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自衛官が選ぶ好きな幕僚・参謀の1位が好きな偉人だった

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幹部自衛官500人が選ぶ「好きな幕僚・参謀ベスト10」は、防衛省が編集協力している唯一の広報誌である”MAMOR”に掲載されている。

正直なところMAMORなんていう広報誌を聞いたことがなく、QUIZKNOCKが運営している”QUIZKNOCKと学ぼう”というYoutubeチャンネルの動画を見たときに初めて聞いた。

その動画では防衛省の提供でクイズが出題され、その中の1つとして「幹部自衛官500人が選ぶ好きな幕僚・参謀ベスト10」の1位を当てるクイズが出された。

中学時代に坂の上の雲を読んでから、日露戦争に興味を持った人間からすれば秋山真之一択というか真之であれと思ったのだが、回答者の答えは「山本五十六」「ハンニバル=バルカ」「秋山好古(日本騎兵の父と呼ばれている真之の兄)」。

日露戦争よりも太平洋戦争の方が書籍も多いし、連合艦隊司令長官として「真珠湾攻撃」作戦を実行した人物でもある山本五十六が1位なのではないかと動画を見ながらガッカリした。

秋山真之はベスト3にも入らないのかと。(動画では2位:黒田官兵衛、3位:諸葛孔明など2〜10位がすでに発表されていた)

中学時代の選択授業で日本史を選択し、最初の授業で好きな偉人に「秋山真之」をあげた自分はずれているのではないか。「日本史好き=戦国時代が好き」が多く、日本史好きの人と話が合わない今までの人生が何故か走馬灯のように流れた。

動画のサムネを見たときから秋山真之の話を聞けると思い、ウキウキでスマホの画面をタップした時の元気はもうなかった。

「最近ハマり出したQUIZKNOCKの口から、秋山真之の名前が出たら嬉しかったのに」

そう思いながら、停止ボタンを押そうと思ったところで結果発表の時間に。

そしたら、どうしたことか。
”秋山真之”という単語が出るではないか。

オヒョ〜〜!!!!縦陣で進む敵艦隊の頭を味方艦隊が縦陣で横切りつつ敵艦隊を射撃する戦法(丁字戦法)で敵艦の撃破、その欠点(転回する時に反撃できないデメリットがある)を補うための7段構えの戦法まで構えた秋山真之が10位圏内に入らないわけがないでしょ!とオタク特有の早口で脳内に感想が轟く。

勝手に答えを決めつけていただけで、秋山真之が1位だったのだ。

筆者撮影(三笠公園より)

日露戦争は旅順や奉天など大陸が戦場になっており、旧日本軍は船で人員や物資の運搬をしなくてはならない。海上で敵軍に襲われれば、陸軍に補給することができず窮地に陥ることはあきらかだった。

だから、秋山真之に求められたのは完全勝利なのである。近代の海戦で完全勝利を収めた国や組織はないのにも関わらず、だ。

さらに、ウラジオストクに向けて走るロシア軍が、どのルートから来るのかわからない。逃せば日本の補給船が脅かされ、敗北を意味する。

日本の運命を左右する戦いだが戦力に余裕のない日本は、対馬ルートに賭けるしかなかった。

 

対馬ルートで来るならもう敵艦の姿が見える時間になっても、まだ現れない。賭けに負けたか、と思ったときに信濃丸から「タタタ、タタタタ」と無電が入った。それは「敵艦見ゆ」を意味していた。

それから少しして有名な「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」が発せられた。

”天気が良いので敵艦を見逃すこともない。そして波が高く狙いづらいため、狙撃技術の高い日本に分があるだろう”という意味だったはず。

そして蓋をあけてみれば、日本の完全勝利で幕を閉じた。

作戦がものの見事にハマったのは、秋山真之が海軍大学校の教官をしており、他の参謀との意思疎通ができていたから、狙撃の技術が高かったからなど様々な要因があるのだが、過去に類を見ない勝利に導いたのは秋山真之の作戦とそれを採用し実行に移した東郷平八郎のおかげなのではと個人的には思う。

変人として知られているけど、偉業をなしとげた秋山真之が1位であったことが嬉しくて仕方がない。

今回、QUIZKNOCKのチャンネルで秋山真之が登場したことが嬉しくて書き綴ったが、思ったよりも覚えていない部分が多い。この機会に書籍を読み返したい。

 

 

秋山真之や日本海海戦について詳しく知りたい方は、司馬遼太郎の「坂の上の雲」がおすすめ。日露戦争の背景までまとめられているので、理解しやすい。

NHKでドラマもやっていたので、好きな媒体で視聴してみてください。

ちなみにゴールデンカムイが好きな人にもおすすめ。主人公である杉元がいた203高地の戦いがどれほど悲惨な状況で、生き残っていることがどれだけ凄いのかが伝わる。

 

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