今回はハーマンミラーへの修理の依頼方法や必要な書類について取り上げます。創業から100年を超すハーマンミラーは、有名デザイナーとコラボした製品を次々と出している高級家具メーカーです。
高額な家具を何かの拍子で壊してしまうと、修理をプロに依頼するか、自分で直すか費用面も考えて迷いますよね。さらに自分で家具を直そうとして、修復できなくなったらショックです。
この記事では、ハーマンミラーに修理を依頼する時の注意点や、充実した保証サービスについても解説するので、修理を依頼するか迷っている場合は読んでみてください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2887977?title=%E7%99%BD%E3%81%84%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%81%A8%E3%82%A4%E3%82%B9)
ハーマンミラーはどんな会社?
ハーマンミラーは、アメリカのミシガン州にある創業100年を超す高級家具メーカーです。ハーマンミラーという会社名は、創業者の義父の名前がそのまま会社名になっています。
有名デザイナーとコラボして数々の家具を開発し、現在は100カ国以上で販売されています。有名な商品は、オフィス用チェアの【アーロンチェア】です。
アーロンチェアという名前を聞いたことが無くても、椅子の形を見たことがある人は多いでしょう。
最近では、eスポーツプレーヤー向けにパソコン周辺機器を開発している企業の「ロジクール」とコラボして、ゲーミングチェアの開発をしています。
(参考記事:https://hermanmiller-maintenance.jp/info/gaming_logicool_g/)
ハーマンミラーの家具が壊れた!修理はどうすればいい?

どんなに家具を大切に使っていても、何かの拍子で壊れてしまうことはありますよね。特に高いお金を払って買った家具ならショックも大きいでしょう。
ハーマンミラーは、数千円から百万円を超える商品もあります。ブログなどを拝見すると、ハーマンミラーの人気商品であるアーロンチェアを20年以上書斎用のデスクチェアであるとして愛用している人もいました。
ハーマンミラーでは、古い商品でも修理を依頼することができます。修理を依頼する時は、保証書や現状の写真など必要な書類がありますが、新品同様に修理をしてもらえます。
ハーマンミラーの修理の依頼方法

ハーマンミラーへの修理の依頼方法は次のような流れになります。
- ハーマンミラーメンテナンスに修理依頼のメールまたは電話をする(電話番号:0120-889-252)
- 修理の見積りがハーマンミラーよりメールで届く→修理内容を確認し返信
- 訪問修理または工場へ家具を送る
- ハーマンミラーの工場で修理および清掃※修理内容により1週間~1ヶ月
- 工場より修理が完了した家具が届く
修理依頼する時に必要な書類
ハーマンミラーに修理を依頼するときは、事前に準備しておく書類があります。
- 使用している家具の写真(全体の写真、壊れた箇所の写真、気になる箇所があればその箇所の写真)
- シリアルナンバーがわかる写真
- 保証・取り扱い説明書
- 購入証明書(製品を購入した日付、製品の型番、販売店、氏名の記載があるもの)
電話でも修理依頼を受け付けているので、壊れているのかわからない、という場合は電話で相談してみましょう。
シリアルナンバーは、保証書または製品に貼り付けされている【製品の型番】と【製造年月日】がプリントされているシールです。
修理する箇所は見積もりを見てから決められる
ハーマンミラーから見積もりが届いたら修理明細を確認しましょう。保証期間内であれば無料で修理できる箇所と、有償で修理する箇所や交換する部品の金額まで詳細に記載されています。
全部修理したり、無料で修理できる箇所のみ修理したりなどと、指定できます。修理費用を確認してから決められるので、予算に合わせて考えやすいですよね。
修理保証は12年間もある

