ベッドも長く使っていると、ふとした時に床板が底抜けしてしまうことがあります。
今回はそんな底抜けしたベッドの修理方法を、丁寧に解説していきます!
加えて、底抜けに注意しなければいけないベッドの種類や、底抜けしそうなベッドを見抜くポイントについてもまとめていますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
ベッドの床板が底抜けした時の主な修理方法
ベッドの床板が底抜けしてしまった場合の対処方法として、主に2つの方法が挙げられます。
- 購入したメーカーやリペア業者に修理を頼む。
- 自分で壊れた床板を新しい床板と交換する。
もちろんどちらの方法でもメリットやデメリットはあります。今から1つ1つ順を追って解説していきますので、置かれている状況に合った修理方法を選択して、ご自身のベッドを直してください。
【ベッドが底抜けした時①】業者に修理を頼む
まず1つ目は、業者に頼むという選択肢です。この方法には次のようなメリット、デメリットがあります。
- メリット…こちらが頼むだけで、専門の業者が修理してくれるので簡単で確実。
- デメリット…コストがかかる上に、場合によっては時間もかかる。完成するまでの寝床を確保する必要がある。
という方は、無理をせず業者に頼みましょう。業者に頼むと決まれば、まずやらなくてはいけないことがあります。それはベッドを買った時に付属している保証書を確認することです。
保証書にはメーカー名や保証期限などが書いてあります。ニトリを例にあげると、ベッドのような大型家具は5年間の無料修理の保証がついています。
ニトリのように購入したメーカーが無料で修理してくれる場合には、そちらを利用した方が無難でしょう。
次は保証書の紛失や期限切れ等、何らかの理由により購入したメーカーで修理ができない場合、どういった業者に修理を頼むべきかを解説します。
購入先以外で修理を頼む場合
購入先以外で修理をしてもらう場合は、リペア業者に頼みましょう。
リペア業者とは家具の修理を専門にしている業者のこと。「リペア=修復」という意味。
高級な家具の修理をする時には、敢えてリペア業者に頼むという人もいるぐらいです。
リペア業者はネットでも探すことができます。そこでリペア業者を選ぶ時の大切な条件をまとめました。
- 電話で依頼を承っている。
- 無料見積もりで適正な金額を提示している。
- 「補修した部分の傷が完全に直ります」と言い切る業者には注意する。
- 自宅までの距離ができるだけ近い。
- 再修理や保証体制が整っている。
無料見積もりで極端に安くたたいてくるリペア業者は、出来上がりに自信がないからこそ安い価格を提示してくるのです。
補修した部分に関して、完全にわからなくなるぐらいに直りますと言い切るリペア業者は、超ベテランか偽物の可能性が高いです。
補修した部分の劣化の話などを丁寧に、しっかりと伝えてくれるリペア業者を選びましょう。
修理にかかる金額の相場は?
先ほど「信頼できるリペア業者選びの条件」として、「無料見積もりで適正な金額を提示している」という条件を挙げました。
実際筆者が調べたところ、ベッドの底板の修理は時期にもよりますが、8000円~1万5000円程が相場だといえます。出張費と材料費は別料金で設定されている業者もあるので注意が必要です。
次は、業者に頼まず自分で底抜けを直す方法をご紹介します。
【ベッドが底抜けした時②】床板自体を取り換えて修理する
2つ目は自分でベッドの床板そのものを全部取り換えてしまおうという方法です。この方法でのメリット、デメリットは次の通りです。
- メリット…買ってきて取り付けるだけなので、道具もいらず簡単。そして早い。
- デメリット…すべてのベッドに適用できるわけではなく、ものによっては修理に出した方が安い可能性がある。桟(さん)が破損している場合には使えない。
ベッドの床板は一部の家具量販店や、楽天、アマゾンなどの通販でも入手することができます。
ベッドの大きさにもよりますが、値段は1万円しないものからダブルになると2万円越えまで様々です。
ベッドの床板にはどんな種類がある?
