今回の記事では、どうしたら間接照明の電気代を安くできるのかを、徹底解説しています。
間接照明は、壁や天井に光を反射させて穏やかに部屋を照らしてくれるおしゃれな照明です。しかし、間接照明はずっと付けっぱなしにするものが多いですし、数も直接照明より増えます。
そうなると、「電気代は大丈夫なのかな…一体どれくらいになるんだろう」と心配になりますよね。
間接照明の電気代の節約方法や電気代の計算方法に加え、電気代を節約できる間接照明器具もお伝えしていますので、ぜひ最後までご覧になってください。
間接照明の電気代は?LED電球と白熱電球の比較
まず、間接照明を使うとどれくらいの電気代がかかるのかを、お伝えしていきます。あなたの間接照明に使っている電球を白熱電球などの従来型の電球とLED電球のどちらでしょうか?
実は電球の種類によって、間接照明にかかる電気代は大きく変わってきます。ここで従来の白熱電球とLED電球の比較してみましょう。
種類 | 消費電力 | 1日(8時間)の電気代 | 1ヶ月の電気代 | 1年の電気代 | 1個の値段 | 寿命 |
白熱電球 | 36W | 約7.8円 | 約234円 | 約2,808円 | 約700円 | 1,000時間 |
LED電球 | 6.4W | 約1.4円 | 約42円 | 約504円 | 約1,600円 | 40,000時間 |
- 白熱電球(パナソニック LW100V36W 40W形)とLED電球(パナソニック LDA6L-H-E17/BH/S_3)を元に計算。
- 電気代は、27円/kwhを想定。
- 電球の寿命は、「あかりの日」委員会すまいの照明省エネブックより参照。
間接照明1つに対し、白熱電球を使った場合は1ヶ月234円で、LED電球を使った場合は1ヶ月42円となっていますね。
このように、白熱電球とLED電球を比較してみると、LED電球は6.4Wと消費電力が少なく、そのため1年間の電気代は504円まで安くなっています。あなたの家庭の電気代と比べてどうでしょうか?
なお、ご家庭によって1時間当たりの電気代や電球のワット数が異なるため、一律にこの見出しで紹介した電気代ではありません。あくまで目安です。
より正確に間接照明にかかる電気代を知りたいには、次の見出しで紹介する計算方法をご覧になってください。
1日あたりの電力代の計算方法
この見出しでは、1日あたりの電気代の計算方法を紹介します。計算手順は以下の通りです。
- 電球の消費電力(Wh;ワットアワー)を調べる
- Wh(ワット)を1000で割り、kWh(キロワットアワー)にする
- 契約している1kWhあたりの電力量料金を調べる
①消費電力は、電球の側面に小さな字で印字されています。③電気量料金は、明細書に記載されているのでそこから確認しましょう。電気代の計算方法は以下の通りです。
1日あたりの電気代=kWh×1kWh×1日に使った使用時間(h)
では、実際にLED電球と白熱電球の電気代の計算をやってみましょう。
- 0.0064kWh × 8h × 27円/kWh = 1.3842円(8時間の電気代)
- 0.036kWh × 8h × 27円/kWh = 7.776円(8時間の電気代)
LED電球だと、1日8時間の電気代はたった約1.4円だとわかりますね。一方で、白熱電球は約7.8円です。
パナソニックのこのLED電球を使った場合は、電気代が約1/6まで節約できることがわかりますね。
皆さんも、「このライトにいくら電気代がかかっているんだろう?」と疑問に思ったら、計算してみてください。
間接照明で電気代を節約するならLED電球にすること
ここまで読んでくると、間接照明で電気代を節約するには、LED電球を使った方が節約になることが分かりますよね。
LEDなら1時間あたり0.1円〜0.2円程度なので、従来の電球よりも6倍〜10倍の電気代が節約できます。
ここで、もう一度白熱電球とLED電球を使った場合の電気代を比較してみましょう。
種類 | 消費電力 | 1日(8時間)の電気代 | 1ヶ月の電気代 | 1年の電気代 | 1個の値段 | 寿命 |
白熱電球 | 36W | 約7.8円 | 約234円 | 約2808円 | 約700円 | 1000時間 |
LED電球 | 6.4W | 約1.4円 | 約42円 | 約504円 | 約1,600円 | 40000時間 |
- 白熱電球(パナソニック LW100V36W 40W形)とLED電球(パナソニック LDA6L-H-E17/BH/S_3)を元に計算。
- 電気代は、27円/kwhを想定。
- 電球の寿命は、「あかりの日」委員会すまいの照明省エネブックより参照。
1個あたりの電球の値段は、1,600円と少々高いですが、寿命は白熱電球の40倍の40000時間です。これは、一日10時間つけていても、10年間は取り替えなくても良い寿命の長さとなっています。
初期費用こそ高いですが、長い目で見ればLED電球はコスパが非常に良いことがわかりますね。
LED電球を使えば、1つの電球あたり、1年で電気代2,000〜3,000円安くできるとも言われるので、3個のLED電球を使えば、トータルで6,000〜9,000円の節約ができると言うことになります。
