革張りのソファを使っていると、次第に汚れが気になってきますよね。あなたは、なんとなくお手入れが難しそうだから、このまま使ってしまおうかな…と、メンテナンスを後回しにしようとしてはいませんか?
市販のメンテナンス用品からどの商品を選べば良いのかは、初めて革張りソファのお手入れに挑戦しようとしている方なら、まず初めに迷ってしまう事かと思います。
そこで、この記事では、革張りソファにおすすめのメンテナンス用品を5種類ご紹介しています。
ソファをメンテナンスする頻度や、お手入れ方法の流れについても紹介していますので、ぜひ、あなたのソファをメンテナンスする際の参考にしてくださいね。
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あなたのソファは「本革」と「合皮」どっちの素材?
購入した革張りソファの素材によっては、もしかすると、メンテナンスを行う必要がないかもしれません。
革張りソファには、大きく分けて「本革」と「合皮」の2種類がありますが、それぞれの素材の違いについて、あなたは知っていますか?
- 【本革】動物の皮からつくられた、天然素材。
- 【合皮】ビニールレザーとも呼ばれ、人工的な素材。
本革ソファの場合、定期的なメンテナンスを行わないと革の表面が乾燥で割れてしまったり、水分を吸収すると革が変色したり、縮んでしまう原因となります。
一方、合皮ソファの場合、メンテナンスはクリーナーで汚れを取ったり、水拭きをする程度で問題ないでしょう。
なぜなら、合皮は製造された時点から劣化が始まっているため、革の劣化を防ぐことは絶対にできないからです。
ソファは購入後すぐに、革のメンテナンスが必要!
ソファのメンテナンスといえば、「しばらく使って、汚れが目立ってきた頃に始めればいいかな?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、ソファのメンテナンスは、汚れてきて初めて行うのではなく、ソファを購入した後すぐ、使い始める前にメンテナンスが必要なんです。
あらかじめ、ソファのメンテナンスを行っていれば、革へ汚れがつきにくくなる効果があります。汚れがつきにくい分、その後のお手入れもラクになりますよ。
また、購入店で在庫として置かれていたソファなら、その間に革が乾燥している場合もあります。どちらにしても、ソファの使用前にメンテナンスをしていれば、安心してソファを使うことができますね。
革張りソファをメンテナンスする流れ
本革の加工方法や、メンテナンスキットの内容によってはお手入れ方法が異なりますが、基本的には以下のような流れで革張りソファのメンテナンスを行います。
- 【プレチェックをする】ソファの目立たない場所で、試しにメンテナンス剤を使います。クリーナーや保湿剤が乾いても革の色が元に戻らないようなら、そのメンテナンス材はソファに適さない可能性があります。
- 【ソファを乾拭き・掃除機をかける】革のお手入れをする前には、ソファについている大きなゴミ、ホコリや食べかす等を落としてあげましょう。
- 【クリーナーで汚れを落とす】メンテナンスの最後には、革を保湿する必要があります。革の保湿をする前に、必ず汚れ落とし用のクリーナーを使いましょう。
- 【保護剤を塗る】最後に、革に栄養分を与え、汚れを防ぐための保護剤を塗り、メンテナンス完了です。
意外にも、革張りソファのメンテナンス方法はシンプルなんですね。素敵なソファを購入したら、革のお手入れまで楽しみましょう!
次の項目では、革張りソファをメンテナンスする頻度についてご紹介します。
メンテナンスの頻度はどれくらい?お手入れは毎日必要?
メンテナンスの流れが分かったら、革張りソファのお手入れの頻度についても知りたいですよね。
メンテナンスの頻度は、タイミング別に大きく分けて3種類あります。それぞれのメンテナンス方法を確認してみましょう。
1.普段は数日に一度、革の乾拭きをしよう
ソファに付いたホコリや食べかすは、空気中の水分を含んで、カビの原因となります。普段のお手入れ方法として、ソファの革を軽く乾拭きするようにしましょう。
綿100%の柔らかい布を使うことがポイントです。毎日行う必要はありませんので、ソファへ座ったついでに、掃除をするといいですよ。
2.汚れが気になったときのメンテナンス
革表面にひどい汚れが付いてしまったときは、専用のクリーナーを使って汚れを落としてあげましょう。
クリーナーを使う前にも乾拭きをしてソファのゴミを落とすことで、革へのダメージを最小限にすることができます。
3.シーズンごとに、本格的なメンテナンスを!
革張りのソファは、湿度や温度の変化に弱い素材です。そのため、季節の変わり目である、春夏秋冬の4シーズンごとに本格的なメンテナンスを行うことがおすすめです。
本格的なメンテナンスであれば、先ほどご紹介した4STEPに沿って、革の保湿と汚れ落としを行います。
ソファ全体をお手入れするため、少し大変な作業になりますが、愛情を込めてあげれば、あなたのソファはきっと長持ちしてくれますよ。
ここからは、革張りソファにおすすめのメンテナンス用品を5種類ご紹介します!