ハーマンミラーの家具は、購入すると12年間も保証期間がつきます。各部品が時間が経って劣化する可能性があるので、長年使って気になる箇所があれば見積もりだけでもお願いした方が良いかもしれませんね。
ハーマンミラーの家具は、職場で3交代勤務で使用することを想定して作っているため、長く使えるように設計されているのです。製品の値段は高いですが、長く使えて保証がつくなら損はないですよね。
保証書を無くしてしまった場合は?
家電では保証書を無くしてしまうと、保証期間内でも修理代金がかかることはあります。ハーマンミラーでは、保証書を無くした場合でも、購入時のデータが残っていれば修理を受けてくれることがあります。
購入した場所が正規販売代理店の場合、問い合わせをして顧客データが残っているか確認してみましょう。顧客データが残っていれば、保証書が無くても修理が可能です。
ハーマンミラーのホームページに正規販売代理店が載っているので、購入場所が確認できます。
修理保証が受けられない場合があることも…
ハーマンミラーの製品で12年の保証期間内でも、修理保証が受けられない場合があります。主に次のような場合です。
- 中古品やオークションで購入、または知人などから譲り受けた場合
- 自分で改造した場合
- 交換する部品が保証期間外になっている
ハーマンミラーの製品を中古品やオークションで購入したり、譲渡されたりした場合は、保証期間内でも修理保証は受けられません。(修理の依頼は可能です。)
また、自分で購入した保証期間内の製品でも、部品ごとに保証期間が別に決められています。例えばアーロンチェアで、椅子の高さを調節する部品のガス圧シリンダーですが、保証期間が2年となっています。
そのため、保証期間内であっても購入から2年過ぎた場合、ガス圧シリンダーを交換する場合は有料となります。
修理保証が切れたアーロンチェアの点検ができるプログラム
12年の保証期間が切れているけど、長年使ったものだから壊れても修理してまた使用したい!
ハーマンミラーでは、【アーロンチェア】限定になりますが、保証期間外になった製品の点検や清掃をしてもらえる【オーバーホール・プログラム】があります。
オーバーホール・プログラムでは、椅子が上下する箇所に油を入れたり、へたってしまったクッションを交換したりできます。長年使用したものに愛着があったり、こだわりがある人にとってありがたいサービスですよね。
また、オーバーホール・プログラムの点検の時に、不具合がある部品を交換したり、修理が必要な箇所があったりすれば、見積もりももらえます。
ハーマンミラーの修理費用は高い?

ハーマンミラーの修理の見積もりについてよく見かけるのは、「驚きの費用!」「もう1回新品が買えるのでは…。」など費用が高いという点です。
訪問修理の場合は送料はかかりませんが、大抵は家具を工場に送って修理することになります。この場合、送料は家具の大きさ次第ですが、送料だけでも1万円を超える可能性が高いでしょう。
さらに、各部品も交換するだけで数千円します。修理箇所が何カ所もある場合は、修理代金と部品代、送料で10万円近くかかることもあるでしょう。
修理箇所は見積もり後に決められるので、修理費用が高いなと思ったら、どこを直すか決めて修理依頼しても問題ありません。自分が長く使うためにどこを修理したいか決めましょう。
ハーマンミラーではアーロンチェアの買い取りをしている
「アーロンチェアの修理を依頼したら見積もりの費用が高かった。」という場合は、アーロンチェアを買取に出すことができます。買取に出されたアーロンチェアは、分解し、清掃後に新しい商品として販売されます。
この取り組みは「リパーパスプログラム」と呼ばれ、2015年から行われています。古い商品を単に捨てるよりは、使える部品を組み合わせて再生された方が環境にも優しいですよね。
もし、「家にアーロンチェアがあるけど、ボロボロ過ぎて修理するよりは別の新品を買いたい!」という人は買い取りをお願いしてはいかがでしょうか。
買取ができないと判断された場合でも、依頼すれば無料で廃棄をお願いできます。買取の基準はこちらで確認できますよ。
修理を自分ですることはできる?

先ほど修理費用が高いと説明しましたが、「修理費用がそんなに高いなら、自分で修理すればいいじゃないか。」と思うかもしれません。一部部品については自分で交換したり、修理したりできる箇所もあります。
しかし、自分で修理をしたあとに、別の箇所が壊れたときにハーマンミラーに修理を依頼したら、断られる可能性があるでしょう。自分で修理すると、本来あるべき部品の位置が変わったりして壊れやすくなるからです。
製品を熟知しているプロに修理をお願いした方が、確実に長く使えるよう修理できるので、安く済ませようと自分で無理に直すのはやめましょう。
ハーマンミラーの修理方法は? まとめ
今回は、ハーマンミラーに修理の依頼をする方法や修理保証の注意点などを取り上げました。ハーマンミラーの家具は単に値段が高いだけではなく、使う人が快適に長く使えることを想定して作られています。
修理費用は高くなりますが、何度も買い直すよりは1つの製品を長く使えた方が良いでしょう。修理するのが難しい場合は、アーロンチェア限定ですが買取もできるので、廃棄にも困りません。
現在持っている家具でハーマンミラーの製品があって、修理が必要な箇所があれば、問い合わせてはいかがでしょうか。