「テーブルの穴の修理って、自分でできるの?」と思っていませんか?
テーブルの上で硬い材質のものを落としたり、DIY作業中にドリルを使っていてたりして開いた穴は、どうしても気になってしまいますよね。
今回は、自分でできるテーブルの穴を修理する方法から、業者に依頼するメリット・デメリット、業者選びのポイントを解説していきます。是非参考にしてくださいね。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/illustrations/%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9-%E3%83%87%E3%82%B9%E3%82%AF-%E6%A4%8D%E7%89%A9-%E3%83%A1%E3%82%AC%E3%83%8D-1215737/#_=_)
テーブルの穴の修理に使う道具を準備する
道具が無ければ修理作業は行えませんので、準備していきましょう。その道具は以下の7つ商品です。
- パテ
- ヘラ
- マスキングテ-プ
- サンドペーパー
- ペンキとハケ、またはアクリルラッカー
- 軍手、またはゴム手袋(手を汚したくない人)
- ウェス(布のボロきれ、着なくなったTシャツでも代用可能)
以上の道具があれば自分で修理はできます。次章から準備して欲しい道具を順番に解説していきます。また作業の手順については後ほど説明していきます。
修理に使う道具①パテは2種類のうちのどちらかを使う
「パテ」がどういったものなのか、分からなければ自分で修理はできません。そこで、パテについて簡単に説明します。
パテとは接着や補修に使われている補正剤です。「顔料」「不揮発性展色剤」「揮発性物質」によってつくられている粘土状の材料で、DIYや板金補修などに使用されています。
テーブルの穴を修理するときによく使われるパテは、以下の2種類です。
- 木工パテ
- エキシポパテ
この2種類のパテを使ってテーブルの穴を修理していきます。では2つのパテについての特徴や注意点を紹介しましょう。
初心者でも簡単に使える、テーブルの穴の修理に使う木工パテ
木工パテは木工専用のパテです。形状はペーストタイプと固形タイプの2種類あります。そのメリットとデメリットは下記の通りです。
木工パテのメリット
- 柔らかく隙間に入りやすいので、ねじ穴やひび割れなどの小さい隙間にも入る
- 乾燥するのに数時間かかるので、慌てずに作業ができる
- 乾燥した後でも柔らかいので、削りやすく仕上げが楽
- 衣類や手に付着しても、簡単に洗って落とせる
木工パテのデメリット
- 乾燥すると体積が減り、くぼみができる
- 大きなひび割れや穴埋めには使えない
お値段も手ごろで、自分で修理をする時でも簡単に利用できます。初心者向けの誰でも扱えるパテです。
最初は難しい、テーブルの穴の修理に使えるエポキシパテ
エポキシパテは木材、金属、コンクリート、ブロック、陶磁器、硬質プラスチックなど、使える用途の種類が多いパテです。
先ほど紹介した木工パテと同様に、形状はペーストタイプと固形タイプの2種類です。エポキシパテのメリットとデメリットは以下の通りです。
エポキシパテのメリット
- 接着力が高く乾燥すると丈夫になる
- 乾燥しても体積が減ることは無い
- 大きなひび割れや穴埋めに使える
- セメダインのような接着剤としても使える
エポキシパテのデメリット
- エキシポパテの乾燥時間は半日~一日
- 細かい隙間に入らずに、表面だけが固まりになる
- 乾燥すると硬くなるので、削りにくくなる
- 服や肌に付着すると簡単には落ちなくなる
- 体に有害な成分が含まれている
- 臭いのするタイプもあり、気持ちが悪くなる
体に有害な成分が含まれているため、換気ができる場所で作業を行いましょう。
修理に使う道具②ヘラ
ヘラはパテを塗った後パテを延ばしたり、はみ出してしまったパテを削ったりする作業で使います。シリコンやナイロン製のヘラもありますが、金属のヘラ以外では削り取れません。
金属のヘラは1mm以上の厚さを準備して下さい。なぜなら薄いヘラで乾いたパテを削ると、ヘラが曲がってしまったり、欠けてしまったりします。1mm以上あれば、ヘラが曲がったり欠けたりすることなく削れます。
修理に使う道具③マスキングテ-プ
マスキングテープは紙材質のテープのことです。ホームセンターや100円ショップにも売っている商品ですから、手に入れやすいでしょう。
パテ塗りをすると、どうしても余計な部分までパテが付着してしまいます。それを防止してきれいなパテ塗りにするために、マスキングテ-プを使います。
パテを使ってテーブルの穴をきれいに修理するためには、あると便利な道具です。準備しておきましょう。
