「革製ソファにはダニが発生しないから」とダニ対策をおろそかにしていませんか? あくまでも革はダニが“付きにくい”だけであって、ダニの発生を完全に防いでくれるわけではありません。
ダニが発生してしまうと肌を刺されて痒みが出たり、ダニの糞や死骸によってアレルギー反応が出てしまうこともあります。ダニによる健康被害は子供のいる家庭だと特に心配ですし、衛生面的にも不安ですよね。
そこで今回は、家庭で出来るダニ対策と退治の方法を紹介していきます。既にダニによる被害を感じている方はもちろん、これからソファを使っていこうと考えている方も是非参考にしてみてください。
レザーテックのダニ除去方法を知りたい方は、上記の記事をご確認ください。
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『革製ソファにダニが付かない』は間違い!
本革や合皮などは、基本的にダニの付きにくい素材です。しかし、ソファの溝などの細かい隙間に溜まったゴミやホコリを狙って、革製ソファにもダニが発生、生息してしまうことがあります。
そのため、革製ソファだからとダニ対策をしないでいるとダニに刺されたり、ダニの糞や死骸でのアレルギー反応に苦しむことになるかもしれません。
健康被害だけでなく、ダニが生息していることで衛生面にも悪影響になってしまいます。また、普段からくつろいでいるソファにダニが生息しているかも、と思うとゆっくりくつろげませんよね。
ダニの被害に合わないためにも、安心してソファでくつろぐためにも、革製ソファにもダニ対策は必要でしょう。
革製ソファにダニが発生するのは分かったけれど、具体的にどういった条件からダニが発生するのか気になりますよね。次からは、ダニが発生してしまう原因を具体的にみていきましょう。
革製ソファにダニが発生する原因4つ
ソファにダニが発生してしまう原因は主に4つあり、原因を取り除くことでダニが発生しにくい環境を作ることができます。
- 汗
- 皮脂
- 食べカス
- ホコリ
ダニが発生する原因① 汗
ダニは人間の汗や皮脂を好みます。また、ダニは温かく湿った場所に好んで生息するため、汗によって湿ったソファはダニにとってとても居心地のいい場所と言えるでしょう。
汗のかきやすい夏場などは特に、ソファに熱と湿気がこもってしまうので注意が必要です。ソファに熱がこもらないように定期的に換気したり、付着した汗を拭き取るなどの対策をしましょう。
ダニが発生する原因② 皮脂
髪の毛やフケ、アカなどの人間の皮脂はダニの餌になってしまいます。完全に付着を防ぐことはできないので、溝に入り込んだ皮脂は定期的に掃除して取り除くようにしましょう。
ダニが発生する原因③食べカス
食べ物の油や食べカスもダニの餌になります。ソファの上ではなるべく食べ物を食べないようにすると、食べカスがソファの隙間に入り込むこともなくなります。
どうしてもソファの上で食べ物を食べるときは、食べ終わった後にソファの隙間を掃除して、こぼした食べカスを取り除くようにしましょう。
ダニが発生する原因④ ホコリ
ダニは、湿気を溜めやすく、ゴミが付着しやすいホコリが大好きです。ホコリは放置していると、細かい溝に入り込んで汚れをため込んでしまうため、定期的に掃除して取り除くようにしましょう。
既にダニが発生してしまっている場合は、ダニが発生、生息しにくい環境を作るだけでは駆除することができません。次からは、既に発生したダニを駆除する方法を紹介していきます。
革製ソファのダニを駆除する方法①掃除機
1つ目の方法は、ソファの溝に溜まったゴミやホコリを掃除機で吸い取る方法です。家庭にある掃除機ですぐに実行することができますし、特別な道具も必要ないのでとてもお手軽です。
しかし、こちらの方法で取り除くことが出来るダニはほんの一部でしかありません。なぜなら、ダニの生命力はとても強く、掃除機の吸込み程度では吸い込めないほどしっかりと生地に張り付くことが出来るためです。
あくまでこの方法は緊急的な措置として行い、本格的なダニ退治は次で紹介する2つの方法を使うようにしましょう。
ただ、生きているダニにはあまり効果のないこちらの方法ですが、ダニの糞や死骸にはとても効果があります。特にダニのアレルギー反応に苦しんでいる方は、まずはこちらを試してみるといいでしょう。
革製ソファのダニを駆除する方法②ダニ駆除剤
2つ目の方法は、ダニの駆除剤を使用する方法です。ネットやドラッグストアなどで売られている薬剤を使用し、ソファに潜むダニを一気に駆除していきます。薬品を使うので、即効性があるのが特徴です。
ダニ駆除剤を使った後は掃除機でソファの溝を掃除することで、ダニの死骸も残さず取り除くことが出来ます。
しかし、こちらの方法は薬品を使うため子供、ペットがいる家庭や化学薬品が気になるという方にはあまりおすすめできません。
また、駆除剤によっては革に悪影響を与えてしまう可能性もあります。革の変質、変色の可能性もあるので使う場合は自己責任で使いましょう。まずは、目立たない部分で試してみるのもおすすめです。
避けるべし!ダニの駆除でNGな行動は?
