空間に彩りと癒やしを与えてくれる観葉植物。インテリアとして簡単に取り入れられる反面、「手入れが大変そう」という理由から諦めてしまう人も少なくありません。
あなたも手入れの面を気にしているかと思いますが、実は観葉植物の中には“ほぼ手入れなし”で育てられる品種がいくつかあります。この記事を読んでもらえれば、あなたにぴったりな観葉植物を見つけられるでしょう。
今回は、初心者でも簡単に育てられるおすすめの観葉植物を8つ紹介していきます。ほぼ手入れが要らず、おしゃれな見た目をしているものばかりなので、ぜひお気に入りの観葉植物を取り入れてみましょう。
手入れが楽で初心者にも簡単に育てられる観葉植物とは?
これから観葉植物を育てていくにあたり、「ちゃんと管理できるかな…」と不安になるかと思います。そこで、手入れが楽で初心者でも簡単に育てられる観葉植物について、まずはどんな種類があるのかを見ていきましょう。
- 耐陰性がある
- 耐寒性がある
- 乾燥に強い
耐陰性がある
耐陰性がある観葉植物は、日当たりが悪い場所でも簡単に育てることができます。「日中は忙しくて管理に手が回らない」という人も、耐陰性があるものなら安心して育てられるでしょう。
但し、耐陰性がある観葉植物も“光合成”をさせるために、時々日に当ててあげる必要があります。尚、直射日光を当てると葉焼けを起こしてしまうので、カーテン越しに優しい日差しを当てるようにしましょう。
耐寒性がある
ほとんどの観葉植物は、熱帯や亜熱帯など暖かな地域が原産です。基本的に“寒さに弱い”という特徴があるため、適切な方法で管理をしないと日本の環境では冬越しできません。
その点、耐寒性のある観葉植物は、寒さに弱いものよりも管理が楽で育てやすいです。もちろん置き場所や水やりなどには気をつける必要がありますが、寒さによって傷めたり、枯らしたりするリスクを減らせます。
乾燥に強い
植物と聞いたとき、多くの人は「毎日水やりしないといけない」と考えるでしょう。しかし、乾燥に強い観葉植物であれば、毎日水やりをする必要がないので育てるのが簡単です。
品種にもよりますが、“土の表面が乾いてから2〜3日後に水やりをすれば十分”という植物も多いです。毎日の水やりが面倒に感じてしまう人は、乾燥に強い観葉植物を選ぶと良いでしょう。
ほぼ手入れなし!初心者にも簡単に育てられる観葉植物8選
ここからは、ほぼ手入れなしで初心者でも簡単に育てられる観葉植物を8つ紹介していきます。今回紹介する観葉植物とそれぞれの特徴は以下の通りです。
① | モンステラ | 南国テイストによく合うインパクトのある見た目が人気 |
---|---|---|
② | パキラ | 室内で気軽に育てられるおしゃれなつる性の観葉植物 |
③ | サンスベリア | 独特な模様の葉とシャープなフォルムが特長 |
④ | ドラセナ | 葉の美しさとバリエーションの豊富さで人気 |
⑤ | オリーブ | 多数の小さな葉をつけるインテリア性の高い観葉植物 |
⑥ | ポトス | どんな空間にも合わせやすい爽やかな見た目が特長 |
⑦ | シェフレラ(カポック) | 見た目の美しさと育てやすさを併せ持つ観葉植物の代表格 |
⑧ | オーガスタ | バナナのような大きな葉でトロピカルな雰囲気に最適 |
どれも手入れが簡単な観葉植物としてお馴染みで、インテリアに取り入れやすいおしゃれな見た目からも人気を集めています。
次の章からは、8つの観葉植物について詳しく解説していくので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
①育てやすさと独特な見た目で人気:モンステラ
