「ソファをDIYで修理してみたいなぁ」と考えているあなたは、修理に必要な道具について知っていますか?
あらかじめ、修理に必要な道具について詳しく知っておけば、ソファのDIY修理に必要な道具選びは、とっても簡単になりますよ。
この記事では、ソファの張地以外で修理に必要な”5点の道具”について、一つひとつ詳しくご紹介しています。ぜひ、ソファをDIY修理する際の参考にしてくださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://unsplash.com/photos/7ID6oJrmePY)
ソファの素材によっては、DIYで修理できないものがある
素材によっては、DIYで修理できないソファもあります。あなたのソファはどちらに該当するのか、確認してみましょう。
DIY修理ができる素材
あなたのソファが「合皮」もしくは「布」素材の場合は、DIYで修理することができます。
ソファの上から補修用のシートを貼りつけたり、ソファの張地を新しい生地と交換することができるので、合皮か布製のソファをお持ちなら、DIY修理を検討してみるのもいいでしょう。
DIY修理ができない素材
あなたのソファが「本革」素材の場合は、DIYで修理することはできません。本革は、素材自体が高価なため、失敗した時の費用を考えると、自分で挑戦しないほうが無難といえるでしょう。
合皮と本革の見分け方とは?
先ほど、ソファの素材のなかで、「合皮」と「本革」という言葉が出てきましたが、あなたは合皮と本革の違いについて、すぐに説明することができますか?
誤って本革ソファをDIY修理してしまうことがないように、素材の違いと見分け方について、しっかりと確認しておきましょう!
- 【本革】動物の皮からつくられた、天然素材。
- 【合皮】ビニールレザーとも呼ばれ、人工的な素材。
合皮と本革の見分け方は?
合皮と本革を見分けるためには、ソファの座面を指で軽く押してみましょう。
指の周りにシワがたくさん寄るのであれば、合皮ソファの可能性が高いです。
一方、指の周りにシワが寄らず、座面全体が沈むようであれば、本革ソファの可能性が高いでしょう。
あくまでも簡易的な判別方法です。確実にどちらの素材か知りたい場合には、ソファのラベルを見たり、購入店へ確認するといいですよ。
DIY修理は、手間より費用を抑えたい人におすすめ!
あなたがもし、「合皮」もしくは「布」のソファをお持ちの場合、手間より修理費用を抑えたいなら、DIY修理がおすすめです。
ソファをDIY修理する場合の手間は、大きくわけて2種類あります。一つ目は、プロへ修理を依頼する場合と比べて、道具を揃える手間があることです。
2つ目は、ソファの修理作業が大変なことです。例えば、椅子をDIYで修理する場合、比較的気軽に挑戦できますが、ソファは家具のなかでも、かなり大きなサイズとなります。
どれくらい作業に手間がかかるかというと、実際にDIYでソファを張替えた女性が「男手が欲しい」と語っているほど、大変だと感じるようです。
(参考:https://ameblo.jp/borracha-madre/entry-11776565990.html)
ここからは、ソファのDIY修理に必要な道具5点について、一つひとつ詳しくご紹介していきます!
ソファ修理に必要な道具①合皮補修シート
1つ目にご紹介するのは、『合皮補修シート』です。合皮補修シートとは、合皮の裏側に接着面があり、シールのように貼るだけで革の補修ができる道具です。
実際に触ってみると良く分かりますが、シート自体がゴムのように伸びるため、ソファの座面のように、負荷がかかりやすい場所へ貼りつけることもできます。
一方、デメリットとして、ソファの色が茶色・淡い色だと、シートとの色合わせが難しい場合もあります。そのような時は、透明の補修シートを使うと、どんな色のソファにも対応できますよ。
合皮のひび割れ・破れに使う道具です。
ソファ修理に必要な道具②カラー補修クリーム
2つ目にご紹介するのは、『カラー補修クリーム』です。カラー補修クリームは、色が剥げてしまった革製品を補修するために使う道具です。
なかでも、サフィールというメーカーの補修クリームは、革製品を補修するプロもおすすめしています。万が一、クリームが手についても水で流すことができるので、取り扱いは簡単です。
補修クリームは絵の具のように混ぜて色味を調整できるため、合皮補修シートよりも、ソファの色に近づけて補修することができます。
合皮ソファの表面がひび割れた時、上から補修クリームを塗って、ひび割れを目立たなくするために使います。
ソファ修理に必要な道具③タッカー
3つ目にご紹介するのは、『タッカー』です。タッカーは、普段からDIYを行う方でないと、一見馴染みのない道具ですよね。
