お部屋にベッドが欲しいなと思ったら、ダブルベッドはイメージしやすく、多くの方が選んでしまいがちなサイズです。
ですが、2人で横になりたいからといって、あなたはダブルベッドを選ぼうとしていませんか?実は、ベッドの大きさは”ダブルベッド=2人用”ではないんですよ。
今回は、誤解しがちなダブルベッドのサイズ感や、ベッドサイズの選び方、ダブルベッドの実際の使い心地についてご紹介します。
また、記事の後半ではおすすめのダブルベッドフレームもご紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。
(トップ画像出典:https://www.pexels.com/photo/bed-bedroom-cute-dog-545016/)
”ダブルベッド=2人用”ではない!
「2人で使うから、ダブルベッドで大丈夫かな」と、あなたは、ベッドのサイズ選びを簡単に済ませてしまっていませんか?
一見、”シングルは1人用”、”ダブルは2人用”というイメージがありますが、実はそうではないんです。
ダブルベッドは、大人1人でくつろげるサイズと言われています。大人2人だとちょっと窮屈に感じてしまうので、2人で横になるには少し小さめのサイズ感になるんです。
”シングルベッドの2倍=ダブルベッド”ではない!
また、よく勘違いしやすいのが、「ダブルベッドの広さは、シングルベッドの2倍」という考えです。
実は、ダブルベッドの広さは、シングルベッドを2つ並べるよりも狭くなります。
参考までに、『大塚家具』で実際に取り扱っているベッドの広さを実際に比較してみました。
- シングルサイズ:幅988㎜
- ダブルサイズ:幅1418㎜(たったの1.4倍!)
(参考:https://www.idc-otsuka.jp/item/item2.php?id=bedframe4526)
一番大きなサイズの「クイーンロング」でも、ベッドの幅は1718㎜と、それでもシングルベッドの2倍にはなりません。
シングルサイズの2倍は、最も大きいベッド1つでも足りないくらいのサイズ感なんですね。
ダブルベッドで大丈夫?眠るのに必要な広さを計測しておこう!
ベッドを参考サイズで選ぶのも良いですが、人それぞれ体の大きさは違います。
実際にベッドを購入したときに、「思っていたのと違う…」とならないためには、あらかじめ眠るのに必要なベッドの広さを計測しておくことが必要です。
大の字で眠るときの広さ、寝がえりを打つのに必要な広さを、実際に布団の上で計測してみましょう。
あくまで目安ですが、肩幅に左右それぞれ「+20cm」をした広さが、狭さを感じないベッドの広さとなります。
ここからは、幅が140cmのダブルベッドを「2人で使った場合」と「1人で使った場合」とで、それぞれ使い心地の目安をご紹介します。
実際にダブルベッドを「2人」で使った場合の目安
まずは、ダブルベッドを2人で使った場合の使い心地からご紹介します。
この記事を書いている私の自宅には、幅120cmほどのセミダブルベッドがあります。ちょうど、シングルとダブルの中間のサイズですね。
プラス20cm幅が広いと考えて実際に横になってみると、大人の女性2人が横になって、安心して寝がえりができるかな、といったサイズ感です。恐らく、男女で横になれば、ベッドの幅が少し窮屈に感じると思います。
もしも、ダブルベッドに2人で寝たい場合は、ポケットコイルのマットレスを選ぶといいですよ。ポケットコイルはバネが独立しているので、隣の人に寝がえりの衝撃が伝わりにくくなります。
実際にダブルベッドを「1人」で使った場合の目安
次に、ダブルベッドを1人で使った場合の使い心地を紹介します。
こちらの場合も、私の自宅にある幅120cmほどのセミダブルベッドから、プラス20cm幅が広いと考えて実際に横になってみました。
まず、全身で精一杯大の字になれるほどの快適さがあります。セミダブルベッドだと、ちょうと両手がベッドの端に届くかな?といったサイズ感なので、ダブルベッドの場合はより贅沢な気持ちになれそうです。
寝がえりについても、セミダブルベッドは左右それぞれに1回寝がえりを打って、丁度ぴったりなサイズ感です。ダブルベッドで寝がえりを打つほうが広さに余裕があって、床に落ちる心配も少なく、安心できそうですよ。
ダブルベッドの使い心地が分かったところで、ここからは、実際にベッドを選ぶ前に知っておきたい知識を2点ご紹介します。
ベッド選びのコツ①ベッドの構造:4種類を知ろう!
