せっかく購入した高級な本革ソファーも、時間が経つごとに色落ちといった劣化が進んでしまいますよね。
では、なぜ色落ちなどの劣化は起こるのでしょうか?今回は本革ソファーの劣化の原因を説明したあとに、世間で言われている間違った手入れの方法、ちゃんとした劣化を防ぐ正しい手入れの仕方を紹介していきます!
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E9%9D%A9%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC-%E5%AE%B6-%E3%82%A2%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88-%E6%96%87%E5%AD%97-2629227/)
本革ソファーの寿命ってどれくらい?
ソファーの素材の種類は大きく分けて本革、合皮、布と3種類ありますが、その中で最も寿命が長いのが本革素材のソファーです。
本革ソファーの寿命、いわゆる「色落ち」や「ひび割れ」の症状がひどい状態になるまで10年は持つとされています。
ただ、10年持つのはしっかりとした手入れをしておけば、の話です。間違ったお手入れをしていては、どんどん寿命が短くなるでしょう。
また、本革ソファーは中のクッションが問題なければ、張替できるのでさらに寿命を延ばすことができます。寿命は10年以上にもなるのに、なぜ、色落ちが起こるのでしょうか?その原因を次の章からみてきましょう。
本革ソファーの色落ちの原因
濡れたものの密着
本革ソファーは濡れたものや湿気にとても弱いので、濡れたものを密着させておくと色落ちの原因となります。
汗をかいた体でそのまま長時間くつろいだり、風呂後のバスタオルを放置したりしていると本革ソファーのもとの色が落ちたり、色シミが発生することになります。
直射日光の影響
日光に含まれる紫外線は色を抜き取ってしまう性質があるので、どの素材のソファーでも直射日光を浴びてしまうと、色あせしてしまいます。
また革素材の場合は、紫外線により色あせ以外の劣化を引き起こしてしまう可能性があります。
本革ソファーの間違った手入れ方法
上記の章を読んで気になることは、どうしたら色落ちを防げるのかということでしょう。でも一旦ここで、世間で行われている間違った手入れ方法を3つほど紹介しておきます。
靴のクリーム
同じ革製品だからといって、靴のクリームを使うのはよくありません。
光沢感を出す成分、油分が含まれている靴のクリームは、本革ソファーに使用してしまうと滑りやすくなり、べたつき、シミの原因となってしまいます。
ハンドクリーム
ハンドクリームを使用する手入れをおすすめしている方が多くいますが、これは間違った方法です。ハンドクリームはあくまで人に使用するものなので、本革ソファーに使ってしまうとシミや、べたつきの原因となります。
油性の科学薬剤
油性の科学薬剤はたしかに便利で汚れも取れやすくなりますが、本革ソファーに使用してしまうと色落ち、変色してしまう可能性があります。
本革ソファーの正しい手入れで必要な3つのアイテム
- 革用レザークリーナー
- 革用保護クリーム
- タオル(2枚)
基本的にこの3つのアイテムがあれば、本革ソファーの劣化を防ぐための手入れをすることができます。
革用レザークリーナーと革用保護クリームは、500円~10,000円くらいのあらゆる価格帯で販売されていますが、より効果を求めるのならば、3000円以上の少し値段の張ったものをおすすめします。
手入れを行う際には、まずは「革用レザークリーナー」「革用保護クリーム」「タオル」の3つのアイテムを揃えましょう。
色落ちを防ぐ手入れの方法①:ソファーのホコリを拭きとる
この章からは色落ちはもちろん、あらゆる劣化を防ぐ正しい手入れの方法を手順を追って紹介していきます。
まず行うべきは、ソファーにあるほこりや小さなゴミを掃除することです。普段触らない部分まで隅々掃除する必要があるので、ここでは掃除機を使うことをおすすめします。
