多くの家で使われている「白色」の壁紙。しかし、真っ白な壁はメリットが多い反面、いくつかのデメリットもあるので注意が必要です。
そこで今回は、真っ白な壁紙を使うメリット・デメリットを、それぞれ3つずつ解説していきます。この記事を読んでもらえれば、本当に部屋の壁面を白くすべきかどうかを判断できるでしょう。
また、白色系の壁紙を検討している方に向けて、真っ白以外のおすすめカラーも紹介します。ぜひそちらも参考にしてもらいながら、自分好みの空間をつくり上げていきましょう。
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真っ白な壁にすることで得られる3つのメリット
部屋の壁に「白色」がよく使われるのは、空間づくりにおいて様々なメリットがあるからです。
では、実際に真っ白な壁紙を使うことで、どのようなメリットを得られるのでしょうか。特筆すべきメリットとして、以下の3つのポイントが挙げられます。
- 清潔で明るい空間になる
- 部屋が広く見える
- 家具の色選びに困らない
真っ白な壁紙を使うと、清潔さや空間の広がりを感じられるので、よりすっきりとした部屋を演出できます。
また、白色はあらゆる色と合わせられるため、インテリアの色選びで困ることもありません。
次の章からは、3つのメリットについて詳しく解説していくので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
真っ白な壁紙のメリット①清潔で明るい空間になる
真っ白な壁紙には、清潔感のある空間を演出できるメリットがあります。白色は、無彩色で明度が高いことから清潔感を出しやすく、実際に医療関係の職場や洋服などにも使われることが多いです。
白色の壁をした部屋からは、よりクリーンな印象を受けるため、多くの方から好感を持たれやすいです。数ある色の中でも“すっきりとした印象”を与えやすいのは、真っ白な壁紙の大きなメリットでしょう。
また、明るいイメージを表現できるのも白色の魅力です。真っ白な壁紙は、自然光や照明光をよく反射するので、明るい空間を演出するのに最適と言えます。
ですので、「清潔感のある明るい部屋をつくりたい」と考えている方は、真っ白な壁紙を検討してみることをおすすめします。
真っ白な壁紙のメリット②部屋が広く見える
膨張色に分類される白色は、実際よりも物体が大きく見えたり、空間が広く感じたりする効果があります。そのため、真っ白な壁紙を使えば、実際よりも部屋を広く見せることができるのです。
少しでも空間を広く感じられれば、部屋で過ごす時間がより快適になります。開放感のある部屋を求めるのなら、真っ白な壁紙を検討してみると良いでしょう。
ちなみに、トーンの暗い黒色などは「収縮色」に当てはまり、実際よりも物体が小さく見える効果があります。収縮色の壁紙は、引き締まった印象を与えてくれますが、部屋が狭く感じるので注意が必要です。
真っ白な壁紙のメリット③家具の色選びに困らない
混じり気のない白色は、あらゆる色にも合わせられる特徴があります。そのため、真っ白な壁紙を使えば、色を気にせずに家具や小物を選ぶことが可能です。
もしインテリアの好みが変わったり、部屋の模様替えをしたりするときも、真っ白な壁なら融通が利きます。インテリアのコーディネートに困らないのは、白色特有のメリットと言えるでしょう。
「家具や小物を取り替えることが多い」「季節に合わせて模様替えをしたい」という方は、何色にも合わせやすい真っ白な壁紙がおすすめです。
知っておきたい真っ白な壁紙の3つのデメリット
真っ白な壁紙には、たくさんのメリットがある反面、いくつかデメリットもあるので注意が必要です。
特に知っておくべきデメリットとして、以下の3つのポイントが挙げられます。
- まぶしく感じやすい
- 汚れが目立ちやすい
- 無機質で落ち着かない
