カーペットの臭いや汚れを気にしているあなたは、「カーペットは自宅で洗えるものなのか」と気になっているのではないでしょうか?
中には「どのようにして洗うのが適切だろう」と考えている方もいるかと思います。この記事を読んで頂ければ適切な洗い方が分かるので、早急に臭いや汚れを落とすことができるでしょう。
今回は洗えるカーペットの見分け方や適切な洗い方について紹介していきます。まとめでは洗濯の際に特に注意したいポイントを4つ紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/ソファ-リビング-ルーム-ホーム-184551/)
カーペットは自宅で洗える?
カーペットは日常生活の中で触れる機会が多いアイテムですが、「そもそもカーペットって自分で洗えるの?」と疑問に感じている方も多いかと思います。
結論から言えばカーペットは自宅で洗うことが可能で、汗が染み込んだ臭いや食べこぼしによる汚れなども除去することができます。
但し、カーペットによっては変色・縮みなどが発生する場合もあるため注意が必要です。次の章では自宅で洗えるカーペットの見分け方を紹介します。
自宅で洗えるカーペットの見分け方
自宅でカーペットを洗濯したい方は、最初に「洗濯表示」を確認することが大切です。ここに洗濯機・手洗いが可能という表示があれば自宅で洗濯することができます。
また、漂白剤や乾燥機が使えるのかも洗濯表示を見れば分かるので、洗濯をする前にはしっかりと確認しておきましょう。
尚、カーペットの素材は大きく分けると「天然素材(綿・ウールなど)」と「化学繊維(アクリル・ナイロンなど)」の2つがあり、素材によっては洗濯ができない場合もあります。
使用できる洗剤も異なるので、カーペットの素材も確認しておくと良いでしょう。素材を痛めてしまわないか心配な方は、メーカーに直接問い合わせてみるのも1つの方法です。
(参考:洗濯表示(平成 28年12月1日以降) | 消費者庁)
自宅でカーペットを洗う方法
ここからは自宅でできるカーペットの洗い方について紹介していきます。洗濯可能なカーペットであれば以下の2つ方法で洗濯することが可能です。
- 洗濯機で洗う
- 浴槽で洗う
もし、「カーペットが大きくて洗濯機に入らない」という場合は、浴槽での洗濯を検討すると良いでしょう。
尚、無理やり詰め込むとカーペットが痛むかもしれないので、洗濯機の容量を確認することも大切です。
洗濯機にカーペットサイズが示されていない場合は、以下の目安を参考にしてみてください。
- 1畳サイズ→容量12kgの洗濯機
- 2〜3畳サイズ→容量15kgの洗濯機
- 6畳サイズ→容量22kgの洗濯機
次の章からは、洗濯機・浴槽を使ったカーペットの洗い方について詳しく解説していきます。
自宅での洗濯方法①洗濯機で洗う
1つ目に洗濯機を使ったカーペットの洗い方を紹介します。基本的な洗濯の流れは以下の通りです。
- ブラシや掃除機などでカーペットに付着したゴミ・埃を取り除く
- カーペットを洗濯ネットに入れる
- 洗剤を入れて「毛布コース」を選択(コースは洗濯機によって異なる)
- 風通しの良い日陰で乾かす
洗濯機で洗うときのポイントは、必ず洗濯ネットに入れることです。洗濯ネットに入れるだけで、カーペットの傷・ほつれ・形崩れなどを防ぐことができます。
また、屏風畳み(じゃばらのように折り畳む)にすると洗剤が回りやすくなり、汚れも落ちやすくなります。
自宅での洗濯方法②浴槽で洗う
続いて浴槽を使ったカーペットの洗い方を紹介します。浴槽での洗濯の流れは以下の通りです。
- ブラシや掃除機などでカーペットに付着したゴミ・埃を取り除く
- カーペットが浸るまでに40℃ほど(または洗濯表示の温度)のぬるま湯を入れる
- 洗剤を入れて1〜2時間ほど浸け置きする
- 浴槽の中でカーペットを踏み洗いする(裏面も踏み洗いをする)
- 汚れ・洗剤が残らないようにしっかりとすすぐ
- 浴室で軽く脱水させる
- 風通しの良い日陰で乾かす
浴槽で洗うときのポイントは、しっかりとすすぎをすることです。踏み洗いが終わったら1度お湯を抜いて、新しいお湯を溜めて踏み洗いをすると良いでしょう。
汚れや洗剤が残っていると臭いの原因になるので、1回のすすぎで落ちない場合は2・3回は繰り返してみてください。
また、水分を含んだカーペットは重たいので、乾かす前に浴室で脱水することをおすすめします。
踏み洗いのときは足元が滑りやすくなるので、壁や手摺りを支えにしながら転ばないように注意してください。
