快眠グッズとして人気を集める「アロマオイル」。心地よい香りが自律神経のバランスを整え、ぐっすり眠れる状態へと導いてくれます。
そんなアロマオイルに興味があるあなたは、「本当にアロマだけで眠れるようになるの?」と気になっているのではないでしょうか。
そこで今回は、アロマオイルと睡眠の関係について詳しく解説します。さらに快眠を誘うおすすめな香りを6種類、そしてアロマオイルの効果的な使い方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
眠りを妨げる要因は「自律神経の乱れ」
「疲れているのに眠れない」「夜中に何度も目覚める」といった不眠の症状が見られる場合、自律神経が乱れている可能性があります。
自律神経とは、呼吸や体温調節など体の機能をコントロールする神経のことです。2種類の神経で構成されており、日中や活動時は「交感神経」、夜間やリラックス中は「副交感神経」が優位になります。
しかし、ストレスや不規則な生活が原因で自律神経のバランスが乱れると、交感神経が優位(興奮状態)になって不眠を引き起こしてしまうのです。
そこで活躍してくれるのがアロマオイル。次の章では、アロマオイルと睡眠の関係について詳しく解説します。
よく眠れる理由とは?アロマオイルと睡眠の関係
アロマオイルと睡眠は密接な関係にあり、心地よい香りを嗅ぐことで睡眠の質が上がると言われています。
なぜアロマオイルを使うことで、人はよく眠れるようになるのでしょうか。その理由として以下の3つが挙げられます。
- 呼吸が深くなるから
- 精神的に落ち着くから
- 香りが本能を刺激するから
呼吸が深くなるから
空気中にアロマオイルの香りが漂うと、匂いがしないときと比べて呼吸が深くなります。
深呼吸をすることで副交感神経が優位(リラックス状態)になるため、快眠が期待できるという訳です。
精神的に落ち着くから
アロマオイルの芳香成分は、電気信号へと変化して脳の「視床下部」や「大脳辺縁系」などに伝達されます。
その結果、自律神経やホルモンのバランスが整い、精神的に落ち着くことから快眠に繋がりやすくなるのです。
香りが本能を刺激するから
睡眠は「本能」による欲求ですが、アロマオイルの香りはこの本能を刺激します。
簡潔に説明すると、心地よい香りを嗅ぐことで睡眠欲が強くなるため、不眠に悩まされている方にとってアロマオイルは強い味方となってくれるでしょう。
睡眠の悩みによりおすすめな香りが変わる
アロマオイルは、香りによって得られる効果が変わるため、自身の睡眠の悩みに合わせて選ぶことが大切です。
本記事では、3パターンに分けておすすめの香りを計6種類ご紹介しますので、ぜひアロマオイル選びの参考にしてみてください。
頭が冴えていて眠れない
頭が冴えていて眠れない方には、鎮静作用のある「ラベンダー」や「スイートマジョラム」などの香りがおすすめ。
特にラベンダーは「快眠に効果的な香り」として広く知られており、フローラル系の上品な香りが女性に人気です。
不規則な生活で寝つきが悪い
不規則な生活で寝つきが悪い方には、心身のバランスを整えてくれる「ゼラニウム」や「ベルガモット」などの香りがピッタリ。
生活習慣の乱れや不眠はストレスが要因であることが多いため、緊張を和らげてくれる「スイートオレンジ」や「ネロリ」といった香りもおすすめです。
ぐっすり眠れない
ぐっすり眠れない方は、爽やかで癒やし効果がある「クロモジ」や「ヒノキ」などの香りを取り入れてみると良いでしょう。
特にクロモジには「リナロール」という芳香成分が含まれており、科学的に安眠をもたらす効能が確認されているので非常におすすめです。
ヒノキの香りに関しても、森林浴を彷彿させる爽快感と高いリラックス効果から快眠が期待できます。
好きな香り=よく眠れる香りではない
快眠のためにアロマオイルを使用する場合、「好きな香り=よく眠れる香り」ではないことを頭に入れておきましょう。
前述したように、アロマオイルには様々な種類があり、香りによって期待できる効果は異なります。自分好みの香りであっても、睡眠に効果的なものでなければ、今置かれている状況を改善するのは難しいでしょう。
なお、快眠を目的とする場合、落ち着きのあるフローラル系や深呼吸したくなるようなウッディ系など「リラックス状態」になりやすい香りがおすすめです。
反対に、清涼感の強い香りや美味しそうな匂いは眠気を覚ましてしまうため、睡眠の質を高めるのには向いていません。
同じ香りでもよく眠れるものと眠れないものがある
ここまでの内容を見てわかるように、アロマオイルには睡眠に効果的なものとそうでないものがあります。
さらに同じ名前の香りでも、種類によって効果が変わる場合もあるので注意が必要です。商品説明やお店の方のアドバイスを参考にすれば、よく眠れるものと眠れないものを見分けられるでしょう。
また、アロマオイルの中には様々な香りがブレンドされているものもあります。睡眠に良いとされる香りが含まれていても、調合後の香りによっては効果が薄れてしまうので、内容をよく確認してから購入しましょう。
アロマオイルのおすすめな使い方
睡眠の質を高めるためにアロマオイルを使うとなると、香りの種類はもちろん、使い方についても気になるでしょう。
最後に、睡眠効果を高めるアロマオイルのおすすめな使い方をご紹介します。本記事で紹介する方法は以下の3つです。
