革張りソファを購入して使っていたら、次第に汚れが目立ってきて、どうお手入れをすべきか困っていませんか?
革の汚れ落としには、専用のクリーナーを使う必要があります。ですが、初めて革製品をお手入れする方なら、どんなクリーナーを選ぶべきか迷ってしまい、ついついお手入れが後回しになってしまいますよね。
この記事では、革張りのソファをお手入れするために必要な知識や、おすすめのクリーナーを、用途別に5種類ご紹介しています。ぜひ、革張りソファのお手入れの参考にしてくださいね。
あなたのソファは本革?それとも合皮?
革張りソファに使うためのクリーナーをお探しなら、まずは、あなたのソファが「本革」か「合皮」か、確認する必要があります。
なぜかというと、本革か合皮かによって、お手入れの方法に違いがあるからです。まずは、本革と合皮がそれぞれどのような素材なのか、確認してみましょう。
- 【本革】動物の皮からつくられた、天然素材
- 【合皮】ビニールレザーとも呼ばれ、人工的な素材
また、あなたのソファが本革と合皮のどちらにあたるのか、それぞれ素材の見分け方についても、簡単にご紹介します。
本革ソファと合皮ソファの見分け方
革張りソファの素材を見分けるには、ソファの座面を指で軽く押してみましょう。
指の周りにシワが寄る場合は、合皮ソファである可能性が高いです。
一方、指の周りにシワは無く、座面全体が沈むようであれば、本革ソファである可能性が高いでしょう。
合皮のソファは、普段から乾拭きをする程度でお手入れは十分です。必要に応じてクリーナーを使いましょう。
本革のソファは定期的なお手入れが必要です。革の加工方法によって、使えるクリーナーが変わってきます。
どんな事が原因でソファは汚れるの?
革張りソファをクリーナーで掃除する前に、また同じような汚れをつけないためにも、ソファが汚れる原因について知っておきたいですよね。
ソファが汚れる原因は、大きく分けて3つあります。それぞれの原因を確認してみましょう。
1.ホコリ・食べかす
革張りソファにホコリや食べかすがあると、空気中の水分を含んで、ソファにカビが生える原因となります。
特に、ソファにたまったホコリは「気付いた時に掃除をすればいいかな?」と考えがちです。数日に一回、定期的に乾拭きをするだけでも、革の劣化を防ぐことができますよ。
2.皮脂や汗
皮脂や汗は、ソファを使っていると、どうしても避けられない汚れの一つです。”革には手の油がいい”なんて話も聞きますが、皮脂は汚れの原因です。くれぐれも、革製品には専用の保湿剤を使うようにしましょう。
また、ソファに座ったときに肌が触れやすい「座面」や「肘置き」の部分は、最も汚れやすい場所です。そのため、この後ご紹介するソファの革用クリーナーは、念入りに使うことをおすすめします。
3.水分
革張りソファに水分は大敵です。革に水分が染みこんでしまうと、乾いた時に革が硬くなってしまったり、革が縮んでしまうことがあります。
ソファにお茶やジュースをこぼしたら、速やかに柔らかい布で拭き取りましょう。水分をこぼした時のために、事前にお手入れ用の布を用意しておくと安心ですね。
定期的に革の手入れをしないと、ソファの革は劣化してしまう
ここまで、革が汚れる原因についてご紹介しましたが、革張りソファは定期的にお手入れをしてあげないといけません。
汚れをそのままにしてしまうと、表面がボロボロと割れてしまったり、白いソファの場合、黒ずみの原因になることもあります。
ただし、合皮のソファには寿命があり、加水分解といって、製造された時点から経年劣化していく特徴があります。そのため、革がボロボロに劣化することを防ぐことはできません。
次の項目からは、意外にも簡単な、ソファのお手入れ方法についてご紹介します。
ソファのお手入れ方法は、大きく分けて3種類!
