新しい働き方として定着しつつあるテレワーク。しかし、オフィス勤務と比べて環境が大きく異なるため、イライラしてしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、テレワークにおけるストレスの原因について解説し、今すぐできるイライラの解消法を6つ紹介します。この記事を読んでもらえれば、テレワークによるイライラに悩まされることもなくなるでしょう。
健康な状態を維持しながら仕事を続けていくためにも、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://unsplash.com/photos/bmJAXAz6ads)
テレワークでイライラしてしまう原因とは?
あなたはテレワークでイライラしてしまう原因を把握できていますか。人が苛立つのには必ず原因があり、問題点がわかればすぐに対処することができます。
以下では、テレワークでイライラしてしまう主な原因をまとめているので、心当たりがあるものをチェックしてみましょう。
- コミュニケーションをとる機会が少ない
- 上手くオン・オフを切り替えられない
- 作業がしにくい・仕事がスムーズに進まない
- 室内にいる時間が長くて気分が良くない
- 睡眠が足りていない・眠りが浅い
- 居心地が悪い環境で作業している
テレワークを続けていると、上記のような原因からイライラしてしまうことがよくあります。では、苛立つほどにストレスが溜まってしまうと、どのような症状・不調が現れるのでしょうか。
次の章では、ストレス状態のときに現れやすい症状・不調について詳しく解説します。
ストレス状態のときに現れやすい症状・不調
テレワークは慣れない環境で作業をすることから、非常にストレスが溜まりやすいです。そのため、心身に異常をきたす人も少なくありません。
日本成人病予防協会の情報によると、人間はストレス状態のときに以下のような症状・不調が現れやすいとされています。
全身症状 | 疲れやすい、体がだるい、気力がわかないなど |
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筋肉系症状 | 肩がこる、首がこる、手足がだるい、関節痛、偏頭痛がするなど |
感覚器系症状 | 目が疲れやすい、めまいがする、多汗になる、音に対して過敏になるなど |
睡眠障害 | 寝つきが悪い、眠りが浅い、早く目覚め再び寝付けない、夢ばかり見て寝た気がしないなど |
循環器系症状 | 心臓がドキドキする、胸が痛くなる、脈がとぶなど |
消化器系症状 | 食欲不振、胃がもたれる、吐き気・嘔吐、よく下痢をする、便秘になりやすいなど |
(参照:日本成人病予防協会『ストレスについてーストレス状態の兆候ー』https://www.japa.org/mental_health/stress/sign.html)
もし上記のような症状・不調に心当たりがある人は、既に相当なストレスが溜まっているかもしれません。
また、今は大丈夫だとしてもテレワークを続けていくうちに、紹介したような状態に陥る可能性もあるでしょう。ですので、健康な状態を維持するためには、できる限りストレスを減らすこと重要なのです。
次の章からは、テレワークによって発生するストレスやイライラの解消法を紹介していきます。
テレワークによるイライラを解消する6つの方法
テレワークは何かとストレスを感じることが多いので、イライラしにくい環境を整えたり、生活習慣を見直したりすることが大切です。
以下の6つの方法を実践すれば、テレワークによるストレスを感じにくくなり、イライラに悩むこともなくなるでしょう。
- 会話の機会を増やす
- 時間管理を徹底する
- 作業環境を整える
- 適度に運動する
- しっかり睡眠をとる
- 癒しグッズを使う
どの方法もすぐに実践できますが、いきなり全てを取り入れようとすると、それが負担となって余計にイライラしてしまうかもしれません。
ですので、“なぜ自分がイライラしているのか”を考えて、自分に合った方法でストレスを軽減・解消してみましょう。
以下では、上記の6つの方法について詳しく解説しているので、気になるものをチェックしてみてください。
テレワークのイライラ解消法①会話の機会を増やす
オフィス勤務と比べると、テレワークはコミュニケーションの機会が激減します。気軽にコミュニケーションをとれないことがストレスになり、その環境に対してイライラしてしまう人も少なくありません。
人は誰かと話すだけでストレス発散できるので、なるべく会話の機会を増やすように意識しましょう。例えば、休憩時間にツールを使って会話するのも良いですし、オンライン飲み会で雑談するのもおすすめです。
