「ボンッ!」と大きな音でスプリングが弾けてしまい、ソファの修理方法をどうすべきか、あなたは困っていませんか?
スプリングが壊れると、座り心地が悪くなったり、ソファの座面から折れたスプリングが飛び出てきて、ケガをしやすい危険な状態になることもあります。
この記事では、ソファのスプリングの種類・特性や、スプリング修理方法についてご紹介しています。
新しくソファを購入するか、スプリングの修理をすべきか、迷っている人はぜひ参考にしてくださいね。
ソファを買い替える前に!スプリングの修理を考えてみよう
ソファからスプリングが飛び出てしまうと「新しく買い替えるしかないかなぁ…」と考えがちですが、スプリングは修理ができるパーツなのです。
あなたのソファが”思い入れのあるソファ”なら、修理をしてこれからも大切に使っていきたいですよね。
スプリングには様々な種類があります。修理方法をご紹介する前に、まずは今回壊れたのがどのスプリングにあたるのか、考えながら学んでいきましょう!
ソファのスプリングは大きくわけて3種類
スプリングといっても種類は様々。ソファのスプリングは、形状ごとに大きくわけて3種類あります。
- S字スプリング
- コイルスプリング
- ウェービングテープ
同じスプリングでも、修理店によって呼び方が変わるため、3種類の名称を見ただけではあまりピンとこないかもしれませんね。
種類によって、ソファの座り心地や、耐久性に違いがあります。修理方法について知る前に、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
次の項目からは、それぞれのスプリングがどのような見た目をしているのか、
メリット・デメリットと併せて、詳しくご紹介していきます。
ソファ修理のための知識①S字スプリング
最も多くのソファで使われているスプリングが、S字スプリングです。「S字バネ」や「波型スプリング」とも呼ばれます。
ソファの座面に使われていて、スポンジのような素材、”ウレタン”の真下にあるパーツです。
S字スプリングはソファの座面全体が沈むので、固めの座り心地となります。
- 横方向の揺れに強く、安定感のある座り心地
- 座面を薄くすることができるので、ソファの軽量化につながる
- 座ったときの弾力性に欠ける
ソファ修理のための知識②コイルスプリング
コイルスプリングは、金属製のバネのような見た目のスプリングです。形状によって、「ポケットコイルスプリング」と「コイルスプリング」の2種類に分けられます。
1.ポケットコイルスプリング
ポケットコイルスプリングは、バネを1つひとつ袋に包んだものを、座面に敷き詰めています。
独立したバネは体重を点で支えます。座ったときに最も柔らかく、「フィットしているな」と感じるタイプです。
- 隣に人が座ったとき、衝撃を感じにくい
- スプリングのなかでも耐久性があるタイプ
- 体重が重い人には向かない
2.コイルスプリング
コイルスプリングは、1つひとつのコイルが、針金や糸で繋がっています。
先ほどのポケットコイルスプリングとは違い、連結したバネのため、体重を面で支えます。
コイルスプリングのソファは、しっかりとした座り心地が特徴です。
- S字スプリングとポケットスプリングの良さを両立している。弾力性がありつつ沈み込みすぎない
- どこに座っても均一な座り心地になる
- 隣に人が座った時、揺れを感じる
- やわらかい座り心地が好きな人には向かない
ソファ修理のための知識③ウェービングテープ
ウェービングテープは、ゴムを織り込んだベルトです。「力布(ちからぬの)」や「エラスベルト」とも呼ばれます。
座ったときに程よく伸びてくれるため、座り心地はやわらかめです。
- 座ったときにギシギシと音がしない
- スプリングのなかで最も安価
- 金属製のスプリングに比べると、弾力性・耐久性に劣る
次の項目からは、どのような方法でスプリングの修理ができるのか、ご紹介していきます。
ソファのスプリング修理はDIYで対応できる?