ベッドの床板には主に2つの種類があります。どちらもメリットデメリットがあるのでよく吟味した上で購入してみてください。
張り床タイプ
ベッドの床板が上の画像のように一枚、もしくは2枚の板になっているタイプです。格安のベッドに使われることが多いです。
現在「ベッド 床板」と検索しても、張り床タイプの床板のみを販売しているショップは少ないです。
どうしても張り床タイプを購入したいのなら、ホームセンターで手ごろな厚さの板を買うのが一番かもしれません。
- すのこタイプに比べて暖かい。
- 隙間のある、すのこタイプに比べて一定の強度がある。
- 製造の手間がかからないので安い。
張り床タイプは熱を逃がしにくいので、冬場でも寒くなりにくいです。強度があって壊れにくい点もメリットですね。
- カビが繁殖しやすい。
- マットレスのメンテナンスが大変。
- 通販でなかなか取り扱っていない。
カビに関しては、張り板タイプの最大のデメリットでしょう。カビはマットレスだけでなく床板にも移るので、床板やベッドそのものを買い替えせざるを得ないでしょう。
マットレスのメンテナンスとは、シーズンごとにマットレスの裏表や上下の向きを変えることです。それを手間だと感じるのならば、張り板タイプはあまりおすすめしません。
ベッドのカビを取る方法はこちらの記事に詳しく書いてありますので、ぜひ参考にしてください。
すのこタイプ
今通販で入手できる一般的なタイプは、すのこタイプです。板と板の間に隙間があるのが特徴です。
1万円を切る安い値段で販売されているものもありますし、木材にこだわれば3万円近くするものもあります。
- 通気性が良いのでマットレスがカビにくい。
- すのこに使用されている素材によっては香りが良い。
- 張り板タイプに比べて夏は涼しい。
- 通販でも購入しやすい。
すのこタイプの最大のメリットは、マットレスがカビにくいことでしょう。湿度の高い日本の気候にもぴったりです。
- 夏涼しいということは冬は寒い。
- 張り板タイプに比べて強度に若干の難あり。
やはり板に隙間があるので、張り板タイプより強度は劣ります。ですが全体的なメリットデメリットの要素を考慮すると、筆者は張り板タイプよりもすのこタイプをおすすめします。
床板を取り換える時の手順
- まず割れた、あるいは底抜けしてしまった床板を取り外す。
- 枠の縦横の幅を測る。
- 通販やホームセンターなどでサイズに合った床板を購入する。
- ベッドに取り付ける。
床板のサイズが合えば簡単に、そして短時間で取り付けられるので良い方法と言えます。
しかし壊れている床板をうまく取り外せない場合や、ベッドに合う床板のサイズが見つからない場合は、無理をせず業者に頼むといいでしょう。
修理する場合、費用だけではなく、時間と手間もかかってしまいます。
修理するのではなく、家具の『サブスクリプション』や『買い替え』を考えてみてはいかがでしょう。
次はベッドの底抜けを防ぐために、「この部分だけはチェックしておきたい!」という箇所をご紹介します。
ベッドの底抜けを未然に防ぐポイント
あなたが使っているベッドの底抜けを防ぎ、そして長く使うために、チェックしなければならないポイントはこちらです。
- ベッドの耐荷重を確認する。
- ベッドの床板や桟の状態を確認する。
耐荷重に関してはベッドによって変わってきます。耐荷重がわからない場合は説明書を読みましょう。説明書を紛失してしまったのならメーカーに連絡するのもいいでしょう。
ベッドの床板や桟の状態に関しては、ベッドの強度に関わるところでもあります。また新しくベッドを購入する際にも大切なポイントとなってくるので注意しましょう。
『ベッドの底抜けを防ぐ①』耐荷重を確認する
そもそもベッドが底抜けしないようにするためには、まず耐荷重を確認することが大切です。ほとんどのベッドには耐荷重が設定されています。
耐荷重とは物や部材が何キロまで耐えられるかを提示した値です。
耐荷重は消費者とメーカーを守る大切な基準値です。基準値を超えたら必ずしも壊れるというわけではありませんが、あなたがケガをしないためにもしっかり守りましょう。
また自分の体重だけではなく、マットレスや布団の重さも考慮する必要があるので、耐荷重が自分の体重よりプラス20~30キロほど余裕があった方がいいですね。
特に耐荷重を気にするべきベッドの種類は次の3つです。あなたのベッドも当てはまるかもしれません。
- ロフトタイプのベッド
- 二段ベッド
- すのこタイプのベッド
この中で特に危険度が高いのは二段ベッドです。上段が底抜けした場合、高さもありますし、下段に人がいたらかなり危険です。
昔より耐久度が上がっているとはいえ、子ども用の二段ベッドだと耐荷重が70キロ程度だと考えられるので、より慎重にベッドを使用する必要があります。
ロフトに関しては強度自体に問題はないのですが、底抜けした時に高さがあるので危険度は高いです。
『ベッドの底抜けを防ぐ②』ベッドの状態を確認する
ベッドの床板は基本的に充分な強度をもって作られていますが、実際に底抜けしたり、割れやすくなったりしているベッドもあります。
割れやすいベッドを見極めるポイントは「床板の厚み」と「桟(さん)が複数本しっかりはいっているか」です。
床板の厚み
見た目が明らかに薄い場合は注意しましょう。短期間で破損してしまう可能性が高いです。
あくまで目安ですが床板の厚みが2cmあれば耐久性の面では安心です。今はすのこタイプでも強度の高いものがたくさんあるので、購入する際にも注目してみてください。
ちなみに広い面積の床板を、数枚のベニヤのような薄い板を使って作られているベッドは耐久性が低く、そしてカビやすいです。
安価で軽量という利点もありますが、デメリットの方が大きいように思えます。
桟(さん)が複数本、しっかりと入っているか
底抜けしにくい床板は、「桟が複数本しっかり入っている」という特徴があります。
桟は床板を補強するための四角い木材で、ベッドの柱のようなものです。桟が太く、複数本入っていればもちろん耐久性は高くなるでしょう。桟が1本、もしくは無いベッドには要注意です。
ベッドが底抜けした時の修理方法 まとめ
今回はベッドが底抜けした時の修理方法と、ベッドの底抜けを防ぐ方法について解説しました。業者に頼むか、自分で床板を買ってきて修理するかどうかは、あなたのお財布事情やベッドの損傷具合で判断してくださいね。
少しでもあなたの大切なベッドを長く使うために耐荷重を気にすること、そして使い方も見直してみることをおすすめします。
最後までお読み頂きありがとうございました。あなたのベッドが底抜けしてしまった時の参考になれば幸いです。ステキなベッドライフを!