テレワークのイライラ解消法②時間管理を徹底する
テレワークの場合、作業場とプライベート空間が混同しやすいため、オン・オフの切り替えが難しいです。そのため、仕事とプライベートのメリハリがつかず、イライラしてしまうケースがよく見られます。
ですので、時間管理を徹底してワークライフバランスの改善に努めましょう。例えば、タスクを確認してざっくりとしたスケジュールを決めるだけでも、仕事とプライベートの区別がつきやすくなります。
また、1日の作業量を決めて「これ以上は仕事しない」と決めてしまうのも良いでしょう。自分で時間管理をする際は、無理のないスケジュールを組むことが重要です。
反対にダラダラと仕事を続けていると、集中力の低下や長時間労働に繋がり、余計にイライラしやすくなってしまいます。ストレスだけでなく疲労も溜まりやすくなるので、しっかりと時間管理を行いましょう。
テレワークのイライラ解消法③作業環境を整える
テレワークによるイライラを抑えるには、作業環境を整えることも重要です。作業がしやすい環境であれば、仕事が捗りストレスを感じにくくなるので、イライラに悩まされることもなくなるでしょう。
今すぐできることとして、デスクやチェアの高さの見直しや机の上の整理整頓などが挙げられます。これらをするだけでも快適性が高まり、作業におけるストレスや身体への負担を大幅に軽減できます。
また、定期的に換気をしたり、照明の明るさを調整したりするのもイライラを抑えるのに効果的です。あなたにとってストレスなく働ける環境を整えていきましょう。
テレワークのイライラ解消法④適度に運動する
テレワークはデスクワークが中心であることから、どうしても室内に長くこもりがちです。そのため、運動不足により「セロトニン」が不足し、慢性的なストレスや仕事への意欲低下からイライラしてしまう人も多いです。
ちなみにセロトニンとは、脳内の神経伝達物質の1つで、精神を安定させる働きがあります。幸福感を高めることから「幸せホルモン」とも呼ばれており、運動や日光浴をすることで分泌が促されます。
ですので、「なかなかイライラが抑えられない…」という人は、適度な運動を取り入れてみると良いでしょう。激しい運動をする必要はなく、散歩やストレッチなどの軽い運動でも十分にリフレッシュできます。
また、適度な運動は脳の活性化や快眠に繋がり、テレワークによって凝り固まった体をほぐすのにも効果的です。多くのメリットを得られるので、ぜひ試してみることをおすすめします。
テレワークのイライラ解消法⑤しっかり睡眠をとる
睡眠は“心をリセットする時間”であるため、寝不足になるとイライラしやすくなります。反対に十分に睡眠をとれば、いらつきや思い悩んでいる状態が緩和されるので、イライラしにくくなるのです。
また、脳や体の疲労もとれるので、より仕事に集中することができます。寝不足はデメリットでしかないので、しっかりスケジュール管理を行って睡眠時間を確保しましょう。
なお、テレワークによりストレスが溜まっている人は、なかなか眠れない日もあるかと思います。そのようなときは、軽い運動や入浴をして気持ちを落ち着せると、自然と眠くなるのでおすすめです。
テレワークのイライラ解消法⑥癒しグッズを使う
テレワークのイライラを解消するのに、癒しグッズを活用するのも効果的です。手軽に気分転換できますし、リフレッシュすることでパフォーマンスの向上に繋がります。
癒しグッズの定番として挙げられるのがアロマディフューザー。エッセンシャルオイル(精油)の香りには、自律神経やホルモンバランスを整えてくれる効果があり、心身を同時に癒すことができます。
また、作業場に観葉植物を飾るのもおすすめです。植物は「フィトンチッド」という香り成分を放出しており、リラックス効果を引き出すことで知られています。
更に花や緑を見ることでストレスが緩和されるので、イライラを解消するのにうってつけのアイテムと言えます。ストレスによる健康被害を防ぐためにも、ぜひこの機会に癒しグッズを活用してみてはいかがでしょうか。
以下の記事では、誰でも手軽に花を生活に取り入れられる「花のサブスク」について紹介していますので、ぜひ併せて読んでみてください。
まとめ:セルフケアをしてイライラを解消しよう
今回は、テレワークにおけるストレスの原因やイライラの解消法について解説しました。テレワークとオフィス勤務では、働き方や環境が大きく異なるため、どうしてもストレスを感じやすいです。
しかし、きちんとセルフケアを行えば、テレワークによるストレスを軽減・解消することができます。この記事を読んだあなたなら、イライラに悩まされることなく、着実に仕事をこなしていけるでしょう。
人によってストレスの原因は異なるので、自分に合った方法で対処してみてくださいね。