タッカーの仕組みは文房具のホッチキスと同じです。ソファへ押し当てながらハンドルを引くと、セットした針が押し出されます。
ソファを裏返すと分かりますが、合皮や布地などのソファの張地は、このタッカーと呼ばれる道具を使って、ソファの木のフレームに留められています。
タッカーの価格は、高いものだと2,000円ほどですが、ソファの修理を行う程度であれば、100円ショップで販売しているタッカーでも問題なく使用できます。
合皮・布どちらの場合も、ソファの張替えに必要な道具です。
ソファ修理に必要な道具④ウレタン
4つ目にご紹介するのは、『ウレタン』です。ウレタンは、ソファのクッション材として使われている道具です。
ウレタンには大きくわけて、「チップウレタン」と「ウレタンスポンジ」の2種類があり、ソファのクッション材には、基本的に2つのウレタンを組み合わせて使います。
メリット | デメリット | |
チップウレタン | へたりにくい | 座り心地が硬い |
ウレタンスポンジ | 座り心地がやわらかい | へたりやすい |
チップウレタンは座り心地が硬いため、単独で使うには向いていない素材です。メリットとして、座面がへたりにくいという特徴があります。
一方、ウレタンスポンジは、座り心地がふわふわと柔らかい素材です。デメリットとして、座面がへたりやすいという欠点があります。
「チップウレタン」と「ウレタンスポンジ」は、組み合わせて使うことで、それぞれのデメリットを補うことができるんです。
合皮・布どちらの場合でも、ソファのクッション材として使えます。
ソファ修理に必要な道具⑤ウェービングテープ
5つ目にご紹介するのは、『ウェービングテープ』です。ウェービングテープはソファの裏側にあり、座面のバネの役割があります。
テープには伸縮性のある素材を織り込んでいるため、ゴムのように伸び縮みします。長期間ソファを使っていると、テープが伸び切ってしまったり、ウェービングテープが切れてしまうことが多いようです。
ウェービングテープをソファへ固定するときには、先ほどご紹介した”タッカー”と呼ばれる道具を使います。
ウェービングテープが使われているソファなのか、事前に確認しておきましょう。
修理道具選びに困ったら、無理をせず、プロへ修理を依頼しよう
椅子のDIY修理であれば、修理に必要な道具と材料がセットで販売されています。ですが、ソファをDIYで修理するとなると、全て自分で材料を揃えなければいけません。
必要な道具はソファの状態や素材ごとに異なりますので、あなたのソファの状況に応じて、修理に必要な道具を判断する必要があります。
修理店の方から直接聞いた話によると、自己判断で修理をしたところ、ソファの状態が悪化してしまい、修理店へ持ち込むお客様も多く見かけるとのことです。
そのため、あなたのソファに必要な道具選びが「難しい!」と感じたら、迷わずプロへ修理依頼することをおすすめします。
プロへ修理依頼した場合の、参考費用は?
プロへ修理を依頼した場合の費用は、一体どれくらいになるのか、見当もつかないですよね。
そこで、ソファ専門店『NOYES』のサイトから、参考までに、ソファの修理費用を一部ご紹介します。
修理内容 | 費用 | |
ソファの張替え | 3人掛けソファ(1800㎜〜2000㎜) | 8~16万円程度 |
2人掛けソファ(1400㎜〜1800㎜) | 7~13万円程度 | |
1人掛け(1000㎜くらい) | 6~10万円程度 | |
バネやウエービングベルトなど、消耗品の交換 | 4~8万円程度 | |
クッション材のみの交換 | サイズによって異なる。3人掛けソファで3~6万円程度 |
プロへ修理を依頼した場合、修理費用とは別に、修理店までの送料が必要になります。
また、プロが現物を確認した際に、追加で修理が必要なパーツが見つかることもあります。修理店へ修理の見積もりを行っただけでは、はっきりとした費用が分からないことがほとんどです。
ソファの正確な修理費用は、実際にプロの手に渡ってみないと分かりません。そのため、プロへ修理を依頼する場合、予算を多めに見積もっておいたほうが安心できるでしょう。
まとめ
今回は、ソファのDIY修理ができる素材・修理に必要な道具についてご紹介しました。
DIY修理は、手間よりも費用を抑えたい方におすすめの方法です。ただし、ソファの素材が「合皮」もしくは「布」の場合のみしか、自分で対処することはできません。
「本革」ソファをお持ちの場合は、自分で修理をしようとせず、プロへ修理を依頼するようにしましょう。
また、ソファの状態や使用状況によって、必要な道具は変わってきます。あなたのソファに必要な道具が分からなかったり、DIY修理に自信がなければ、修理店へ依頼をすることも大切ですよ。