房の修理」などオプションサービスが異なるので、サービス内容にも注目しておくと良いでしょう。
どうやってラグをクリーニングに出せば良い?
ラグをクリーニング店に出す方法は、大きく2つのパターンに分けられます。
どちらもメリット・デメリットがあるので、自分の用途に合わせて選択してみてください。
- 直接持ち込む:送料が掛からない・直接質問や相談ができる/持ち込む手間が掛かる
- 宅配サービスで届ける:持ち込む手間が掛からない/送料が掛かる
電話やインターネットで注文できるお店も多いので、「近くにお店がない」「ラグが大きくて運べない」という方は「宅配サービス」を使うと良いでしょう。
送料は「ラグのサイズ」「地域」「お店」によって変わるので、料金が気になる方は業者同士を比べてみるのもおすすめです。
ラグのクリーニングに掛かる料金の目安は?
各クリーニング店によって料金システムが異なりますが、基本的には以下の項目によって料金が算出されます。
- ラグの種類(素材・製法)
- ラグのサイズ
- 送料
- オプションサービス(防ダニ・保管サービスなど)
今回は、おおよその料金の参考として「2畳のシャギーラグ」の例を挙げてみたいと思います。
紹介する料金は、老舗クリーニング店として知られる「白洋舎」の料金システムを参考にしています。
(参考:http://www.hakuyosha.co.jp/cleaning/takuhai/carpet/04.php#contentTab)
- ラグの種類:シャギー
- ラグのサイズ:2畳
- クリーニング料金:税別6,200円(シャギーは1畳=3,100円)
- 送料(往復):税別7,500円(サイズによって料金は変動)
- 合計料金:税別13,700円
先程も述べたように、同じラグでもお店によって料金は変わるので1度比較してみることをおすすめします。
クリーニングをした後の手入れは必須
ここまでの内容でクリーニングの重要性を理解して頂けたかと思いますが、クリーニングに出した後の「手入れ」も非常に大切となります。
クリーニングでラグを綺麗にしたからこそ、しっかりと手入れをして清潔に保つことが重要です。
- 掃除機をかける(最低でも週1〜2回)
- 洗濯をする(1〜3ヶ月に1回)
- 天気が良い日に陰干しをする(年に1〜2回)
上記の回数は目安ですが、こまめに手入れをすることで「カビ」や「ダニ」の繁殖も予防できます。
より快適な時間を過ごすためにも、こまめに手入れをするように心掛けましょう。
ラグのクリーニングまとめ
今回は、ラグをクリーニングに出すメリット、クリーニングの出し方や料金について紹介しました。改めて紹介した内容を簡単にまとめてみます。
- 染み付いた臭い・汚れを徹底的に落とせる(食べこぼしのシミも除去できる)
- 潜んでいるダニを駆除でき、繁殖も予防できる
- カビの発生を予防でき、既にあるカビも除去できる(カビ痕が残る場合もある)
- 清潔な状態にすることでラグの寿命が伸びる
- 大抵のクリーニング店で対応可能(ラグ・カーペット専門のクリーニング店がおすすめ)
- 自分で持ち込むのが困難な場合は「宅配サービス」を利用する
- 料金は「ラグの種類」「サイズ」「送料」「オプションサービス」で決まる
より良い環境で過ごすためには、出来る限りラグの状態を清潔にしておきたいところです。
臭いや汚れが綺麗に落ちれば自分の気持ちもすっきりとするので、この記事を参考にして頂きながらぜひクリーニングを利用してみてください。