あなたが普段から使用している大好きなソファー、革は剥がれてしまっていませんか?
革は1度剥がれてしまうと周辺からボロボロと剥がれ、綺麗だったソファーも見るも無残な姿に変わっていってしまいます。
この記事では革が剥がれたソファーの対処法や、事前にできるお手入れを紹介していきますので、綺麗な状態でソファーを使い続けたい人は是非とも参考にしてください。
革製ソファーは剥がれる前の前兆として割れてくる
革製ソファーは革が剥がれる前の前兆として、徐々に割れてきてしまいます。皮脂汚れや水分が付着したり、革が乾燥してきてしまうことなどが割れてくる大きな原因です。
革は人間の肌と同じように、乾燥してくると徐々に革がパリパリになって割れ、徐々に剥がれていってしまいます。
ソファーの革が乾燥してしまう原因は寒暖差の激しい部屋に置いておいたり、付着した汚れや水分を拭き取らずそのままにしておくことです。そのため汚れはこまめに落とすことが大切なのです。
また、革製のソファーの場合局所的に負荷がかかり続けることで、革が割れることがあります。お気に入りの座る箇所があるかと思いますが、長く使い続けるためにも座る箇所を変えながら使用してください。
革製のソファーが剥がれてしまう原因
お気に入りの革製ソファーが、ところどころ剥がれてしまっていることはありませんか?割れてしまったソファーの革が剥がれてしまう原因は、寿命や加水分解が考えられます。
後ほど詳しく紹介しますが、ソファーにも寿命があります。革製ソファーの場合は革自体の寿命がきてしまい革が剥がれていくことがあるのです。
また、革は水分にめっぽう弱いため、水に触れると加水分解といって革がボロボロと剥がれていってしまいます。
ソファーの革を綺麗に使い続けたい場合には、まず革を割ってしまわないように気をつけることが大切です。
革製ソファーの寿命はどのくらい?
先ほど「革が割れてくる原因の1つは寿命」だと記しましたが、一体革製ソファーの寿命はどのくらいなのでしょうか?
革製と一言に言っても「ビニールレザー」や「本革」などの種類があります。
ビニールレザー(合成皮革)
ビニールレザーは合成皮革のことを指します。ビニールレザーでできているソファーの場合、比較的値段も手頃で購入しやすく、こだわりがない人はビニールレザーのソファーを選ぶことも多いでしょう。
そんなビニールレザーは、高品質な国産メーカーが製造している場合でも寿命は7年前後と言われています。
しかしながら安価なビニールレザーのソファーの場合、中国やインドネシアなどで製造されており、品質は高いとは言えません。
国産ではないソファーの場合には、長くても3~4年ほどで寿命がきてしまうと思ってください。使い方によっても寿命は大きく左右されてきます。
本革
本革製のソファーの場合、しっかりとお手入れをしておけば20年以上も使い続けることができます。しかし、人間の肌と同じで乾燥しやすいので、乾燥させたままだと4~5年で寿命がきてしまうこともあります。
20年以上使い続けるためには、定期的に専用のクリームを使って保湿してあげることが大切です。
お手入れの有無によって寿命は大きく変わりますので、長く使い続けたいという人は、面倒かもしれませんが定期的なお手入れを怠らないようにしましょう。
ソファーの革が剥がれた時の3つの対処法
ソファーの革が剥がれてしまった時は、どのように対処すればいいのでしょうか?剥がれてしまってからできる3つの対処法を紹介します。
ソファーカバーを使う
まず1つ目は、ソファーカバーを使う対処法です。ソファーカバーは最も手軽にできる対処法で、ソファーを覆うことができるため水分や皮脂汚れが直接革に付着することはありません。
ただし、革の剥がれを直すことができるわけではないので、革の剥がれた面積を最小限に止めるための対処法だと思っておいてください。
補修シールを使う
2つ目は補修シールを使うという対処法です。補修シールはインターネットでも手頃な値段から購入できますし、補修シールを剥がれた革の上から貼り付ければ、剥がれた面を隠すことができる簡単な対処法です。
しかしソファー本来の革とは材質も色も異なりますし、上からシールを貼っているためシールの部分と本来の革の部分とに段差ができ、使用時に違和感を覚えることがあるでしょう。
車やソファ向けの合皮生地シールもありますので、そちらもおすすめです。
皮革専用補修材を使う
3つ目は皮革専用補修材を使う対処法です。皮革専用補修材は、剥がれた革の上から塗料を塗り、下地や引っ掻き傷などを目立たなくするための道具です。
剥がれた箇所を隠したり革を再生させる道具ではありませんが、革が剥がれた箇所の、下地が気になる場合に使用するといいでしょう。
やってはいけない革製ソファーのお手入れ方法
革製のソファーを長く使うためにはお手入れが大事だと先ほど記しましたが、間違ったお手入れ方法を実践していては意味がありません。