カーペットの乾燥の仕方
自宅でカーペットを干すときは陰干しの方がおすすめです。日干しでも良いカーペットもありますが、直射日光によって変色してしまうものもあるので注意が必要です。
カーペットを干すときは、物干し竿を2本使って「M字」のように干すのがおすすめです。二つ折りにするよりも風通しが良くなり、生乾きを防ぐことができます。
もし、物干し竿が1本しかない場合は、ハンガーを数ヶ所にかけて覆い被せるようにカーペットを載せるのも1つのテクニックです。
物干し竿がない場合は、生乾きを防ぐためにも途中でひっくり返すようにしましょう。カーペットによっては乾くまでに時間が掛かるので、予め天気の方も確認しておくとより安心です。
自宅で干す場所を確保できない場合は、コインランドリーで乾燥させるのも1つの方法です。
但し、乾燥機が使えないカーペットもあるので、必ず洗濯表示を見てから乾燥機を使うようにしましょう。
自宅以外でカーペットが洗える場所
ここまで自宅でできるカーペットの洗濯方法を紹介しましたが、カーペットのサイズによっては洗濯や干すのが大変ということもあります。
そのような場合は、自宅以外での洗濯を検討してみると良いでしょう。自宅以外では以下の2つの場所でカーペットを綺麗にできます。
- コインランドリー
- クリーニング店
自宅での洗濯が困難な場合は「コインランドリー」、カーペットを痛めずに綺麗にしたい方はプロの「クリーニング店」使って綺麗にすると良いでしょう。
あくまでも目安ですが、コインランドリーは1時間1,500円前後・クリーニング店は1畳あたり1,500円程度掛かるので、料金面を考えればコインランドリーの方がお得です。
次の章からはコインランドリーとクリーニング店の特徴について紹介するので、そちらの方もぜひ参考にしてみてください。
自宅以外で洗える場所①コインランドリーの特徴
コインランドリーは大容量の洗濯機・乾燥機が用意されているので、大きなサイズのカーペットでも簡単に洗濯ができます。
乾燥機は「低音」「中音」「高音」から選択でき、「高音」を使えばダニや雑菌を除去することもできます。洗濯の洗い上がり・乾きが早いので、自宅よりも早く仕上がるのが大きな魅力です。
尚、コインランドリーによっては洗濯機・乾燥機の容量が異なるので、カーペットを持って行く前に店舗情報を確認しておきましょう。
デメリットを挙げるとすれば、運ぶ手間と料金が掛かかることです。また、洗濯表示を見て洗濯機・乾燥機が使えない場合はコインランドリーを使うことができません。
カーペットは熱に弱いものが多く、乾燥機にかけると接着部分が剥がれたり艶が落ちたりすることもあります。
必ずしも「高音」の乾燥機が使える訳ではないので、洗濯表示またはメーカーに確認してから乾燥機を使うようにしましょう。
自宅以外で洗える場所②クリーニングの特徴
クリーニング店でカーペットを洗濯すると、自宅やコインランドリーも徹底的に汚れ・臭いを落とすことができます。
プロに任せておくだけなので、自分の労力が減るのも大きな魅力です。「カーペットを痛めないか心配」「徹底的にカーペットを綺麗にしたい」という方は、クリーニング店の利用がおすすめです。
また、防虫加工のオプションがあるお店もあるので、ダニ・ノミ・雑菌などの繁殖も抑えることができます。
デメリットを挙げるとすれば料金が高いことです。先程も述べたように1畳1,500円程度は掛かるので、大きければ大きいほど料金も高くなります。
洗えるカーペットの見分け方・洗濯時のポイントまとめ
今回は洗えるカーペットの見分け方やカーペットの洗濯方法について紹介しました。
最後に「洗えるカーペットの見分け方」と「洗濯する際に注意したい4つのポイント」をまとめてみます。
- 洗濯表示を確認する(洗濯機・手洗い可能の表示があれば洗濯ができる)
- カーペットの素材を確認する(洗濯できるか判断できない場合はメーカーに問い合わせてみる)
- 必ず洗濯表示を確認して各カーペットに合った方法で洗濯をする
- 洗濯する前はブラシや掃除機などでしっかりとゴミ・埃を落とす
- 洗濯機に入れるときは必ず洗濯ネットに入れる
- しっかりとすすぎをして風通しの良い場所で乾かす
洗濯の頻度に決まりはありませんが、季節の変わり目(3ヶ月に1回)に洗う方が多いようです。こまめな方は1〜2ヶ月に1度洗濯している方もいます。
カーペットは肌が触れやすく、「皮脂」や「汗」による臭い・汚れも蓄積していくので定期的に洗濯することを心掛けましょう。