革張りソファのメンテナンス用品①ACTUS
インテリアショップのACTUS(アクタス)からは、『レザークリーナー&プロテクター キットS』をご紹介します。
革に負担が少ない、水性タイプのメンテナンスキットです。ほとんど全ての革に使用できます。100ml入りのSサイズと、150ml入りのMサイズの、2種類取り扱いがあります。
- レザークリーナー 100ml ×1本
- レザープロテクター 100ml ×1本
- 専用クロス ×1枚
- 専用スポンジ ×1コ
- 革のホコリやゴミを布やブラシで取り除く
- クリーナーを使って、汚れを落とす
- 柔らかい布で汚れを拭きとり、表面を乾かす
- プロテクターを何度も重ね塗りして、表面に保護膜をつくる
ヌバック・スウェード素材には使用できません。
革張りソファのメンテナンス用品②大塚家具
日本の大手家具メーカー、大塚家具からは、『オリジナルレザーケアキット3』をご紹介します。
こちらは、イタリア製のメンテナンスキットです。泡で汚れを浮かすタイプのクリーナー・通気性の高い保護膜をつくる保護剤がセットになっています。
- レザークリーナー×1本
- 保護剤×1本
- スポンジ×2個
- 専用クロス×2個
- あらかじめ乾拭きをして、革表面のホコリを除去する
- クリーナーをスポンジにとり、泡立てる
- 泡で汚れを浮かせ、汚れが乾く前に布でふきとる
- 保護剤をソファへ多めに塗り、よく乾燥させる
本革専用のクリーナーです。
革張りソファのメンテナンス用品③ラナパー
ドイツでナチュラルなメンテナンス用品を扱う、ラナパーからは、『革のお手入れキット』をご紹介します。
天然成分を原料としているため、小さなお子様やペットがいる家庭でも安心して使用できます。こちらは、お試しサイズのキットなので、容量が大きいサイズは個別に購入することが可能です。
- レザートリートメント 30ml
- レザークリーナー 100ml
- ミニスポンジ×2個 (長・短)
- マイクロファイバークロス 20cm×20cm
- スポンジや布にクリーナーをとり、革表面の汚れを拭きとる
- 水を絞った柔らかい布で、表面に残ったクリーナーを拭きとり、乾燥させる
- トリートメントをスポンジにとり、全体に薄く塗り広げる
ヌメ革や、スウェード・ヌバック等の起毛革には使用できません。
革張りソファのメンテナンス用品④ユニタスファーイースト
革製品のメンテナンス用品を取り扱っている、ユニタスファーイーストからは、『レザーケアキット』をご紹介します。
こちらは、ソファの皮脂汚れや、ジュースやお茶をこぼした水染みの汚れなど、日常生活の汚れに適したメンテナンスキットです。水分・油分の浸透を抑える、保護クリームも付属されています。
- レザーソフトクリーナー 150ml
- プロテクションレザークリーム 150ml
- スポンジ
- タッチアップクロス
- 取扱説明書
- 掃除機でホコリやチリを取り除く
- スポンジにクリーナーをとり、泡立てる
- 円を描くように洗う
- 柔らかい布で汚れをとり、自然乾燥させる
- 布にクリームをつけ、全体に均一に塗る
- 30分間自然乾燥させる
スエード、ヌバックのような起毛素材には使用できません。
革張りソファのメンテナンス用品⑤ユニタスファーイースト
ユニタスファーイーストから2つ目にご紹介するのは、『ヌバッククリーニングキット』です。
ヌバック・スウェード素材は、メンテナンス用品では使えない素材としてよく表記されていますが、もしも、起毛素材のソファをお持ちなら、ヌバッククリーニングキットが使用できます。
こちらのメンテナンスキットには、汚れ落としのクリーナーと、毛並みを整えるのに便利なクロス(布)がついています。普段から、ソファを乾拭きするための布としても使えるため、とても便利なキットです。
- ヌバッククリーナー 150ml
- ヌバッククリーニングクロス × 2
- スポンジ × 1
- 取扱説明書
- クリーナーをスポンジにとり、泡立てる
- 汚れた場所を円を描くようにして洗い、浮かびあがった汚れは布でふきとる
- 直射日光の当たらない場所で、自然乾燥させる
- 付属のクロスをスポンジに巻きつけ、革の表面をブラッシングする
革張りソファのメンテナンス方法は、プロへ相談しよう
もしも、あなたがお持ちのソファにとって最適なメンテナンス用品が分からなければ、ソファを購入した店舗へ相談すると確実です。
誤ったメンテナンス用品を使ってしまうと、ソファの革を長持ちさせるどころか、革を劣化させたり、変色させる原因になってしまいます。
アンティークソファや、譲り受けたソファのように、購入した店舗が分からなければ、お近くのソファ修理専門店へ相談してみましょう。
特に、思い入れのあるソファや、貴重なヴィンテージのソファなら、メンテナンス用品選びで自己判断をしないようにしましょう。迷ったときは、革のプロから直接アドバイスをもらうと安心ですよ。