革製ソファの座面や肘置きに「細かいひび割れ」が起きてしまい、補修方法に困っていませんか?
デザインや革の質感が気に入って購入したソファは、なるべく元の状態に近づけて補修したいですよね。
今回は、私たちで出来る様々な補修方法について、ご紹介します。皆さんのソファに適した方法を見つけてみてくださいね。
(トップ画像出典:https://www.pexels.com/photo/woman-wearing-white-top-drinking-beverage-from-white-ceramic-mug-while-lying-on-sofa-inside-well-lit-room-914890/)
そもそも、ひび割れの原因とは?
ソファは革の面積が広いため、購入後、一度もお手入れをせず使っている方も多いのではないでしょうか。
革製ソファのひび割れには、3つの原因が考えられます。うち2つは、普段からのメンテナンスで防ぐことができる内容なんです!
メンテナンスで防げること
1つ目は、「革の油分不足」です。革製品に含まれる油分が少なくなると、だんだん革が固くなってきます。このままソファの使用を続けていると、ひび割れにつながります。
2つ目は、「革の乾燥」です。エアコンの風が直接当たる場所や、直射日光は乾燥の原因になります。乾燥すると油分が不足しているときと同じく、革が固くなり、ひび割れが起きてしまいます。
購入から時間が経って起きること
3つ目は、「革の伸び」です。革が伸びたソファは、革が張っている状態と比べて、摩擦が多くなります。すると、乾燥を防ぐ表面の塗装がはがれ、そのまま放置することでひび割れとなります。
ソファが合皮の場合、革のひび割れは寿命です。
皆さんのソファは、本革・合皮どちらのソファでしょうか。合皮製ソファの場合、「製造された瞬間」から劣化が進んでいるんです。
そのため、合皮製ソファの寿命は5年程度と言われています。使い続けるうちに、ひび割れや、表面がポロポロと剥がれてくる場合は寿命です。買い替えか、張り替えが必要になります。
もちろん、買い替えや、張り替えをすぐに行うのは難しい方がほとんどかと思います。そんな時は、上から布をかぶせてみたり、これからご紹介する方法で、一時的に補修するといいでしょう。
合皮製ソファのひび割れは、革の一時的な補修も可能
合皮製ソファを一時的に補修するなら、「合皮補修シート」を使うと簡単です。革が破れたときにも使えるため、1枚持っているだけでも安心ですよ。
特に、ひび割れが起きやすいソファの座面は、補修に強度が必要ですが、補修シートで十分対応できます。
傷が目立ったソファはお部屋の中でも目立ってしまいますよね。早めに対処することで、ひび割れから傷が広がらずに済みます。その後、時間やお財布に余裕があるときに、修理店へ張り替えを依頼するといいですよ。
軽いひび割れなら目立たなくなる!革製ソファの補修用品は3種類
本革製ソファは、使い方次第で一生ものになる場合も。なるべく長い間使っていきたいですね。市販されている補修用品は、大きく分けて3種類あります。
- スプレータイプ
- ペンタイプ
- ペーストタイプ
「スプレータイプ」は、色を混ぜることができません。黒や白のソファなら使えますが、その他の色のソファと色を合わせるのが難しくなります。
「ペンタイプ」は、重ねて塗ることで、スプレータイプよりも色の調整ができます。ですが、広い範囲のひび割れ補修となると、とても大変な作業になります。
「ペーストタイプ」は、色を混ぜて調整することができます。また、広い範囲まで簡単に補修ができるので、革製ソファの補修にぴったりなタイプといえます。
革製ソファのひび割れ補修は「ペーストタイプ」がおすすめ
ペーストタイプの中でもソファの補修におすすめなのが、「サフィール カラー補修クリーム」です。1本1200円程度のため、ソファを張り替えたり、新しく購入するよりも、うんとお手頃ですね。
カラー補修クリームを使ってソファ補修を補修するときには、2つのポイントがあります。
- 汚れや油分を落としてから、クリームを塗っていくこと。
- 少量ずつ数回に分けて塗ること。
こうすることで、補修部分の耐久性が上がります。特に、ソファの座面を補修するときは気をつけて作業しましょう。
もちろん、補修クリームを塗った後ソファに座っても、洋服へ色移りすることはありません。色を間違えて塗ってしまったら、専用のリムーバーを使えば色を落とすことができますよ。
補修のポイントは「2色使い」
補修クリームを使うときに一番難しいのが、ソファと色を合わせることです。実際に使った方によると、1色だけで補修しようとすると、色が合わないことがほとんどとの意見が。
色の種類は47色。この中から1色を選ぶとなると、どの色にしようか悩んでしまう方も多いと思います。
そこで、色を2色使うことで色選びもスムーズにできますし、ソファとの色をできる限り近づけることができます。
補修クリームは色さえ合えば、元の状態が分からないほど馴染ませることができるんです。ソファとの色合わせは少し大変な作業ですが、頑張って挑戦してみましょう!
