椅子の修理は、自分でできるものと、修理業者に依頼した方が良いものがあります。
無理に自分で直したり、自分で直せるものを業者に依頼したりすると、元通りに直らなかったり、修理費用が高くなったりしてしまうでしょう。
本記事では、自分で修理できる椅子の修理内容の紹介と修理方法、業者に依頼した方がいい椅子の修理内容と修理業者の紹介をしています。
椅子の修理は自分でした方が良いのか依頼した方が良いのか、判断する際の参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://unsplash.com/photos/oHQa6uOBosg)
椅子の修理を自分でできる場合と委託した方がいい場合
椅子の修理とひとくくりにいっても、修理内容は様々で、自分でできる修理と業者に依頼した方が良い修理に分かれます。
最初に、自分で修理できる場合と業者に依頼した方が良い場合にわけて紹介します。
- 取り外し可能な座面の張り替え
- 木製椅子の再塗装
- ネジやビスで組まれている椅子のがたつき
- 脚や座面、背もたれなど骨組みの破損
- 高さ調節ができる椅子の、調節部分の破損
- 接着剤で組まれている椅子のがたつき
椅子は、体重をかけて座るため、耐久力が重要になります。そのため、自分で修理するには限界があります。
座面の張り替えや再塗装、簡単ながたつきの修正なら自分でも可能ですが、骨組みや高さの調節部分が破損した場合には、業者に依頼するようにしましょう。
まずは、自分で修理できる状態の椅子の修理方法について、次の章から紹介していきます。
自分で椅子の座面を張り替える方法
椅子の座面の張り替え作業は、下記のような手順で進めていきます。
- 座面を取り外す
- 生地をはがす
- 新しいウレタンを座面の大きさにカット
- カットしたウレタンを座面に接着
- 生地を必要な大きさに裁断
- 生地を張り付ける
- 生地の余分な部分を切り取る
- 座面を元の場所にネジ止めする
- 完成
座面の張り替えは単純で、交換したい生地をはがして、新しいウレタンと生地を張り付けるだけです。
はがすときに、どうやって生地が張り付けられているか確認しながらはがせば、張り直すときのやり方をイメージしやすくなります。
生地をはがすときと、張り付けるときが怪我をしやすいので、くれぐれも怪我に気を付けながら作業を進めてみてください。
作業手順の説明だけではわかりにくい部分もあると思いますが、椅子の張り替え業者の『AZUMA』の公式サイトでは画像を用いて解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
張り替え専門業者「AZUMA」の公式サイト【ダイニングチェアの張り替え手順】
自分で椅子を再塗装する方法
椅子を自分で再塗装するのであれば、木製の椅子のみにしておきましょう。革やプラスチック製の椅子は自分で再塗装することはできません。
また、自分で塗装をするのであれば、ペンキを使って塗装するのがおすすめです。
ただペンキを塗り広げていくだけなので、子供でも簡単にできます。塗装後にニスを塗ると、色落ちを防ぐことができるので、できればやっておくと良いでしょう。
椅子の詳しい塗装方法は以下の記事にもまとめられているので、そちらも参考にしてみてください。
自分で椅子のがたつきを直す方法
椅子のがたつきは、自分で簡単に直せる場合と、修理業者に依頼した方が良い場合があります。
自分で直せるのは、ネジやビスで組まれていて、締めなおすだけで改善する場合です。全体が接着剤で組まれている椅子は、がたつきの修正が難しくなります。
まずは、ガタついている原因が、ネジやビスの緩みなのか、接着部分が剥がれたからなのか、組み立て方を見て判断してみましょう。
ネジやビスの緩みが原因であれば、ドライバーで締め直すだけでがたつきは直るはずです。
次の章からは、修理を業者に依頼する流れの説明や、全国に対応している椅子の修理業者の紹介をしています。椅子の修理を業者に依頼する際の参考にしてみてください。
椅子の修理を依頼する流れ
椅子の修理を業者や店舗に依頼するには、以下のような手順で契約を進めていきます。
- 電話やフォームから問い合わせ
- 電話、写真、出張などの方法で仮見積もりをしてもらう
- 修理する椅子を配送または引き取りに来てもらう
- 工房で正式な見積もり金額を算出してもらう