修理に使う道具④サンドペーパー
パテ塗りを終え乾燥させた後、表面にはみ出したパテを削り取る作業にサンドペーパーを使います。粗削り用の小さい番号(80)~きめ細か区なる大きい番号(400)を準備しておけば、作業の時間短縮になります。
小さい番号は削りスピードは早いのですが、仕上がりは表面がざらざらで、肌触りが悪く見た目も悪いのです。逆に大きい番号は削りスピードは遅いのですが、仕上がりの表面は滑らかで、見た目もきれいに仕上がります。
修理に使う道具⑤ペンキまたは、アクリルラッカー
木工パテやエポキシパテが乾燥すると、どうしてもテーブルの色とパテの色が違うので、修理したところが目立ってしまいます。そこで自然な仕上がりにするために、ペンキやアクリルラッカーを使います。
これらで色を塗ることで、修理した箇所と本来の箇所との違いを分からなくさせます。どちらのパテを使う場合でも、ペンキやアクリルラッカーは水性塗料、油性塗料のどちらでもOKです。
エポキシパテを使用する場合は、大きい番号のサンドペーパーで細かく磨いておくことで着色が良くなります。
修理に使う道具⑥軍手または、ゴム手袋
ゴム手袋や軍手をつけておけば、作業中に木工パテやエポキシパテ、ペンキが付着して手が汚れたり、サンドペーパーで誤って手を擦ってしまったりしても、汚れが付かず怪我の心配もいりません。
また木製テーブルは、穴の傷口からささくれが出ている可能性もあるため、ゴム手袋や軍手をつけて、ささくれが手に刺さることを予防する効果もあります。
なお、肌が弱い敏感な方や薬品に反応して肌が荒れる方は、ゴム手袋を準備して下さい。
手を汚れや傷から保護しておきたい理由であれば、軍手がおススメです。ゴム手袋よりも軍手は手が動きやすく、作業がしやすいからです。
修理に使う道具⑦ウェス(布切れ)
テーブルをきれいに拭いてから作業を行うために使ったり、作業中に木工パテやエキシポパテ、ペンキなど誤って付着した衣類やテーブルなどを拭いたりすることに使います。
ウェスはホームセンターに売っていますが、わざわざお金を出して買う必要はありません。自宅でいらなくなったTシャツを布巾ぐらいのサイズに切り取って使いましょう。
汚れや付着したものを取るために使うものですから、拭き取りができるきれいな布生地なら問題はありません。作業後の片付けの際には、ヘラに付着したパテはきれいに拭き取っておきましょう。
テーブルの穴修理をする際の作業の流れ
道具が準備できたら、今度は修理を行います。作業の流れは手順は下記の通りです。
作業前の準備
- ウェスで、修理したい穴の周辺にある汚れを拭き取る
- 穴の近辺でパテが付着して欲しくないところに、マスキングテープを貼る
マスキングテープは、穴の傷口からプラス2~3mmほど離れた位置に貼ると良いですね。パテが乾いた後にサンドペーパーで仕上げると、穴とその周辺の継ぎ目がきれいに見えます。
また、ペンキやコーキングと同じで、マスキングテープを貼っておき、補修後に剥がせばきれいな仕上りになります。
木工パテは剥がしやすいので不要ですが、エポキシパテは硬くなり剥がしにくいので、マスキングテープを使うと便利ですよ。
パテ塗り作業をする
- 固形物は、修理する穴の大きさに切り取り、こねて詰める
- ペースト状は、修理する穴の上に出して、ヘラでパテを埋める
- 直射日光の当たらない、風通しの良い日陰で乾かしておく
木工パテは、乾燥すると体積が減りくぼみができますので、固形物は多めに詰め、ペースト状は多めに盛りながら塗っていきましょう。
乾燥させるときは、太陽の光の熱により中に気泡が入ったり、ひび割れしたりする恐れがあるため、日陰で乾かしておきましょう。
仕上げ作業
- マスキングテープを剥がす
- 表面からはみ出したパテをヘラで削り取る
- サンドペーパーで仕上げる
- ペンキのハケ塗り、もしくはアクリルラッカーで色塗り
- 直射日光の当たらない、風通しの良い日陰で乾燥させて完成
木工パテは柔らかいのでサンドペーパーで削ることは可能ですが、エポキシパテは硬くなるので、サンドペーパーだけでは時間が遅くなります。そこで金属の硬いヘラで表面を削り作業時間を短縮しましょう。
また金属のヘラなので、力の入れすぎによってテーブルを傷つける可能性があります。使いながら力加減を覚えていきましょう。
表面に出ているパテの量が多いときには、小さい番号のサンドペーパーで削り、触って程よく平らになってきたら、中間の番号で削ります。最後に大きい番号に変えて、表面を滑らかに仕上げていきます。
「もっときれいに滑らかに」と、欲張って削りすぎてしまうと、木材まで削ってしまう可能性がありますので、注意して作業してくださいね。
業者にテーブルの穴の修理をお願いすると?