- 音が静かなアロマディフューザー
- アロマストーン
- アロマスプレー
どの方法でもアロマオイルの香りを堪能できますので、自分の好みに合わせて選んでいただければOKです。
それでは、紹介した3つの方法について詳しく見ていきましょう。
音が静かなアロマディフューザー
最もベーシックと言えるのが、音が静かな「アロマディフューザー」を使う方法です。
アロマデュフューザーを使えば、心地よい香りを広範囲かつ効率的に拡散できます。
本記事では、おすすめのアロマデュフューザーを3つご紹介しますので、まだお持ちでない方は参考にしてみてください。
アロミック・フィット
おすすめ商品1つ目は、コードレスタイプのアロマディフューザー『アロミック・フィット』です。
どこにでも持ち運びできる上、シンプルかつコンパクトなデザインがあらゆるインテリアにフィットします。
小さな吐息と同じくらい動作音がとても静かなため、寝室でも安心して利用できます。
- 商品名:アロミック・フィット
- ブランド名:AROMIC
- 素材:炭酸カルシウム51%以上+PP
- サイズ:71.5mm × 84.5mm × 98mm(横×縦×高さ)
- 価格:3,990円
- 商品URL:公式HP
ウッドアロマミスト ナチュラルウッド
おすすめ商品2つ目は、超音波式のアロマディフューザー『ウッドアロマミスト ナチュラルウッド』です。
天然木を使ったおしゃれなボディーが特徴で、間接照明タイプであることから寝室のインテリアランプとしても活躍してくれます。
静音性があり、香りの拡散スピードが早いので使い勝手は抜群です。ただし、電源ボタンを押す際の音が大きいため、使用するタイミングには注意してください。
- 商品名:ウッドアロマミスト ナチュラルウッド
- ブランド名:BRUNO
- 素材:天然木 / PP
- サイズ:90mm × 90mm × 140mm(横×縦×高さ)
- 価格:7,150円
- 商品URL:公式HP
ENERG e’s Nature
おすすめ商品3つ目は、送風式のアロマディフューザー『ENERG(エナジー)e’s Nature』です。
主な特長は、水を使わずに香りを拡散できるところ。アロマ本来の香りを楽しめられ、雑菌繁殖の心配や水を補充する手間がいらないのも魅力です。
また、本製品はユーザーの声をもとに改良が行われ、稼働音が最小限に抑えられています。10分・30分・60分のタイマーが設定できるため、寝落ちしても安心です。
- 商品名:ENERG e’s Nature
- ブランド名:ENERG
- 素材:PP / ABS / 天然ウッド
- サイズ:68mm × 68mm × 125mm(横×縦×高さ)
- 価格:4,298円
- 商品URL:公式HP
アロマストーン
アロマディフューザーの稼働音やランプの明るさが気になってしまう方は、「アロマストーン」を使うのがおすすめです。
拡散力は劣りますが、アロマストーンにオイルを数滴垂らし、ベッドサイドに置くだけでも十分な効果を得られます。
「初めて使う」という方には、無印良品の『アロマストーン』がおすすめ。皿付きの置き型タイプで使いやすく、無駄のないシンプルなデザインのため、男女問わず人気があります。
また、ストーンの中央部分がややへこんでおり、香りが均等に広がりやすくなっているのもポイント。990円とリーズナブルなので、誰でも気軽にお試しできます。
- 商品名:アロマストーン
- ブランド名:無印良品
- 素材:石材
- サイズ:ストーン約直径65mm × 30mm トレー約直径63mm × 5mm
- 価格:990円
- 商品URL:公式HP
アロマスプレー
睡眠時にアロマオイルを使う場合、心地よく感じられる濃度にすることが大切です。
「アロマディフューザーだど香りが強い」と感じる方は、空間にふわりと広がる「アロマスプレー」を使うと良いでしょう。
なお、アロマスプレーは市販されていますが、材料さえあれば誰でも簡単に作れます。必要なものと作業手順は以下の通りです。
- スプレーボトル:容量50ml
- 精製水:40ml
- 無水エタノール:10ml
- アロマオイル:10〜20滴程度
- スプレーボトルに無水エタノールとアロマオイルを入れる
- 軽く振って馴染ませる(香りを確認しながら量を調節する)
- 精製水を加え、よく振って馴染ませれば完成
ちなみに、「ラベンダー+ベルガモット」のように好みの香りを組み合わせてもOKです。
ただし、眠りを妨げる香りをブレンドしたり、濃度を濃くしすぎたりしないよう注意しましょう。
まとめ:アロマオイルでよく眠れる環境を整えよう
今回は、アロマオイルと睡眠の関係について解説しました。改めてアロマオイルのポイントを簡単にまとめてみます。
- 自律神経や本能を刺激して快眠へと導いてくれる
- 睡眠の悩みによっておすすめの香りが変わる
- 好きな香りがよく眠れる香りとは限らない
- 自分に合った使用方法でより睡眠効果が期待できる
アロマオイルの香りには「自律神経のバランスを整える」「睡眠欲を強くする」といった効果があるため、快眠に繋がりやすくなります。
「疲れているのに眠れない」「夜に何度も目が覚める」という方は、ぜひ1度アロマオイルを試してみると良いでしょう。