- 修理作業
- 修理完了・料金支払い
- 支払い後、依頼品を配送してもらう
修理料金は、見積もりをしてもらった時点ではまだ発生していません。
4番目の、正式な見積もり金額を聞いてから、修理を依頼するかどうか決めることができます。
椅子の修理を考えているのであれば、修理にいくらかかるのか把握するために、見積もりだけでもしてみてください。
大まかな修理の流れは上記の通りですが、各業者によって多少違いがあるので、問い合わせて詳しく確認しておきましょう。
続いて、全国に対応している椅子の修理業者を紹介していきます。どこに修理してもらうか決める際に役立ててみてください。
【全国対応】椅子の修理業者① AZUMA
最初に紹介するのは、椅子やソファーの張り替えを専門とする職人が集まる『AZUMA』です。
携帯で写真を撮って送るだけで、おおよその張り替え価格を見積もってくれます。
椅子の張り替えを専門としているので、生地の種類は数多く、公式サイトには多くのサンプル画像が掲載されています。
張り替えられる生地は柄が違うだけでなく、素材も革と布から選ぶことができ、愛用の椅子の雰囲気をがらりと変えることもできるのです。
【全国対応】椅子の修理業者② F-LABO
2つ目に紹介するのは、日本最大の椅子再生工場『F-LABO』です。
修理内容は、脚の修理、張り替え、再塗装など幅広く、椅子ならどんな傷みも直してくれます。
椅子の修理だけでなく、消毒・消臭や、クリーニングなど、メンテナンス作業まで念入りに行ってくれるのです。
取り扱える椅子の種類も数多く、座る家具ならどんなものでも修理してもらえます。リクライナーチェアーやスツール、大型の椅子やソファなども対応可能です。
【全国対応】椅子の修理業者③ アイランド
3つ目に紹介するのは、椅子の座面張り替えをリーズナブルな料金で行ってくれる『アイランド』です。
アイランドでは座面の張り替えだけ行うので、椅子の座面を取り外して送る必要があります。ひと手間必要ですが、どの業者よりも安く張り替えてくれます。
座面の大きさによって料金は変動し、縦横合計が80cm以内の座面であれば、なんと1300円で張り替えが可能なのです。
送料が別途かかるので実際に払う料金は増えますが、それでも自分で座面を外す手間さえかければ、張り替えにかかる料金はどの業者よりも低価格になります。
- 【所在地】兵庫県南あわじ市榎列西川228-1
- 【公式サイト】アイランド
- 【電話番号】0799-38-4240(問い合わせには基本、問い合わせフォームを利用する)
- 【修理料金】1,300円~
- 【備考】送料は自己負担
【全国対応】椅子の修理業者④ 家具修理110番
最後に紹介する『家具修理110番』は、椅子の修理業者ではありませんが、椅子を修理してくれる職人を見つけて、仲介役となってくれます。
無料の出張見積もりが全国に対応しており、修理したい椅子の状態を直接見てもらうことが可能です。
電話一本で、修理料金の見積もりから、引き取り、そして修理後の配送までしてくれて、手軽に利用できるサービスとなっています。
修理内容も幅広く、ぐらつき、脚の破損、傷や汚れなど、なんでも対応しています。どの修理店に頼もうか悩んでいるときには、修理店を探してくれる家具修理110番に相談してみてはいかがでしょうか。
- 【所在地】愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋19F
- 【公式サイト】家具修理110番
- 【電話番号】0120-949-976
- 【修理料金】8,000円~
- 【備考】問い合わせの電話で「引き取り希望」と伝えれば、依頼品を引き取りに来てもらうことが可能
まとめ【椅子を自分で修理するには限界がある】
椅子は張り替えくらいなら自分でもできますが、折れた脚やネジやビスを使わないぐらつきを完全に直すには高い技術力が必要になります。
折れた脚を自分で直すと、座ったときに折れて怪我をしてしまったり、ぐらつきがひどくなってしまったり、以前より使いにくくなってしまうこともあるでしょう。
自分で修理するなら、生地の張り替えやネジやビスの締め直し程度にしておき、その他の傷みは修理業者への依頼をおすすめします。
業者に椅子を修理してもらう際には、今回紹介した修理業者も参考にして、依頼先を決めてみてくださいね。