ソファの張替えを考えている皆さんは、「できることならDIYで革を張替えて、費用を抑えたいな…」と思っていませんか?
「普段から、趣味がDIYです!」という人は多いですが、革のソファをDIYで張替える方って、なかなか少ないですよね。
この記事では、一見難しそうな張替え方法や、張替えに必要な道具について、詳しくご紹介します。修理店への張替え依頼と迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
(トップ画像出典:https://www.pexels.com/photo/beige-wooden-d-i-and-y-freestanding-letters-1573830/)
革製ソファのなかには、DIYで張替えできないものがある
まず事前に知っておきたいのが、ソファが本革の場合、DIY張替えはできないということ。今回、DIYで張替えができるのは、合皮のソファです。
合皮と比べて革の価格が高い本革ソファは、失敗するリスクを考えると、修理店へ依頼する方が安心といえます。
本革だった!と後から気づくのでは、もう手遅れになっているかもしれません。作業を行う前に、自宅のソファの素材が合皮か本革か、一度確認をしましょう。
DIYを始める前に知っておこう!革製ソファの張替え作業は大変
これからご紹介する張替え作業のなかには、ソファをひっくり返して作業を行う場面もあります。大きくて重いソファの張替えは、女性一人では作業が難しいことがほとんどです。
張替えには全身を使うので、それだけ体力も使います。一人暮らしでDIYの張替えを考えている方は、事前に手伝ってくれる人手の確認をしておきましょう。
協力して張替えた後は新しいソファに座って、みんなで映画を観たり、ゆったりするのも素敵ですね。
革製ソファの「DIY張替え」に必要なものは?
張替え人数はもちろんですが、張替えの材料はもっと必要です!1つひとつ、詳しくご紹介します。
- 合皮(新しく張替えるもの)
- ハサミ
- タッカー
- ペンチ
合皮
まずは、張替えに使う新しい合皮を購入しましょう。ホームセンターへ行っても、意外と取り扱っていないことが多いため、ネットで購入する方が品揃えも多く、便利です。
なかには、サンプル生地を取り寄せられる店舗もあります。ネットでは実物が確認できないので、そのようなサービスがあれば、積極的に使いたいですね。
ハサミ
「ハサミ」は、購入した合皮をカットするための道具です。自宅にあるハサミでも、問題ありません。ただし、革をカットすると切れ味が悪くなるので、使い捨てでもいいハサミを使いましょう。
2,000円ほどで、革をカットする専用のハサミも販売されていますよ。
タッカー
「タッカー」は大きなホッチキスのような道具。カットした合皮をソファへ取り付けるときに、タッカーを使って、革を木枠へ固定していきます。
タッカーには手動式、電動式など種類があり、お店でも迷ってしまうかと思います。今回は手動式で、ハンドルを握って針を出すタイプのタッカーで問題ありません。
ペンチ
「ペンチ」は、元々貼ってある革をはがす際、針金を抜く作業で使う道具です。
ペンチにもさまざまな種類がありますが、先端が細くなっている「ラジオペンチ」は細かな作業に特化しています。さらに、先端に凹凸の加工がされていれば、針金をつまむ作業がしやすくなりますよ。
早速、革製ソファを張替えよう!DIYの作業手順を紹介
それでは、ソファの張替え手順についてご紹介します。うまく張替えができるよう、作業のポイントもあわせて解説していますので、参考にしてくださいね。
①古い革を剥がす
まず初めに、古い革を剥がしていきます。ここで気をつけたいのが、古い革は「ていねいに剥がす」ということ。もうボロボロだからといって革を破ってしまうと、あとからの作業が大変です。
「ステープルリムーバー(ホッチキスの針外し)」を使えば、針を抜き取る作業がスムーズになります。
②新しい革の準備
新しい革を購入したら、まずはカットをしなくてはいけません。ここで、先ほど剥がした古い革を型紙として使います。古い革がボロボロだと、同じ形に革をカットできないので、きれいにはがす必要があったんですね。
革のカットがうまくできないと、ソファの仕上がりも悪くなる原因になります。古い革は型紙代わりに使って、なるべく張替え前のソファに近づくよう、丁寧にカットしていきましょう。
③タッカーで木枠に革を仮留め
先ほどカットした革を、タッカーを使って木枠に取り付けていきます。仮留めの段階では直線部分にタッカーを打ちましょう。
ソファの角は避けて、革を広げながら仮留めしていきます。次の工程で最終的に調整するので、針を打つ間隔は広くするのがポイントです。
④タッカーで最終的に固定する
全体的に革の仮留めができたら、針を打つ間隔を狭くしてソファに革を固定していきます。
シワが出ないように張替えるには、古い革が元々ついていた跡を見ながらタッカーを使うといいですよ。自己流で作業するよりも、きれいに革を張ることができます。
DIY張替えではソファの場所によって、革を縫う必要がある!
