革張りソファのメンテナンスに使う、保湿クリーム。初めて革のお手入れに挑戦する方なら、革用クリームにがどんな種類があるのか、全く想像がつきませんよね。
実は、ソファの革用クリームは、購入後すぐに必要なものなんです。使い始めの時点で保湿クリームを使うことで、ソファにはたくさんのメリットがあるんですよ。
この記事では、ソファのお手入れに必要な知識や、おすすめの保湿クリームを5種類ご紹介しています。あなたの大切な革張りソファを長持ちさせるためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
(トップ画像出典:https://unsplash.com/photos/RNOJMHP1TIg)
まずはソファの購入後、すぐにクリームで保湿をしよう!
ソファの保湿クリームは、ソファを購入後、しばらく経ってから使えばいいかな?と、あなたは思っていませんか?
保湿クリームの正しい使い方は、”ソファの購入後、すぐにクリームを使う”ことなんです。その理由は、使用前に革を保湿することで、これから付着する汚れが付きにくくなるから。
購入した店舗で、しばらく在庫として置かれていたソファなら、その間に革が乾燥している可能性もあります。
そのため、「まずは、購入後にすぐクリームで保湿する!」ということを、しっかりと頭に入れておきましょう。
あなたのソファは本革?それとも合皮?
ところで、あなたが購入したソファは、合皮でしょうか、それとも、本革でしょうか。
同じ革でも、本革と合皮とで、それぞれ革のお手入れ方法は異なります。
お手入れ方法を解説する前に、まずは、本革と合皮の違いについて、簡単にご紹介しますね。
- 【本革】動物の皮からつくられた、天然の素材。
- 【合皮】ビニールレザーとも呼ばれ、人工的につくられた素材。
本革ソファは上手くお手入れをすれば、一生モノにもなる素材です。あなたが本革ソファをお持ちの場合は、定期的にお手入れをしてあげないと、革の表面がボロボロと割れてしまいます。
一方、あなたが合皮ソファをお持ちの場合は、クリーナーで汚れを落とす程度で十分です。クリームで革の保湿をする必要はありません。
なぜかというと、合皮には必ず寿命があり、いくら手入れをしても、革の劣化を防ぐことはできないからです。
ここからは、保湿が必要な本革ソファが、どのように劣化していくのか、詳しく解説していきます。
革をお手入れしなかった場合、ソファはどうなるの?
一生モノにもなる本革ソファは、定期的な革のお手入れが重要です。革の保湿をしなかった場合、ソファにどのようなダメージが生じてしまうのか、あなたは知っていましたか?
1.ひび割れが起きる
最もやっかいな劣化の一つが、本革のひび割れです。本革ソファがひび割れてしまうと自分では補修することができないため、ソファを新しい革に張替える必要があります。
本革自体が高価な素材のため、張替え費用も莫大な金額になります。手間と費用面で、後々大変になることでしょう。
2.汚れが付きやすくなる
お手入れをしないまま、乾燥した状態で本革のソファを使っていると、皮脂や汗、水分などが革の表面に付着しやすくなります。皮脂が蓄積すると、表面が黒ずみますし、水分によって革が硬くなることもあります。
お手入れの際に使う保湿クリームには、汚れを付きにくくする役割があります。ソファを美しい状態で長持ちさせたいなら、必ず保湿クリームまで使うようにしましょう。
クリームでソファを保湿する前には、必ず「クリーナー」を使おう
本革をお手入れする大切さが分かったからといって、すぐに保湿クリームをソファに付けるのは、ちょっと待ってくださいね。
本革は、人間の肌と同じように、まずは洗顔をして汚れを落とし、それから保湿をしていくことが大切です。汚れを落とさないまま保湿クリームを塗っても、革は栄養分を吸収できません。
そのため、保湿クリームを購入するときには、同時に本革用のクリーナーも揃えてから、ソファのお手入れをしてあげましょう。
ここからは、おすすめの保湿クリームを5種類ご紹介していきます。
おすすめのソファ用革クリーム①ユニタスファーイースト
革製品のメンテナンス用品を取り扱っている、ユニタスファーイーストからは、『レザープロテクションクリーム 150ml』をご紹介します。
レザープロテクションクリームは、水性のクリームです。革に油分と水分を与え、水や皮脂を弾いてくれます。ヌバック(起毛した革)以外の全ての革製品に使えます。
- レザープロテクションクリームを柔らかい布につけて、ソファを優しく拭きあげます。
- 総革張りのソファーで、1回の使用量は50ml程度です。
ヌバック・爬虫類の革には使用できません。
おすすめのソファ用革クリーム②ユニタスファーイースト
ユニタスファーイーストから2つ目にご紹介するのは、『ステイブライト』という商品です。
ステイブライトは、白や水色のように、淡い色の革をメンテナンスするためのセットです。
付属品には3種類のケア用品がありますが、その中の1つ「レザーバリア」は、クリーナーで綺麗になったソファへ使います。ソファへの色移りを防ぐために必要なクリームです。
- 事前にクリーナーでソファを綺麗にしておきます
- レザーバリアを布にとり、ソファへ均一に塗ります
- 完全に乾いたら何度か重ね塗りをして、ソファに保護膜をつくる
おすすめのソファ用革クリーム③ラナパー
ドイツでナチュラルなメンテナンス用品を扱うRenapur(ラナパー)からは、『レザートリートメント』をご紹介します。
こちらは、蜜蝋・ホホバ油を配合した、天然素材の保湿クリームです。革に必要な油分を補ってくれます。ワックス成分には防水効果もあるため、革張りソファに撥水スプレーを使う必要はありません。
- 専用スポンジにレザートリートメントを少量とり、薄く均等になじませる
- 多いワックスを布で拭き取る
- トリートメントが染みこんで、表面にツヤが出る
ヌメ革・スウェード・ヌバックなど、起毛素材には使えません。革の加工方法によっては、適さない場合もあります。
おすすめのソファ用革クリーム④エム・モウブレイ
シューケア用品のトップブランドである、M.MOWBRAY(エム・モウブレイ)からは、『デリケートクリーム』をご紹介します。
ツヤ出し成分である、ロウを少なめに配合しており、ツヤを抑えた仕上がりになります。また、油分も抑えているため、デリケートな革でもシミになりにくい保湿クリームです。靴だけでなく、ソファにも使用できます。
- (公式サイトに掲載なし)
スムースレザー(表革)製品・オーストリッチ・ヌメ革・カーフ製品以外には使用できません。
おすすめのソファ用革クリーム⑤大塚家具
日本の大手家具メーカー、大塚家具からは、『オリジナルレザーケアキット3』をご紹介します。
こちらは、クリーナーと保湿剤のセット品です。保湿剤には、革に栄養分を与える役割と、ソファを汚れから守る保護膜をつくる役割があります。
- あらかじめ、付属のクリーナーでソファを綺麗にしておく
- 保護剤を布にとり、ソファへなじませる
自宅のソファに使えるか分からない時は、購入店へ相談しよう
本革用の保湿クリームやメンテナンス用品を購入したら、プレテストといって、必ず目立たない部分で試すようにしましょう。
いきなりソファの目立つ部分へクリームを塗ってしまうと、革が変色してしまい、色が元に戻らなくなることもあります。
また、メンテナンス用品選びに自信がない時には、ソファを購入した店舗へ相談することが最も確実な方法です。
愛着のあるソファをお持ちの場合は、自己判断で解決しようとしないようにしましょう。少し面倒かもしれませんが、時には、革のプロから直接アドバイスをもらうことも必要ですよ。