真っ白な壁紙を使うと、思ったよりもまぶしく感じたり、汚れが目立ったりすることから、快適性を損ねてしまう可能性があります。
また、人によっては無機質な印象を受けてしまい、気持ちが落ち着かなくなるケースもあります。
次の章からは、3つのデメリットについて詳しく解説していくので、しっかり頭に入れておきましょう。
真っ白な壁紙のデメリット①まぶしく感じやすい
前述したように、真っ白な壁紙は“明るい空間を演出できる”メリットがあります。しかし、白色は光の反射率が高いため、人によってはまぶしさを感じることもあるようです。
特に日当たりや照明の光が強いと、目がチカチカするほどまぶしさを感じる場合があります。部屋がまぶしく感じると、目が疲れやすくなる原因になるので注意が必要です。
尚、明るさの感じ方は個人によって異なります。もしまぶしさを感じそうな方は、遮光カーテンや明るさを調整できる照明を使って、室内の照度を抑えるように工夫しましょう。
真っ白な壁紙のデメリット②汚れが目立ちやすい
容易に想像できるかと思いますが、白色はトーンが暗い色よりも汚れが目立ちやすいです。そのため、真っ白な壁紙を使うことで、今までよりも壁の汚れが気になってしまうかもしれません。
特に白色の壁紙は、料理の油煙などが原因で生じる“黄ばみ”が目立ちます。自分で黄ばみを落とすのは大変なので、定期的に部屋の換気をしたり、こまめに掃除をしたりして綺麗な状態を保つことが大切です。
どんな色の壁紙でもそれなりの汚れは付きますが、「なるべく汚れを目立たせたくない」という方は、白色以外の壁紙も検討してみると良いでしょう。
真っ白な壁紙のデメリット③無機質で落ち着かない
真っ白な壁紙は「清潔感を出せる」「家具の色選びに困らない」ということから、好まれる方も多いです。しかし、人によっては無機質な印象を受けてしまい、気持ちが落ち着かなくなる場合があります。
無機質な印象がある物からは“温かさ”を感じにくいため、どうしてもネガティブなイメージを受けやすいです。そのため、真っ白な壁から無機質な印象を受けてしまうと、気持ちが下がりやすくなります。
また、壁を真っ白にして白色の割合が増えることで、「絶対に汚してはいけない」という不安に駆られる方もいるようです。
色に対するイメージは人ぞれぞれなので、もし真っ白な壁紙を使っているお店や友人の家があれば、1度お邪魔して印象を確かめてみると良いでしょう。
白色系ならオフホワイトやベージュもおすすめ!
ここまで“真っ白な壁紙”の特徴について解説してきました。記事を読み進めていく中で「真っ白な壁紙を考えてたけど、デメリットが少し気になるな…」と感じた方もいるでしょう。
そのような方は「オフホワイト」や「ベージュ」など、“少し黄色がかった白色”を検討してみると良いでしょう。淡く黄色がかった白色は、真っ白よりも光の反射率が低く、程良い明るさを表現できます。
また、白色系でありながら汚れが目立ちにくく、わずかに黄色がかっていることから無機質な印象を抱きません。つまり、紹介した3つのデメリットを感じにくくなり、より落ち着きのある空間を演出できるのです。
ですので、「真っ白だとまぶしさや汚れが気になりそう」「白色をベースに温かみを感じる部屋にしたい」という方は、ぜひオフホワイトやベージュなども検討してみてください。
まとめ:真っ白な壁紙は良し悪しがあるので注意
今回は、真っ白な壁紙の特徴について解説しました。紹介したように、真っ白な壁紙には「清潔感がある」「部屋を広く見せられる」「コーディネートがしやすい」といったメリットがあります。
一方で「まぶしく感じやすい」「汚れが目立つ」「無機質な印象を受ける」などのデメリットもあります。壁の色味は、人の心理に大きく影響するものなので、慎重に選びたいところです。
尚、より落ち着きのある空間を求めるなら、オフホワイトやベージュなど黄色味のある白色もおすすめです。ぜひ本記事も参考にしていただき、理想の空間を手に入れてみましょう。