ソファの形状や張替える場所によっては、革を縫い合わせる必要がある場所も。そんなときには、「手縫い」と「ミシン縫い」とで、2つの方法があります。
「手縫い」の場合
革専用の糸と針が必要です。ソファを針で縫う場合、まっすぐな針よりも、皮細工用の丸くカーブした針が縫いやすくおすすめです。
糸は、素材や太さで様々な種類があります。現在のソファをよく観察して、同じような糸を購入するか、店頭で相談してみるといいでしょう。
「ミシン縫い」の場合
ステッチのデザインが入った革は、慣れた方ならミシンで縫えばいいのですが、初心者が合皮をミシンで縫うと生地が滑ってしまいます。ミシンで縫うには、ある程度の慣れが必要なんです。
失敗すれば改めて革を購入する必要があるので、状況によってはステッチを無くして、「張替えやすいように、ソファのデザインを変更する」事も検討してみましょう。
ソファの内部まで、全て自分で対応するのは難しい
例えば、クッションとなる「ウレタン」には、厚さ・硬さで様々な種類があります。初心者がこの中から選ぶとなると、大変な作業です。ソファの張替え前に疲れてしまっては、張替える気力も無くなってしまいますよね。
毎日座るソファの座り心地は職人に任せたほうが、ソファも長持ちします。素材を探す手間も省けますので、ウレタン交換は自分で手をつけず、なるべくプロにお任せするのがおすすめです。
また、修理店へ依頼すれば、ソファ内部の点検まで行ってくれます。DIY張替えだけだと、見えない部分が劣化している可能性があるので、ソファの張替えと同時に”健康診断”に出してあげるのが大切です。
革製ソファを修理店で張替える場合と、DIY張替えとの違い
ソファの張替えは「修理店」と「DIY」とで、2通りの方法があります。それぞれの違いをご紹介します。
- 修理店での張替えの場合…生地代+加工費+送料
- DIY張替えの場合…生地代+道具代
費用面で見ると、DIYの方が結果的に安く抑えられることがほとんどです。
- 修理店での張替えの場合…職人に依頼すれば新品同様に生まれ変わる。
- DIY張替えの場合…道具をそろえる手間や、張替えに失敗する可能性がある。
手間の面で見ると、修理店への依頼がとっても楽です。自分で張替えを考えるときは「張替え費用」だけでなく、「手間」についてもよく考えて、DIY張替えにチャレンジするのか決めたいですね。
DIY張替えで、さらに費用を抑えるためには?
価格を重視して、「DIY張替えをしよう!」と決めても、やはりその中でもできるだけ費用は抑えたいですよね。
まずは生地代を抑えるだけでも、節約になります。合皮は10センチ単位の切り売りで販売していますが、なるべく単価が安い生地を選ぶことで、結果的に価格が抑えられます。
また、必要なものは100均で揃えることで、費用を抑えることができます。今回ご紹介した4点は、全て取り扱いがある店舗がほとんどです。
特に、タッカーは製造メーカーによって針を打ち込む力が異なります。なかには、「ソファの張替えに向いているのは100均のタッカー」という話もあります。「価格が高い=高機能」ではないようです。
無理しないことが大切。張替えは修理店への依頼がおすすめ
ここまでソファのDIY張替えについてご紹介しましたが、「自分には難しそうだなぁ…。」と思った方はいませんか?
そんな方は無理せずに、修理店へ張替えを依頼しましょう。ソファの点検ができたり、新品同様のソファに生まれ変わるので、修理店での張替えは、決してマイナス面だけではありませんよ。
もちろん、手先が器用な方はDIY張替えを行うことで出費が抑えられるのが一番のメリット。自分に合った方法を決めて、ソファの張替えをしましょう!
まとめ
まずは、自宅のソファが「本革」か「合皮」か、確認してみましょう。本革の場合、DIY張替えは難しいので修理店へ依頼が必要です。
ソファの張替えは「はがしてはるだけ」のように思えますが、サイズが大きくなるほど、張替えの作業は重労働。安さだけでなく、DIYで張替える手間も考えてみると、どちらが自分に適しているか分かります。
張替えの場所によっては、革を針で縫い合わせる必要があります。細かい作業が得意な方は、DIY張替えにチャレンジしてみるといいですね。
少しでもDIY張替えに自信がない方は、安心できる修理店へ、「見積もりの依頼」だけでも行ってみましょう!無料で受け付けている店舗が多く、実際に費用のイメージがわきやすくなるので、おすすめですよ。