大きな葉と深い緑が印象的な『モンステラ』。ハワイアンジュエリーやアロハシャツなどのデザインにも使われており、大きくなるほど南国風のテイストが強くなる特徴があります。
モンステラは耐陰性があるため、日当たりが悪い部屋でも簡単に育てることができます。尚、直射日光に当てると葉焼けしてしまうので、優しい光が当たるカーテン越しに置くようにしましょう。
また、水やりはあまり必要とせず、春から秋は土の表面が乾いてから、冬は土の表面が乾いてから2〜3日後が水を与える目安になります。手入れが簡単なので、初めて観葉植物を購入する人にぴったりです。
モンステラは、管理のしやすさや見た目だけでなく、選べるサイズが豊富なところもポイント。約10cm〜2mと選択肢が幅広いので、自分が置きたい場所に合わせて選ぶことが可能です。
②手入れが楽で初心者にも簡単に育てられる人気の観葉植物:パキラ
美容室やカフェなどおしゃれな空間で見かけることが多い『パキラ』。美しい葉色が特徴で、存在感のある幹からは自然の生命力を感じられます。
パキラは日陰・寒さ・乾燥に強い特徴があることから、園芸初心者に高い人気を集めています。さらに病害虫に強い性質もあるため、数ある観葉植物の中でも手入れが楽と言えるでしょう。
また、生長が早く剪定しやすいのもパキラの魅力で、思い通りの形にしてインテリアを楽しむことができます。
ちなみに、パキラには「マネーツリー」という別名があり、その縁起が良い名前から開業祝いの贈り物としても人気があります。金運アップの効果があるとされているので、運気を高めたい人にもおすすめです。
③室内のシンボルツリーにおすすめ:サンスベリア
すらりと伸びる葉に縞(しま)模様が入っている『サンスベリア』。虎の尻尾を思わせることから、別名「トラノオ」とも呼ばれており、風水では魔除けや厄除けの効果があるとされています。
サンスベリアはある程度の耐陰性があるため、日の当たりにくい室内でも育てることが可能です。但し、本来は日光を好む植物なので、日陰に置く場合はカーテン越しの優しい光を毎日数時間は当ててあげましょう。
また、乾燥に強い特徴もあり、休眠状態に入る冬場はほとんど水やりをする必要がありません。春・夏・秋も土が乾いてから2〜3日後、もしくはそれ以上経ってから水を与えれば良いので、非常に手入れが簡単です。
インパクトのある見た目からシンボルツリーとしても人気を集めるサンスベリア。高い空気清浄効果も期待できる観葉植物なので、より快適な空間を演出できるでしょう。
④簡単な手入れで初心者でも丈夫に育てられる幸福の木:ドラセナ
「幸福の木」という呼び名で有名な『ドラセナ』。開店祝いや新築祝いなど、新たなスタートを切るときに贈られることが多い観葉植物です。
ドラセナは耐陰性に優れているので日陰に置いても育ちますが、その場合は1週間のうち5時間ほど日光に当ててあげましょう。尚、直射日光は苦手なので、カーテン越しの光が差し込むようにするといったような工夫が必要です。
また、乾燥に強く土が乾いてから水やりをすれば良いので、初心者でも簡単に育てられます。耐寒性に関しては種類によって差があるので、購入するときに性質を確認しておきましょう。
育てやすさをはじめ、インテリア性の高さやバリエーションの豊富さもドラセナの魅力です。置くだけでおしゃれな空間を演出できるので、ぜひこの機会に取り入れてみてはいかがでしょうか。
⑤ナチュラル系インテリアにぴったり:オリーブ
果実を食用にすることでよく知られている『オリーブ』。実は観葉植物として育てやすく、「平和」や「知恵」という花言葉を持っていることから、シンボルツリーとしても人気です。
オリーブは日光と風通しの良い場所を好むので、屋外または窓辺で育てるのがおすすめです。耐寒性に優れており、マイナス10℃程度の気温にも耐えることができるので、冬越しで枯らす心配も少ないでしょう。
