革製のソファはリメイクを施しながら長く使うことで愛着が沸きます。
革製のソファを長く使っていると、傷や汚れ、ひび割れなどが目立ってきませんか?
せっかくカッコいい革製のソファなのに、これじゃあ台無しですよね。ですがリメイクをすれば、味のあるオシャレなソファに生まれ変わらせることができます。
そこで今回は、革製のソファのリメイクについて詳しく紹介します。それぞれの特徴や、方法、注意点について解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
リメイク前に知っておきたい、本革と合成皮革の違い
リメイクをする前に、まずは本革と合成皮革の違いについて知っておきましょう。革の種類によって、リメイクの方法も変わってきます。
本革
その名の通り、本物の動物の革を使用しているので「本革」といいます。
価格が高く、湿気や汚れに弱いため、お手入れも必要になります。その分高級感があり、耐久性も高く10年以上長持ちします。
合成皮革
本革と違い、合成樹脂や塩化ビニルなどで加工したものを「合成皮革」といいます。
価格が手ごろで、湿気や汚れにも強いのでお手入れも簡単です。ただ、高級感はなく、耐久性も低いのがデメリットで、寿命は3年ほどと言われています。
より本格的なものが本革、リーズナブルでお手軽なものが合成樹脂です。
革製ソファをリメイクするメリット、デメリット
革製ソファをリメイクするメリット
長く使うことができる
リメイクをすることで、ソファの寿命をさらに延ばすことができます。
とくに本革のソファは、長年使用することによる経年変化も魅力の1つです。
より長く使用して愛着が沸くと、いっそうソファが良いものとなるでしょう。
傷や汚れが目立たなくなる
ソファを長年使用していると、傷や汚れが気になりだします。とくにお手入れを怠った本革のソファは汚れやすいので、解決したいですよね。
リメイクを行うことで傷や汚れを一掃し、まるで新品のようなキレイさを取り戻せます。
革製ソファをリメイクするデメリット
自分でできることが限られている
本革製のソファは、張り替えが非常に難しくなっています。プロでさえ難しいと感じるほどです。
自分でできる範囲で無理せずリメイクをし、ムリそうなら業者にお願いしましょう。
費用が高くなってしまう可能性がある
本革製のソファを本革に張り替えるとなるとさらに金額が増えてしまう可能性があります。
もしかすると、新しい物を購入したり、今流行の家具のサブスクサービスを利用した方が安く済むかもしれません。
以下の記事で、家具の修理・購入・レンタル(サブスク)について比較していますので、併せてご確認ください!
革製ソファをリメイクする4つの方法
メリットとデメリットを踏まえた上で、リメイクをしたいと思ったらこれから紹介する4つの方法を試してみてください。
ソファの張り替え
ソファ表面の生地を新しく張り替えるリメイク方法です。必要な道具と正しい手順を守れば、合成皮革ソファの張り替えは自分でも行うことができます。
しかし、本革のソファでは、自分での張り替えはできないので、張り替えたいときは業者にお願いしましょう。
ソファカバーをかける・布をかける
張り替えよりも手軽なリメイク法としては、布や市販のソファカバーをかけるリメイクがおすすめです。
雰囲気や手触りを変えたり、これまでの汚れや傷も隠したりすることができるため、「張り替えるのは少し大変そう」という方向けです。
取り外しが簡単なことがメリットな反面、ソファと布がズレやすいことや、本革の天敵である湿気がこもりやすいので、これらの対策は必要になります。
安全ピンやマジックテープ、サスペンダーなどでズレを防止し、こまめに取り外して湿気の対策をするといいでしょう。
クッションを使う
最も手軽にできるリメイクが、クッションを使う方法です。置くだけで雰囲気を変えたり、傷を隠したりできます。
多少の傷や汚れであれば、上にクッションを敷くだけで目立たなくできますし、季節や気分によって色や形を変えていくのも素敵ですね。
補修シート・補修クリームを使う
傷やひび割れ、生地の破れが気になるので補修がしたいという方は以下の2つをおすすめします。
合皮補修シート
補修シートは、ソファの破れた箇所や傷が目立つ箇所を補修するシートで、部分的な応急措置ができる道具です。
キレイな仕上がりとまではいきませんが、目立った傷や破れを隠すには最適です。しかし、あくまで合成皮革用ですので、本革製のソファには使用できません。
補修クリーム
補修クリームは、汚れを落としたり、劣化やひび割れから革を守ってくれます。
革に栄養と柔軟性を与えるので、劣化やヒビ割が気になりだしたら、補修クリームがおすすめです。
合成皮革製ソファの張り替えに必要な道具
本革のソファは自分では張り替えができませんので業者に頼む必要がありますが、合成皮革のソファは張り替えることが可能です。
作業に取り掛かる前に、必要な道具は一式すべて揃えておきましょう。
- 張り替え用の生地
- ラジオペンチ
- ハサミ
- 縫い針
- 糸
- タッカー
ラジオペンチとは?
先端が細くなったペンチで、小さな部品をつかむのに役立ちます。ソファの張り替えの際は、古い生地をはがすときに使います。
家に工具箱があれば、1度確認してみるといいですね。ちょっとしたDIYや家具などの補修の際によく使うので、工具箱を持っている人はその中に入っているかもしれませんよ。
タッカーとは?