1つ目のベッド選びのコツは、ベッドの構造を知ることです。ベッドの構造には、大きく分けて4種類あります。あなたに合ったベッドフレームを選んでみましょう。
1.フロアベッドタイプ
フロアベッドタイプは、ベッドが低く、床から近い構造のベッドフレームです。
お部屋への圧迫感がなく、ベッドから落ちる心配も少ないですが、通気性が悪い欠点があります。
2.脚付きタイプ
脚付きタイプは、ベッドの下に4本~6本程度の脚がついている構造で、最も一般的なベッドフレームです。
通気性が良く、高さによってはベッド下を収納スペースにすることもできます。
3.ベッド下収納タイプ
ベッド下収納タイプは、ベッドの下に引き出しがある構造のベッドフレームです。
スペースを有効活用できる利点がありますが、ベッドの通気性はあまり良くありません。
4.マットレスベッドタイプ
マットレスベッドタイプは、マットレスに脚が付いた構造のベッドフレームです。
通気性は抜群ですが、マットレスがへたってしまうと、新しいベッドとの交換が大変になります。
ベッド選びのコツ②ベッドボードでさらに快適になる!
2つ目のベッド選びのコツは、”ベッドボード”にこだわることです。
ベッドボードとは、横になったとき、ベッドの頭側に取り付けられた板のことをいいます。
ベッドボードには様々な種類がありますが、今回は代表的な3つのベッドボードをご紹介します。
- 【宮付きタイプ】”宮付き”とは、ベッドボードが棚になっているタイプ。眼鏡や携帯電話のような小物を置くことができます。
- 【宮なしタイプ】機能性はないため、あくまで装飾としてのベッドボードです。
- 【クッションタイプ】ソファのような素材です。ベッドボードにもたれてリラックスすることができます。
なかには、寝ている間に携帯電話の充電ができる、コンセントが付いたベッドボードや、読書に便利な照明が付いたベッドボードもあります。
サイズや構造の確認だけでなく、ベッドボード選びまでしっかり行えば、きっと理想のベッドに出会えることでしょう。
おすすめのダブルベッド
ベッド選びに必要な知識をご紹介しましたが、実際にどのようなダブルベッドが販売されているか気になりますね。
ここからは、家庭用ベッドを取り扱っている『フランスベッド』というメーカーから、おすすめのダブルベッドを3種類ご紹介します。
FIERTE FI-01
ベッドボードにこだわりたい方へおすすめしたいのが、FIERTE(フィエルテ)シリーズの『FI-01』というベッドフレームです。
デザイン性と機能性を備えているシリーズで、こちらのベッドボードには、スライド扉の中に、照明とコンセントが左右に1つずつ付いています。
- 【サイズ】幅1400×長さ2165×高さ980×床板まで260mm
- 【素材】化粧版
- 【その他】スノコ床板仕様、LED照明×2(別々に点灯可能)、1口コンセント×2
- 【マットレスの有無】無し。別売り
ホルツェンフォルム HL-B01F
存在感のあるベッドフレームをお探しの方には、ドイツ生まれの素材を生かした、ホルツェンフォルムシリーズの『HL-B01F』がおすすめです。
無造作に木材を組み合わせたような凹凸のあるデザインからは、温かみを感じますね。ベッド周りにある黒色のフレームで、寝室が一気に引き締まって見えそうです。
- 【サイズ】幅1452×長さ2016×高さ1100×床板260mm
- 【素材】木製,天然木/天然木化粧板
- 【マットレスの有無】無し。別売り
ネクストランディ 903C
シンプルなデザインが好きな方におすすめのベッドフレームは、ネクストランディシリーズの『903C』です。
ヘッドボードの上には写真立てを置けるほどの小さなスペースがあり、間接照明・一口コンセントが付いています。最小限の物しか必要ない!という方にはぴったりです。
- 【サイズ】幅1450×長さ2120×高さ725mm 床板高さ225mm
- 【素材】タモ材柾目突板(NNA)/ウエンジ材柾目突板(NWN)
- 【その他】照明・一口コンセント付き
- 【マットレスの有無】無し。別売り
ベッドフレーム以上に、マットレスにはこだわろう
ベッドフレームは寝心地にあまり影響しないものなので、デザインや機能性を重視して選ぶことをおすすめします。
もしも、「ぐっすり眠れるベッドが欲しい!」と感じたときは、ベッドの上に置く、マットレスにこだわって選ぶといいでしょう。
ベッドを購入する予算が限られている場合には、ベッドフレームはなるべく”手頃な価格のもの”を選んで、マットレス選びで快適な睡眠がとれるようにしてくださいね。
まとめ
今回は、ベッド選びで困っているあなたのために、ダブルベッドの使い心地や、おすすめのダブルベッドについてご紹介しました。
勘違いしがちなのが、”ダブルベッド=2人用”という考えですが、『大塚家具』で実際に取り扱っているダブルベッドは、1人用のシングルサイズの1.4倍の広さしかありません。
大人2人で横になると、男女で使うには少し窮屈なサイズ感です。可能であれば、近くの店舗で実際にベッドのサイズ感を確認した上で購入することを強くおすすめします。