ここまでテーブルの穴を修理することについて、自分でする方法を紹介してきました。ですが自分には手に負えないくらいの、傷が大きいもの(パテが垂れてしまう)は業者にお願いしなければ、自分で修理はできません。
ここからは、修理業者に依頼した場合のメリット・デメリット、業者選びのポイント、相場について順番に紹介していきます。
修理業者に依頼するメリット
- 手間がかからない
- 自分では修理できない、穴の修理をしてくれる
- 失敗が無い
- 損傷箇所とそれ以外の箇所との違いが分からないくらいきれいな仕上がり
修理業者に依頼するデメリット
- 修理の時間がかかる
- 修理に出している間は、テーブルは使えない
- 費用が高い
修理業者によっては現場修理の場合や、持ち帰って修理しなければならない場合もあるので、デメリットが当てはまらないときもあります。
業者選びの3つのポイント
お金を出すのですから、しっかりとした業者を選びたいですよね。もちろん専門的な知識を持ち、信頼できる業者であることは当たり前ですが、それにプラスして業者選びの3つのポイントをお伝えします。
- 修理業者のホームページを確認する
- 会社の実績を調べること
- 1・2にあてはまる複数の業者に無料で見積もりをとってもらう
では順番に解説していきます。これさえ知っておけば業者選びに失敗することはなくなりますよ。
会社のホームページを確認する
修理業者でも評判の良い信頼できる業者や、高額の請求をする悪質な業者も存在します。そこで、修理業者のホームページを確認することにより、事前に情報をチェックしましょう。
住所や営業時間、連絡先だけの業者は信頼できないので、実績や施工方法、職人の顔の写真がある会社を選ぶようにしましょう。
会社の実績を調べる
自分が修理したいテーブルが、業者が施工したしたことのあるテーブルなのか、またその素材を取り扱って修理したことがあるのかを調べることで、その業者に依頼すべきかどうかの判断ができます。
また、ビフォー・アフターなどの写真、修理時の解説が丁寧になされている場合には、依頼する業者の選択肢に入れるべきですね。
1・2にあてはまる複数の業者に見積もりをしてみる
複数の業者に見積もりをしてもらい、比較してみることによって、その業者に依頼するメリットやデメリットがみえてきます。
テーブルの穴を修理する費用の相場よりも安かったり、高すぎたりする業者は外しましょう。
テーブルの穴修理を依頼した場合の費用相場はおよそ2~4万円
どの業者に依頼をするのか、どの程度の傷を直してもらうのかなど、状況によっても異なりますが、この章ではテーブル修理を業者に依頼した場合の費用相場について紹介します。
こちらの「家仲間コム」の家具修理・補修の価格相場を見てみると、2万円~4万円が多いことがわかります。
ただ、前述したようにテーブルにも種類はありますし、傷の度合いも違いますので、この相場についてはあくまでも「参考程度」とし、実際に見積もりを出すなどして料金を調べてみてください。
また、以下の記事では木製テーブルを修理に出した場合の費用について紹介していますので、こちらも併せてご確認ください。
まとめ
今回は、自分でできるテーブルの穴を修理する方法と、業者に依頼するメリット・デメリット、業者の選び方について紹介してきました。最後まで記事を読んでいただき有難うございます。
修理を自分で行う、または業者に依頼しなければならないときでも、修理をしながら大切に使っていくことが大事なことだと思います。
是非今回の記事を参考にしてもらい、今のテーブルと共に自分自身の歴史を語る大切な相棒として、長く、丁寧な扱いで日々を過ごしてみてくださいね。