ソファのお手入れには、大きく分けて「乾拭き」「クリーナー」「保湿」の、3つの方法があります。
1.乾拭き
普段のお手入れは、ほこりや食べかすを落とすために、乾拭きを行います。ゴシゴシとこすらずに、表面を軽く拭きあげるだけで十分です。
乾拭きには、革を傷めないように、綿100%の柔らかい布を使いましょう。おすすめは、使い古した白い肌着です。
2.クリーナー
クリーナーは、革の汚れがひどい時や、年に数回の革のメンテナンスで使います。本革は定期的に保湿をする必要がありますが、人間と同じで、まずは表面の汚れを落とさないと、革に栄養が染みこんでくれません。
少し面倒かもしれませんが、女性のメイク落としと同じ意味を持つ革用クリーナーは、必ず、この後ご紹介する”保湿剤”の前に使うようにしましょう。
3.保湿剤
保湿剤は、革に栄養を浸透させる役割があります。革張りソファを長もちさせる為には必須のアイテムです。
だからといって、ソファに保湿剤をたっぷりつけることはやめましょう。多すぎると革が呼吸できなくなってしまうため、最後に、使い古した布で、余分な保湿剤を拭き取ることも必要です。
ここからは、3つのお手入れ方法のうち、”クリーナー”でのお手入れに焦点を絞って、ユニタスファーイーストから、おすすめの革用クリーナーを5種類ご紹介します。
おすすめのソファ用革クリーナー①レザーソフトクリーナー
1つ目にご紹介するのは、普段のお手入れにおすすめのクリーナー、『レザーソフトクリーナー』です。
革張りソファを普段使っているなかで、気になる汚れがあれば、レザーソフトクリーナーを使って革のお手入れをしましょう。
こちらは単品での購入はできず、クリーナーと保湿剤のセットで販売されています。
- 掃除機を使って、ホコリやチリを取り除く
- クリーナーをスポンジにしみこませ、泡立てる
- 汚れたところを円を描くように軽くこする
- 柔らかい布で拭き上げ、30分間自然乾燥させる
- 最後に保湿剤を使って、お手入れ完了
スエード、ヌバック、ベロアのような、起毛素材には使用できません。
おすすめのソファ用革クリーナー②ストロングクリーナー
2つ目にご紹介するクリーナーは、『ストロングクリーナー 250ml』です。
ストロングクリーナーは、1~2か月間お手入れしていない革に最適なクリーナーです。アルコールや有機溶剤を使用していないため、革を傷めずにお手入れすることができます。
- ストロングクリーナーのボトルをよく振っておく
- スポンジにクリーナーをしみこませ、泡立てる
- 円を描くようにして、常に泡立った状態で汚れを洗う
- 柔らかい布で汚れを拭きあげる
- 最後に、自然乾燥させる
スエードやヌバックのような起毛素材や、爬虫類の革など、ツヤのある革には使用できません。
おすすめのソファ用革クリーナー③ラピッドクリーナー
3つ目にご紹介するクリーナーは、『ラピッドクリーナー 200ml』です。
6か月以上お手入れしていない、古く頑固な汚れがある革に最適です。とても強力なクリーナーですが、ソファの革を傷めることなく、短時間でお手入れすることができます。
- ゴム手袋を着用する
- クリーナーをスポンジにとり、常に泡立てた状態でソファの汚れを洗う
- ラピッドクリーナーは速乾性のため、浮き上がった汚れはすぐに拭き取る
- 最後に、保湿剤を使うのがおすすめ
アニリン仕上げ・素上げのような吸水性のある革や、スエード・ベロア・ヌバックの様な起毛素材には使用できません。
おすすめのソファ用革クリーナー④ステイブライト
4つ目にご紹介するクリーナーは、『ステイブライト』というセット商品です。
白や水色など、淡い色のソファ専用の商品です。ジーンズの色移りを取り除く『カラートランスファーリムーバー』、リムーバーの使用後に使う『レザークリーナー』、色移りを防ぐ『レザーバリア』が付属されています。
明るい色のソファを購入したら、1つ持っておくと安心のセットですね。
- リムーバーを布にとり、汚れの外側から中心にかけて何度も拭き取る
- レザークリーナーをスポンジにとり、泡立てながら、リムーバーの残りと革の汚れを洗う
- 最後に、レザーバリアを何度か重ね塗りし、ソファへの色移りを防ぐ
おすすめのソファ用革クリーナー⑤インクアウェイ
ボールペンのインク汚れや、口紅がソファに付いてしまっても、安心してください。『インクアウェイ』という、専用のクリーナーが販売されています。
ただし、全ての汚れが落ちるわけではありません。革にインクが付いて時間が経過するごとに汚れは浸透し、落ちにくくなってしまいます。インクが付着して、2~3日以内に対処することがおすすめです。
同時に、クリーナーと保湿剤も使うと、次に付いたインク汚れも取れやすくなりますよ。
- 汚れの上にインクアウェイを塗る
- インクを分解させるため、指でなじませて30秒置く
- 柔らかい布で拭き取る
- その後、クリーナー・保湿剤を通常通り使う
クリーナー選びに迷ったら、プロへ相談してみよう!
今回は、革製品のメンテナンス用品を取り扱っているメーカー、ユニタスファーイーストから、おすすめのクリーナーを5種類ご紹介しました。
もしも、自宅のソファに使えるクリーナーが分からなかったり、最適なクリーナーを使いたい!と思ったときには、購入店や、ソファの修理店へ相談してみることをおすすめします。
思い入れのあるソファを誤った方法でお手入れしてしまうと、それこそ、革が劣化してしまう原因になりますよ。
革張りのソファを本当に長く使いたい!と思うのであれば、まずは、知識を持ったプロから直接アドバイスをもらって、どのようなクリーナーを選ぶべきか、確認してみてくださいね。