ソファのスプリングが壊れてしまったら、まずは自分でなんとか修理ができないか、考えてしまいますよね。
インターネットで検索すると、「スプリングをDIYで修理する方法」として、たくさんの方法が紹介されていますが、どれも根本解決はしておらず、あくまで”補修”する方法のようです。
ソファの生地を取り換える「張替え」とは違い、難易度も高くなります。確実にDIYで補修できるとは言えないでしょう。DIYでスプリング修理ができるかどうかは、ソファの状態やあなたの腕次第となります。
ソファのスプリングをDIYで修理する方法:2通りを紹介
参考までに、ソファのスプリングを修理(補修)する方法として、インターネットで紹介されている方法をまとめてご紹介します。
今回は、初心者でもスプリングの壊れに気づきやすい、「S字スプリングの修理方法」について、動画と一緒に確認してみましょう。
①「PPバンド」を壊れたスプリング部分に張り巡らせる
スプリング修理に最もおすすめの方法として紹介されていたのが、PPバンドを使う修理方法です。
瞬間接着剤をPPバンドの留め具に使うことがポイントで、接着剤のおかげで、座るたびにバンドが緩まないようになります。
必要な道具も揃えやすいので、初心者でも挑戦できそうな方法ですね。
PPバンドとは、荷物をまとめる時に使う道具です。ホームセンターや通販サイトから購入できます。
②スプリングの代わりに「木材」をソファに取り付ける
2つ目にご紹介する修理方法は、S字スプリングの上から、木材をあてる方法です。
ただし、実際に座ってみると弾力性が全くないので、「座り心地がベンチみたいに硬い」という感想もありました。
釘やハンマー、木材の準備が必要で、座り心地もあまり良くないようなので、挑戦するにはあまりおすすめできない方法といえるでしょう。
スプリング修理は、プロへ依頼するほうが確実で安心!
壊れたスプリングはDIYでも補修ができますが、プロへ修理を依頼すれば、壊れたスプリングの取り換えが可能です。
原因を根本解決したいなら、修理店へスプリングの取り換えをお願いしましょう。
プロへ依頼すれば、スプリング修理と同時にソファの点検も行います。万が一ソファ内部のパーツが劣化していれば、同時にパーツ交換も対応してくれて安心ですよ。
プロへ依頼した場合の修理費用
スプリングの修理をプロへ依頼した場合、修理費用はどれくらいかかるのでしょうか。
今回は、ソファ修理を行っている『NOYES』のサイトから、スプリングのバネやウェービングテープの修理費用をご紹介します。
修理内容 | 費用 |
バネやウエービングベルトといった消耗品の交換 | 4万円~8万円程度 |
クッション材のみの交換 | サイズによって異なりますが、3人掛け座面で3~6万円程度 |
壊れたスプリングを交換する際、劣化しているクッションも交換する可能性まで考えると、スプリングの修理の予算は10万円ほどで考えていたほうがいいかもしれませんね。
(出典:https://www.ny-k.co.jp/service/repair/price.html)
ソファのスプリングが壊れたら…修理店はどうやって探すの?
スプリング修理の依頼先を探すには、まずは、ソファを購入した店舗へ問い合わせてみましょう。保証内容によっては、初期不良として、無償で対応してくれるメーカーもあります。
アンティークのソファを購入した場合も、購入した店舗へ相談すれば、腕のいい修理店を紹介してくれるかもしれません。
購入店で修理ができない場合や、修理費用が高額な場合は、”ソファの張替え業者”や”ソファ修理専門店”を、インターネットやタウンワークから探してみましょう。
修理店を探すときには、場所と目的から全国のお店を探すことができる「iタウンページ」が便利です。
費用を抑えたいし、自分で修理は怖い…そんな方はサブスクリプション!
プロの修理店に依頼すると修理費用がかかってしまいます。また、スプリングの修理となると、少し費用が高くなってしまいます。
かと言って、自分で修理するのは、ミスやケガが怖いという方も多いでしょう。そんな方にはサブスクリプションサービスがおすすめです。
近年、音楽や映画など購入するのではなく、サブスクリプション(月額定額制)のサービスが増えてきました。あなたもいくつか利用しているのではないでしょうか。
以下の記事では、家具のサブスクリプションサービスについてまとめています。修理と一緒に家具のサブスクリプションも考えてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、ソファのスプリングが突然壊れてしまったとき、自分で一時的に補修する方法・プロへ依頼した場合の費用などをご紹介しました。
「自分でスプリング補修は難しそう…」と感じたら、ソファの買い替えをするか、プロへ修理を依頼しましょう。
買い替えと修理のどちらを選ぶかは、ソファへの愛着度で決めるといいですよ。長年受け継いでいるような大切なソファなら、プロへ修理を依頼するべきです。
ソファの買い替えを決める際は、今回ご紹介したスプリングの特徴を知っておくと、あなたにぴったりのソファが見つかりやすいかもしれませんね。