別名ホビーホッチキスと言います。文房具のホッチキスの大きいバージョンだと思ってください。ソファの張り替えの際は、生地をソファに固定するために使います。
電動タッカーや手動のタッカーなどがあります。比較的料金は高くなりますが、電動タッカーの方が力を使わず女性でも楽に針を打ち込むことができるので、まだ持っていない人は購入を検討してみてください。
ラジオペンチもタッカーも、ホームセンターや100円ショップなどでも手軽に購入することもできます。
合成皮革製ソファを張り替える手順
必要な道具がそろったところで、張り替えの手順を紹介します。
- ラジオペンチを使って古い生地を剥がす
- 新しい生地を古い生地の大きさに合わせて、ハサミで切る
- タッカーや縫い針を使って、新しい生地をソファ本体に留めていく
- 完成!
ソファによって、タッカーで留める場所や、縫い針で縫う箇所が異なります。既に張られていた古い生地を参考にして作業をすると、キレイな仕上がりになりますよ。
また、所々写真を撮るなどして、張り替え前の状態を残しておくのもおすすめです。それを確認しながら作業を行うことで、迷うことなく進められるでしょう。
革製ソファの張り替えを業者に依頼したときの修理費用
張り替えの方法について一通り説明してきましたが、プロにお任せするとどの程度の費用になるのか気になりませんか?
今回は、いすやソファの修理を行っている「Repairchair」のサイトから、参考までに本革製のソファと合成皮革製のソファの張り替え費用をご紹介します。
ソファの大きさ(本革製) | 修理費用 |
1人掛けソファの総張替 | 80,000~120,000円 |
2人掛けソファの総張替 | 150,000~20,000円 |
3人掛けソファの総張替 | 250,000~300,000円 |
ソファの大きさ(合皮製) | 修理費用 |
1人掛けソファの総張替 | 50,000~80,000円 |
2人掛けソファの総張替 | 100,000~14,000円 |
3人掛けソファの総張替 | 150,000~200,000円 |
(参考:https://psgdra.com/price/)
こちらが(工賃+生地代)の目安になります。ここに送料が別途で15,000~30,000円かかります。
革製のソファは張り替え以外にも、ひび割れや破れなどの生地の補修もしてくれます。自分でやるよりもきれいに仕上げてくれるのでこちらもおすすめです。
革製ソファにカバーや布をかけるリメイクの方法
自分で張り替えることができず、業者に頼むのは経済的に厳しいという方は、カバーや布をかけることをおすすめします。
ソファカバーをかける
ソファカバーのタイプは2種類あります。それぞれのメリット・デメリットを比較したので参考にしてくださいね。
マルチタイプ
留め具などがなく、ソファにかけるだけのタイプです。着脱が簡単ですが、その分ズレやすいのがデメリットです。
フィットタイプ
ソファを丸ごと覆うタイプのカバーです。着脱はしにくいですが、カバーがズレにくいのがポイントです。
名称 | 着脱 | ズレ |
マルチタイプ | 簡単 | ズレやすい |
フィットタイプ | しにくい | ズレにくい |
ソファカバーをかける注意点としては、熱や湿気が溜まりやすく、カビを発生させてしまう可能性があるため、定期的にカバーを外すといいでしょう。とくに本革製のソファは湿気に弱いので注意が必要です。
また、サイズが違うものを購入してしまうミスもありがちなので、サイズの確認を忘れないようにしましょう。
布をかける
ブランケットやタオルケットなどの大きめの布や、家で余っている布を継ぎはぎして大きな布にするなど、家にあるものでリメイクできるのがメリットです。
自由度が高いリメイクで、布もお気に入りのものを選んでも良いですし、裁縫が得意な方は継ぎはぎなどでアレンジをしても面白いかもしれません。
注意点として、ソファと布が非常にズレやすいため、安全ピンやマジックテープ、サスペンダーなどで固定することをおすすめします。
革製ソファに補修シート・補修クリームを使ってリメイクする方法
傷やひび割れ、生地の破れが気になるので補修がしたいという方は以下の2つをおすすめします。
合皮補修シート
使い方は簡単で、補修したい形に切って貼るだけです。傷自体は治らないのであくまで応急措置ですが、お手軽に補修ができるためおすすめです。
しかし、あくまで合成皮革用です。本革製のソファに使用すると、革が傷んでしまうなど、かえって寿命を縮めてしまうため、オススメしません。
補修クリーム
こちらも使い方は簡単で、柔らかい布にクリームをとって、全体に塗り伸ばしながら表面の汚れを拭き取るだけです。
色落ちが気になる方は、カラー補修クリームを使用するといいでしょう。
革製ソファを長く使うために
本革製のソファも合成皮革製のソファも、こまめなお手入れをすることでより長く使うことができます。
ソファが汚れる原因としては、ほこりや汗、食べ物、飲み物などがあげられます。これらを放置しないよう、こまめにタオルで拭いてあげると、長持ちします。
また本革製のソファの場合は湿気にも弱いので、水分をこぼした際や、水拭きなどをしたあとはしっかりと水分をふき取りましょう。
お手入れを怠ると黒ずみや色ハゲ、さらには革が剥がれたズタズタな状態になってしまうこともあるので、ぜひやってみてください。
革製ソファのリメイク まとめ
革製ソファのリメイクについてメリット・デメリットや方法、革製ソファの手入れなどを紹介してきました。
本革製のソファは長く使うことで味が出るため、業者に修理をお願いしてでも長く使うことをおすすめします。
合成皮革製のソファは寿命が短いですが、張り替えや補修シートなど、リメイク方法が豊富なためぜひ今回紹介した内容を参考にしてくださいね。
この記事で紹介したものを参考にして、ぜひ素敵なリメイクを成功させてください。