革製ソファならではの「広範囲のひび割れ補修」も簡単!
大きなソファだと、補修の範囲も広くなると思います。そんなとき、ぜひ使ってほしいのが「サフィール ユニバーサル レザーローション」です。
先ほどご紹介した補修クリームと、混ぜて使うことができます。混ぜることによって伸びがよくなるので、広範囲のソファ補修にはぴったりです。
ソファ表面の凹凸(シボ)を埋めたくないときや、補修する場所にシワがあったりしませんか?そんなとき、レザーローションを混ぜて使用することで、うまく補修することができますよ。
さらに、使うことで汚れ落としと保湿の効果があります。補修のついでにソファのお手入れをすることも可能です!
革製ソファのひび割れに、やってはいけない補修とは?
ソファの状態によっては市販の補修用品を使って、元に近い状態まで補修するのは難しいこともあります。
修理店によると、依頼されたソファのなかには、自己流の補修をしてしまい、状態が悪化してしまったものもあるそうです。一度、ソファにやってはいけない補修方法を確認しておきましょう。
- ハンドクリームでひび割れを保湿
- オリーブオイルを塗って保湿
- 補修のとき、ドライヤーで乾かす
革のひび割れがひどいソファは、自分で補修しないこと。
あまりにもひどいひび割れのソファだと、早めに修理店へ依頼したほうがいいでしょう。そこで気になるのは、やはり費用の問題ですよね。
ソファの座面や肘置きだけにひび割れがある場合、周りのきれいな革まで張り替えると、その分費用もかかります。ですが、ソファ全体の革の張り替えだけでなく、店舗によっては部分張り替えも対応してくれるんです!
修理店へ依頼するメリットは、同時にソファの点検をしてくれることです。ひび割れがひどいソファは長年使ったものが多いと思います。一見、ひび割れだけだと思っても、中のパーツが劣化していることもあるんです。
ひび割れの原因として、ソファの座面を支えるベルトが切れていたり、クッションのへたりが関係していることも。補修はあくまで一時的なもの。問題は張り替えで「根本解決」して、革のソファを長く使いたいですね。
まとめ
本革製ソファのひび割れは早めの対処がおすすめです。元の状態に近づけたい場合、補修クリームを使う方法があります。ただし、あくまで補修は一時的なものになるので、今後の修理依頼も検討しておくといいですね。
合皮製のソファの場合は、表面がひび割れてくると寿命です。応急処置として補修シートでひび割れをふさいだあと、張り替えや買い替えをおすすめします。
長く使っているソファは、革がひび割れてきたら修理店へ依頼して、ソファの点検も行うと安心です。
ひび割れを防ぐには、乾燥したり油分不足にならないよう、定期的なお手入れが大切です。ただ、あまり神経質にならず、ソファに座ったついでにお手入れするなどして、うまく生活の中に溶け込ませてみましょう。