その後は、濡れたタオルでしっかりとソファーを拭いていきましょう。目に見えない人の汗やあかは必ず付着しているので叩くように拭くと汚れは取りやすいです。
本革ソファーは水分にめっぽう弱いので、少しでも水分が残っている場合は、乾いたタオルで拭くようにしてください。
色落ちを防ぐ手入れの方法②:レザークリーナーを使う
レザークリーナーには、革製品に対して水分や油分の補給、汚れやカビを落とす、艶出し、キズの保護、柔軟性の追加といった効果をもたらしてくれます。
ただ革の種類によっては、効果がでないクリーナーもあるので、事前に持っているソファーの革の種類を確認しておきましょう。どうしても分からなかった場合は、革製品専門のお店に行って選んでもらいましょう。
お手入れ方法としては、スポンジにレザークリーナーをつけて、しっかり泡立てたあと汚れている部分をそのまま拭けばOKです。
ゴシゴシと強く拭いてしまうと、逆にシミ、色落ちの原因となってしまうので、優しく満遍なく拭いてあげるのがベストです。
色落ちを防ぐ手入れの方法③:革用保護クリームを塗る
レザークリーナーで拭いてあげた時点で、汚れはしっかり落ちているのですが、それではまだ完璧ではありません。
次にやるべきことは革用保護クリームを塗ることです。この保護クリームは革製品の表面を保護して乾燥を防いでくれます。
本革ソファーの乾燥はひび割れの原因にもなりますので、革用保護クリームは必ず塗りましょう。塗るタイミングは、さきほどのレザークリーナーが完全に乾いたときです。
ソファーのレザークリーナーが乾いているのが確認できたら、乾いたタオルなどに保護クリームをつけて全体にすり込んでいってください。
色落ちを防ぐ手入れの方法④:最後には乾拭きする
すり込んだ革用保護クリームが乾いたら基本的な手入れは終わりましたが、最後に柔らかいタオルや布で、ソファーの全体を乾拭きしてください。
乾拭きをすることによって、途中で付着してしまったホコリや、余分な油分を取ることができます。ここでは、これ以上ソファーに余分な油分が染み込まないように、ポンポンと優しく叩くように拭いてください。
手の届かないところや隙間があるのであれば、革製品の手入れでよく用いられる「馬毛ブラシ」を使うといいでしょう。
本革ソファーの色落ちは日々の手入れで防げる!
上記で説明した正しい手入れをすれば、確実にソファーの劣化を防ぐことはできますが、実は定期的に少しの手入れと手間を加えることでも劣化を防ぐことができます!
手入れは頻度が大事
本革ソファーの劣化を防ぐには手入れの頻度が大事です。水分に弱い本革ソファーの手入れは乾拭きだけで十分です。座った人の汗や、油のせいで付着した表面の汚れを取ってあげるだけでも長持ちする要因となります。
ベストは2か月に1度ですが、難しければ4回ある季節の変わり目の時期にすると良いでしょう。
水や汚れがついたらすぐに拭き取る
本革ソファーの弱点の、水や汚れがついたらすぐに拭くようにしましょう。放置していると、放置した水や汚れがシミとなり、変色の原因になります。
直射日光を当てない
直射日光の紫外線は、本革ソファーの色あせの原因となりますので、窓際にはおかないようにするか、カーテンを閉めて直射日光を当てないようにしましょう。
エアコンやストーブの近くにソファーを置かない
革製品は温度変化に弱いので、エアコンやストーブの近くに本革ソファーを置くのはよくありません。
エアコンの風が直接ソファーに当たらないようにして、ストーブとは距離を置くようにしましょう。
まとめ
誰でも手を出せるものではない、高額商品である本革ソファーは大切に扱いたいですよね。
時間経過とともに劣化していくのは仕方のないことですが、ほったらかしにするのはとてももったいないです。
元々寿命は10年ほどと長いですが、手入れを行うことで寿命はそれ以上に持ち、革の味も出てきてより高級感漂うソファーにすることができます。
本革ソファーをお持ちの方はぜひ紹介した手入れの仕方を試してみてください!少しの手間があなたのお部屋のインテリアは良くしてくれるはずですよ!