間接照明で電気代を節約するなら電球選びが大切。節約するなら、必ずLED電球を選んで購入しましょう。
間接照明のデメリットを補うためにもLED電球は必須
シーリングライトのように天井から部屋全体を照らす時には、電球は1個でよいです。しかし、間接照明を使うとなれば必要に応じて電球を何個も使わないといけません。
間接照明はおしゃれで、優しい光を空間にもたらします。しかし、その分電球の数は増えますし、増えれば電気代もあがるところが、デメリットでしょう。
そのデメリットをカバーするためにも、消費電力の少ないLED電球にする必要があります。従来の電球に比べ初期費用こそ高いです。
しかし、LED電球の方が電気代は白熱電球に比べ1/6~1/10まで節約可能です(LED電球のスペックによる)。間接照明を使うなら、LED電球を導入することは必須だと言えます。
さらに電気代を節約する方法①こまめに掃除をする
ここからは、間接照明の電気代節約方法2つを紹介していきます。LED電球を導入するだけですでに相当な節約になっています。
しかし、間接照明だからこそ、さらにやっておきたい節約方法をお伝えしていきますので、ぜひ実践してみてください。
間接照明の電気代節約方法1つ目は、こまめに掃除をすることです。電球やカバーのほこりをそのままにしておくと、汚れにより本来の光で照らすことができなくなっていき明るさが低下します。
例えば、1年間手入れをしなければ明るさは約20%以上も低下し、 ダイニングやキッチンなど汚れの付きやすい場所では約40%も低下します。
無駄な電気代を減らす為にも定期的なお手入れをおすすめします。
間接照明でおしゃれな空間づくりをしようと思うと、その数も1個や2個といった少ない数ではなく、だんだん増えてくるはず。
数が多くて面倒かもしれませんが、間接照明をこまめに掃除してお手入れしていきましょう。
お手入れすることで、光の透過性が上がり、電球本来の光が部屋に広がるため、効率よくお部屋に光をもたらしてくれます。
しかも、間接照明はおしゃれな分、複雑な作りになっている物が多いです。お手入れしにくい箇所もありますが、定期的に取り組むようにしましょう。
さらに電気代を節約する方法②人感センサー付きを使う
間接照明の電気代節約方法2つ目は人感センサーつきの照明器具を使うことです。照明器具の種類によっては部屋全体が明るくならないため、照明器具の数が増えてしまいます。
数が増えると、毎回電気を消して歩くのもちょっと億劫ですよね。そんな時は、人の動きを感知して自動で点灯・消灯する「人感センサー」を活用しましょう。
トイレに行ったり、ものを探しに行ったり、その場をちょっと離れた時にも、自動で人がいなくなったことを感知してくれる間接照明は、無駄な電気を消してくれる優れものです。
電気代を節約できる間接照明①充電できるタイプ
ここからは、電気代を節約できるおすすめの間接照明を3つだけ紹介していきますよ。1つ目は、充電できるタイプです。
間接照明は直接照明に比べて数が多くなるものです。勉強用、読書用、作業用などその都度買っていたら、キリがありません。
そんな時は、持ち運びが簡単な充電式の間接照明を使いましょう。前もって充電しておくことで、コンセントに繋がなくても廊下や階段など、どんな場所にも手軽に設置できます。
充電式の間接照明があれば、用途別に買わなくてもいろんな場面で活用できるため、電気代の節約になりますよ。
電気代を節約できる間接照明②自動消灯機能があるタイプ
電気代を節約できるおすすめの間接照明2つ目は、自動消灯機能があるタイプです。間接照明を使う目的の1つに、真っ暗では寝られないけど、少しの光で眠気を誘うことを挙げられます。
朝方になり明るくなるにつれて、間接照明が自動で消灯してくれる機能があれば、必要以上に電気を使わずに済みます。
寝室に間接照明を導入したい時には、光センサーで周囲の光量に反応して自動で消灯してくれるタイプのものを購入しましょう。
電気代を節約できる間接照明③調光機能があるタイプ
電気代を節約できるおすすめの間接照明3つ目は、調光機能があるタイプです。調光機能とは、間接照明の明るさを調節できる便利な機能のことを指します。
数段階に分けて徐々に調節できるタイプや無段階で自由に調節できるタイプなど様々な物があります。
リビングにフロアランプ設置を検討する時には、食事用、映画用、就寝前など場面や時間帯に合わせて、好きな光量に調整できるタイプがおすすめです。
一律同じ光量ではなく、必要に応じて光量を調整することで、無駄な電気を使うことがないため、節約に役立ちます。
【まとめ】間接照明の電気代を安くする方法
今回の記事では、間接照明の電気代を安くしたい方向けに、その方法を詳しくお伝えしました。
間接照明は、優しい光を空間にもたらしおしゃれな部屋にしてくれるモノですが、おしゃれにしようと思うと、その数も増えがち。電気代も当然増えていくでしょう。
今回の記事でお伝えした「LED電球を使う節約方法」を実践することで相当な節約になりますが、さらに電気代を節約できる方法も紹介しましたので、ぜひ取り組んでみてください。