ソファのダニ対策で調べていると、アイロンや天日干しを紹介している記事があります。布製のソファなら手順を守れば問題ありませんが、革製のソファではNGです。
革を高温にさらすと、生地が痛んでしまうので避けるようにしましょう。
また、ファブリーズを使ってダニを駆除しようと考える人もいますが、意味がありません。ファブリーズには除菌効果はあっても、殺虫成分が入っていないからです。
革製ソファのダニを駆除する方法③ダニ取りシート
3つ目の方法は、ソファにダニ取りシートを設置する方法です。ダニ取りシートはダニの発生しやすいクッションの隙間などに設置することで、ダニを誘い出し捕獲して、駆除してくれます。
人体に悪影響を与える薬品が含まれていないので、子供やペットのいる家庭でも安心して使うことができます。
薬品のように即効性はありませんが、置いておくだけで効果が出る上に革の変色を起こす心配もないため、革製ソファのダニを退治する方法として最もおすすめです。
ダニが発生しても駆除できるのは安心ですが、そもそもダニが発生しないように出来たら更に嬉しいですよね。次からは、ダニの発生を予防するための方法を紹介していきます。
革製ソファのダニ対策と予防方法①こまめな掃除
前述したように、ダニはゴミやホコリの溜まっているところに好んで生息します。そのため、定期的に掃除してゴミやホコリを溜めないようにすることでダニにとって居心地のいい環境を作らないようにしましょう。
- 掃除機やブラシで溝のゴミやホコリを取り除く
- 表面を固く絞った布で水拭きする
特に汗のかきやすい夏場などは汗や皮脂が付着しやすいため、こまめに表面を柔らかい布で拭き取るようにしましょう。
こまめに掃除することでダニ対策になるだけでなく、ソファを衛生的な状態に保つこともできます。普段からくつろぐ場所だからこそ、衛生面は特に気にしていきたいですね。
革製ソファのダニ対策と予防方法②換気する
湿気や熱はダニが好む環境を作ってしまいますが、同時にソファにも悪影響を与えてしまいます。特に本革は水分に弱く、湿気や汗が付着したまま放置するとカビが発生する原因にもなってしまいます。
カビが発生してしまうと見栄えが悪くなり、衛生的にも良くありません。しかも、カビもダニの好物なので、ダニが発生してしまう原因にもなります。
冬は特に温もりを逃さないために窓を閉め切りがちですが、ソファのためにも定期的に換気をして湿気を飛ばすようにしましょう。
「熱を溜めないように」とソファに直接冷房の風を当てるのは止めましょう。熱は溜まらないかもしれませんが、逆に革の生地が傷んでしまいます。
革製ソファのダニ対策と予防方法③ダニ予防スプレーを使う
ネットやドラッグストアなどで、ダニ対策のためのスプレーが売られています。
ダニの嫌がる匂いや成分を付着させるスプレーなので、あらかじめ使っておくことで、ダニの発生を抑えることができるでしょう。
ダニ予防スプレーを使うことで、革が変質、変色してしまう可能性があります。
スプレーを初めて使う場合は、まず目立たない部分で革が変質、変色しないのを確認してから全体に使うようにしましょう。
ソファに置いてあるクッションやぬいぐるみもダニの発生源
意外と見落としがちですが、ソファの上にクッションやぬいぐるみを置いている場合、クッションやぬいぐるみもダニの発生源となる可能性があります。
せっかくソファにダニ対策をしていても、クッションやぬいぐるみにダニが発生していたのでは意味がありません。
ソファに置いてあるクッションやぬいぐるみも、定期的に洗濯や天日干しをするなどして清潔な状態を保つようにしましょう。
前述したダニ予防スプレーを使う場合、一緒にクッションやぬいぐるみにもスプレーしておくのもいいでしょう。
まとめ
今回は革製ソファで発生したダニ対策と退治する方法を紹介してきました。
革は基本的にダニを付けにくい素材ではありますが、ダニの発生や生息を完全に防ぐことはできません。ダニにとって住みやすい環境を作らないためにも、定期的な手入れが必要です。
もしも、長いことソファの掃除をしていない場合、既にソファにダニが生息していることもあります。心配に思った方は是非今回紹介したダニ退治の方法を試してみてはいかがでしょうか。