特に、やってしまいがちな「雑巾でゴシゴシ拭く」「ハンドクリーム・靴クリームを使う」というのは控えてください。
ゴシゴシ拭くと革を痛めてしまう原因になりますし、ゴシゴシ拭かないとしても中性洗剤を薄めてキツく絞った雑巾を使うこともおすすめできません。ハンドクリームに至ってはシミになってしまうことがあるんです。
綺麗にするためとは言え、革の特徴をしっかりと把握しておかなければ、良かれと思って行なっていたお手入れが逆効果になる場合もあります。
革製ソファーの剥がれを予防する方法
ここからは、革製ソファーの剥がれを予防する方法を紹介していきます。ソファーを置く場所や使用方法についてもう一度改めて見直してみてください。
水分や皮脂汚れが付着しないようにする
革のソファーの天敵でもありますから、水分や皮脂汚れが付着しないように細心の注意を払ってください。
夏場に汗をかいた状態でソファーに座ったり、飲み物をソファーの近くに置いていると、水分や皮脂汚れが付着する原因となってしまい、革が剥がれたりソファーがベタベタになってしまいます。
紫外線を避ける
あまり関係がないように思うかもしれませんが、革にとっては紫外線も天敵の1つです。紫外線を大量に浴びてしまうと、黄ばみや変色してしまうことがあります。
紫外線を避けるために、窓際には極力置かない方がいいでしょう。もしどうしても窓際に置きたいのであれば、ソファーカバーやレースのカーテンを使用し出来るだけ紫外線から守るように意識してください。
湿度の高い場所に置かない
湿度が高い場所に置いておくと、加水分解を起こしてしまい、革が剥がれる原因になります。
夏場は湿気が多くジメジメしますから、出来るだけ風通しの良い場所におくようにしましょう。
乾燥させないようにする
人間の肌と同じで、見た目では気づけないかもしれませんが革も乾燥をします。エアコンの冷気や暖房器具の熱が直接当たるような場所には置かないようにしてください。
日頃からできる革製ソファーの簡単なお手入れ
日頃からできる革製ソファーの簡単なお手入れ方法を紹介しておきます。日頃からやっておくと、常にソファーの状態を良好に保っておくことができるため、寿命を延ばすことにも繋がります。
乾拭きをする
マイクロファイバークロスや雑巾で、表面の汚れをさっと落とす感覚で乾拭きをしてください。食べカスや汗などの水滴は残しておくと革製品に部分的にシミやカビが発生する原因となります。
もちろん革が剥がれる原因にもなります。普段から優しくなでるように乾拭きを行なっておくことで、汚れが付着していない状態になるため、シミになったりカビることはありません。
ベタつきを防ぐためにも効果的ですので、毎日乾拭きを行なってください。
保護クリームを塗る
革の乾燥を防ぐためにも、定期的に保護クリームを塗るようにしましょう。革のソファー専用のクリームが販売されていますので、満遍なく均等に塗ってください。
なお、毎日やる必要はありません。1ヶ月に1回塗ったり季節の変わり目でクリームを塗れば十分です。
剥がれた箇所を直すために修理に出すのも手段の1つ
お気に入りのソファーの場合、革が剥がれてしまった場合でもできれば使い続けたいですよね。でも自分自身で修理するのはなんとなく不安だし、綺麗にできる自信がないという人は、修理に出すのも1つの手段です。
修理に出せば新品同様に綺麗にしてくれますし、お気に入りのソファーをまた綺麗な状態から使い始めることができます。
補修シールなどを使うと、見た目にも座り心地も違和感を覚えることがあるので、修理に出した方が確実です。
店舗やメーカーによっても違いますが、様々な革製品に対応してくれますから、1度調べてみることをおすすめします。
革製ソファーの剥がれが気になったら買い替えも
ソファーの革剥がれが気になってしまったら、新品のソファーへの買い替えも検討してみてください。長期的に見ると、新品を購入した方が安くなるケースもあります。
例えばビニールレザー(合成皮革)でできているソファーの場合には、修理に出した方が高くついてしまうケースもあります。
愛着はあまりなかったり、修理に出す手続きが面倒な場合や、綺麗なソファーを使いたいという人は新品に買い換えることも選択肢の1つです。
処分が面倒であればソファーを売ったり、下取りをしてもらうこともできる場合があるので、気になる人は調べてみてください。
まとめ
革製のソファーは見た目に高級感があり、インテリアとしても非常に存在感を放ってくれる家具です。そんなソファーの革が剥がれ、下地が見えてしまっていては格好悪いですし人に見せられないですよね。
しかし放っておくとどんどんと革が剥がれる面積が大きくなり、見た目も悪くなりますし座り心地も悪くなります。
革が割れたり剥がれてしまう前に、できる限りの対策を施しておけば綺麗な状態で長期間使い続けることができます。
もし現在ソファーの革が剥がれていることに悩んでいる人は、この記事で紹介してきた対処法や修理・買い替えも検討してみてください。