また、乾燥に強い性質があることから、多くの水やりを必要としません。土が乾いてからたっぷりと水を与えれば良いので、一般的な観葉植物よりも手入れの手間が少なくて済みます。
楕円形の小さな葉をつけるオリーブは、特にナチュラル系インテリアとの相性が良いです。北欧テイストをはじめ、古民家風やカフェ風のインテリアを好む人は、ぜひオリーブを取り入れてみましょう。
⑥幅広いインテリアに合う人気の観葉植物:ポトス
明るい色の葉が美しいつる性の植物『ポトス』。手入れが簡単で種類が多いことから、初心者にも愛好家にも人気を集める観葉植物です。
ポトスは日光を好みますが、多くの観葉植物がそうであるように、強い直射日光を苦手とします。耐陰性はあるので、カーテン越しの優しい光が当たる場所で育てるのがおすすめです。
また、高温多湿に強い特徴があり、基本的に水やりは土が乾いてから行うと覚えておけば良いでしょう。尚、水はけの悪い土を使うと根腐れを起こす場合があるので、なるべく水はけの良い土を使うようにしてください。
ポトスはつるを伸ばして生長することから、ハンギングプランターに植えて高い位置から垂らすのも素敵です。飾り方のバリエーションが豊富なので、自由にインテリアを楽しみたい人には特におすすめです。
⑦順応性が高いポピュラーな観葉植物:シェフレラ
観葉植物の中でも抜群の人気を誇る『シェフレラ』。日本では「カポック」という名で親しまれており、丈夫な観葉植物の代表格として知られています。
順応性が高いシェフレラは、あまり日の当たらない場所でもよく育ち、寒さや乾燥にも強いです。もちろん適度に日光浴をさせる必要はありますが、あらゆる環境に対応してくれるので初心者には特におすすめです。
また、型崩れしにくい特徴もあり、剪定によるケアが少なくて済むのもポイント。手入れの面が気になって観葉植物を諦めていた人も、シェフレラなら安心して育てられるでしょう。
シェフレラには多くの種類が存在し、葉の形やサイズなどの選択肢が豊富なことから、自分好みのものが見つけやすいです。さらに見た目がとても美しいので、植物選びに迷ったらシェフレラをチェックしてみましょう。
⑧初心者でも手入れが簡単でインテリアにも最適:オーガスタ
バナナのような大きな葉が特徴的な『オーガスタ』。部屋に置くだけでトロピカルな雰囲気を演出してくれるおしゃれな観葉植物です。
オーガスタは春から秋にかけては屋外で管理することが多いですが、耐陰性があるので半日影でも育てられます。とは言え、日光に当てた方が健康的に育つので、なるべく日当たりの良い場所に置いてあげましょう。
また、乾燥に強いのもオーガスタの特徴の1つです。そのため、春から秋の成長期には土の表面が乾いてからたっぷりと、冬には土の表面が乾いてから2〜3日後を目安に水やりをすればOKです。
オーガスタには「輝かしい未来」と「あたたかい心」という2つの花言葉があり、リラックス効果をはじめとする様々な風水効果があるとされています。ぜひこの機会に取り入れて、より素敵な空間を演出してみましょう。
まとめ:初心者には手入れが簡単な観葉植物が最適
今回は、初心者でも手入れが簡単な観葉植物を紹介しました。観葉植物には様々な種類があり、耐陰性があるものは「日影でもよく育つ」、耐寒性があるものは「比較的簡単に冬越しできる」といった特長があります。
また、乾燥に強いものは「水やりの手間がかからない」というメリットがあり、非常に手入れが楽です。それぞれのポイントを意識しておけば、初心者でも安心して観葉植物を育てられるでしょう。
紹介した8つの観葉植物は、日影・寒さ・乾燥に強い特徴があるので、誰でも簡単に育てられます。見た目もおしゃれなものばかりなので、ぜひあなたのお部屋にも取り入れてみてはいかがでしょうか。