汚れがひどかったり、張り地が破れていたり…あなたのソファは、DIYで修理できるかもしれません。
ソファはくつろぐためにあるものですが、見た目が悪いソファは、使うたびに気になってしまって、リラックスどころではありませんよね。
今回は、自宅にある状態の悪いソファをDIYで張替え修理するための方法や、プロへ依頼する場合の価格について、ご紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね。
DIYで修理できるソファ・できないソファがある
ソファの修理方法を知る前に、まずは、DIYで修理できるソファ・できないソファについて、確認してみましょう。
DIYで修理できるソファ
DIYで修理できるソファは、布製のソファと、合皮製のソファです。古いソファの張り地をはがして、新しい素材をソファ本体に張り直すことができます。
ビニールの独特なにおいがする・爪で引っかいても傷がつきにくい場合は、合皮の可能性が高いです。
DIYで修理できないソファ
DIYで修理できないソファは、本革製のソファです。本革の場合、革自体が非常に高価なため、知識がない人が安易に挑戦するには、リスクが大きすぎます。
本革製のソファを修理したい場合は、プロへ依頼する方法が確実です。ソファを購入したお店や、ソファの修理専門店へ相談してみましょう。詳しくは、記事の後半でご紹介しています。
獣のような独特なにおいがする・爪で引っかいた傷がつきやすい場合は、本革である可能性が高いです。
ソファの張替えをDIYで修理する場合、費用はどれくらい?
ソファをDIYで修理する場合、まずはどれくらいの費用がかかるのか、気になりますよね。
DIYで張替えをした場合の費用は、はっきりとお伝えできません。なぜなら、ソファの大きさや、修理する面積、張り地の価格によって、金額が大きく異なるからです。
今回は参考までに、実際にDIY張替えを行った人の情報をインターネットで調べてみました。
- 【合皮ソファの場合】17,500円
- 【布製ソファの場合】4,320円
ソファの張替えをDIYで修理すると、手間はどれだけかかる?
ダイニングチェアのような、”椅子のDIY張替え”の経験はあっても、ソファの張替え経験がある人は少ないのではないでしょうか。
ソファのDIY張替えは、椅子の張替えとは全く異なります。張替え箇所によっては、ソファをひっくり返して作業を行う必要もあるため、女性一人でDIY修理を行うのは大変です。
そのため、作業の際は、力のある男性と一緒に作業するか、複数人で行うと良いでしょう。
作業時間も、一日では終わらないことがほとんどです。参考までに、実際にDIY張替えを行った人の作業時間をインターネットで調べてみました。
- 【何日もかけて、少しずつ作業を進める場合】張替えに1週間ほどかかる
- 【一日のほとんどを作業にあてた場合】張替えに2~3日かかる
ソファのDIY張替えは、1日で終わるものとは考えないほうがいいようですね。
時間がたっぷりとれる時か、隙間時間を使って、少しずつ作業を進めるか、どちらかの方法でスケジュールをたてるようにしましょう。
ここからは、DIYで修理ができる「合皮製ソファ」「布製ソファ」について、素材ごとの修理方法をご紹介していきます!
DIY修理方法①合皮製ソファの張替え
まずは、合皮製ソファのDIY張替えについてご紹介します。必要なもの・張替え方法は以下の通りです。
- 新しい合皮
- ラジオペンチ
- ハンマー
- 縫い針(革用の丸い針がおすすめ)
- 革用の糸
- タッカー
- 張り替えたい部分の合皮をはがす(ソファを裏返すと、パーツごとに分解できるソファもあります)
- 新しく用意した合皮を、古い合皮の大きさに合わせてハサミでカットする
- タッカーや縫い針を使って、合皮をソファ本体に留めていく
ソファ内部のウレタンが痛んでいたり、ボリュームが減っている場合は、ウレタンを交換したり、追加してあげましょう!
DIY修理方法②布製ソファの張替え
次に、布製ソファのDIY張替えについてご紹介します。必要なもの・張替え方法は以下の通りです。
- 新しい布
- 縫い針
- 糸
- ハサミ
- タッカー
- 張り替えたい部分の布をはがす(パーツごとに分解できるソファもあります)
- 新しく用意した布を、古い布の大きさに合わせてハサミでカットする
- タッカーや縫い針を使って、布をソファ本体に固定していく
ソファの曲線部分は、生地を少しずつ折りたたんでいくとキレイに仕上がります。
まち針で生地を仮止めした後、縫い針で”まつり縫い”をしていくといいでしょう。
次の項目では、「本革ソファ」「DIYが難しいソファ」の張替えについて、ご紹介します!
ソファのDIY修理が難しいときは、プロへ依頼しよう
本革製ソファはもちろんですが、布製・合皮製の場合でも、複雑な構造のソファだったり、サイズが大きなソファになると、初心者が修理するには難しいソファとなります。
もしも、「自分でソファを修理するのは難しそう!」と感じたら、無理をせず、プロへ依頼するのがおすすめですよ。DIY修理のために揃えた工具代が、ムダな出費になるかもしれません。
張替え価格はやはり、修理店・材料・ソファの大きさなどによって異なるため、はっきりとお伝えすることは難しいですが、それでは答えになりませんよね。
そこで今回は、国産ソファ専門店で、他社の修理対応も行っている『NOYES』から、ソファの大きさごとに、張替えの参考価格をご紹介します。
ソファの大きさ | 張替え金額 |
3人掛け(1800ミリ〜2000ミリ) | 8万円〜16万円程度 |
2人掛け(1400ミリ〜1800ミリ) | 7万円~13万円程度 |
1人掛け(1000ミリ) | 6万円~10万円程度 |
(参考サイト:https://www.ny-k.co.jp/service/repair/price.html)
プロへ張替えを依頼したとき、張り地以外にも、ウレタンやバネのような”ソファのパーツ”が劣化していれば、さらに追加料金がかかることもあります。
ソファの劣化がひどい場合は、新しく購入やサブスクも1つの手段
ソファの座面からバネが飛び出ていたり、ソファの骨組みとなる木材が折れてしまっている場合、新しいソファを購入するほうが、お得に済むかもしれません。
修理店では張替えの見積もり依頼ができますが、先ほどご紹介したように、実際に修理を依頼してみると、別途料金がかかることがあるからです。
張替えのためにソファを解体したときに、パーツが劣化していることが分かります。ソファの内部は一見分かりづらい部分になるため、プロでないと劣化状態が分からない場所でもありますね。
長年使用しているソファが手元にあれば、状態によっては、修理をするよりも、新しく購入したり、家具のサブスクリプションサービスを利用した方が安くつくかもしれません。
「修理」と「買い替え」はどちらがお得なの?
結局、修理と買い替えのどちらがお得なのか。「それぞれ、費用がどれだけかかるか知ってから、どっちかに決めようかな」と思っている人は多いと思います。
ですが、この記事の前半にもお伝えした通り、ソファの張替え費用ははっきりとお伝えできません。また、ソファの状態によっても、修理と買い替えと、どちらで対処すべきかが変わります。
迷ってしまうときには、修理店へ見積もりを依頼して、あなたのソファはどう対応すべきなのか、プロへ相談してみるといいでしょう。
修理をする?買い替える?ソファへの愛着度から判断しよう!
「費用を計算するのが面倒くさい!」「どうすべきか、なかなか決められない!」という人は、ソファへの愛着度から対処方法を考えてみませんか?
ソファの張替えをプロへ依頼した場合、DIY張替えと比べて高額に感じてしまいますが、あなたのソファへの愛着度が高ければ、「費用よりも質。プロへお願いして確実に修理してほしいな」と思いませんか?
「思い入れがあって、ずっと使い続けたい」「こだわって選んだから、この形が気に入っている!」というような、愛着のあるソファの場合、DIY張替えはおすすめできません。
あなたがDIY張替えをしたいのは、修理費用を安く済ませたいからだけですか?購入したソファへの気持ちを今一度考えて、どう対応すべきか判断してみてくださいね。
まとめ
今回は、ソファのDIY修理についてご紹介しました。手持ちのソファの素材から、DIY修理ができるかどうか、まずは確認しましょう。
ソファの張替え価格は、ソファの状態・修理店・材料・大きさによって変動があるため、はっきりとお伝えすることができません。
今回は、参考価格をそれぞれご紹介しているので、あなたのソファの状態に近いものをチェックしてみてくださいね。
もしも、愛着のあるソファを持っている場合、DIY張替えはやめておきましょう。確実に修理ができて、内部の傷みまで確認できる、ソファ修理のプロへ依頼するほうが、将来的に安くつくのかもしれませんね。